羽賀研二
はがけんじ
1961年7月21日生まれ。本名は當眞美喜男(とうま みきお)。旧芸名は羽賀健二(読み同じ)。
かつては東京シックスプロダクション(フロム・ファーストプロダクショングループ、バーニングの系列)所属であった。
幼少期は貧困や、ハーフであることを理由としたいじめに苦しんだ。高校時代はバスケットボールに熱心に取り組み、インターハイにも出場したという。
高校三年生のころ、友人と街を歩いていたところをスカウトされる。卒業後の1981年、ミュージカル『ザ・ファンタスティックス』で芸能界デビュー。
1982年、『森田一義アワー 笑っていいとも!』のスタートと同時に初代いいとも青年隊に起用され、アイドル的な人気を博した。
1980〜90年代前半は俳優・歌手として順調にキャリアを重ね、ドラマや映画、舞台と多数の作品に出演する。軽薄な人物から生真面目な人物まで幅広く演じ、独特の印象を残した。
また、1990年代はディズニーの『アラジン』で主人公のアラジン役を担当したほか、アニメ版『ストリートファイターⅡ』(映画版及びテレビアニメ版)のケン役を担当するなど、出演自体は少数ではあるものの声優活動もしていた(このうち前者は、後述する逮捕以降は三木眞一郎に変更)。演技力の高さに加え、鼻にかかったようなセクシーな声質がキャラクターと合っていたことから、アニメファンからも一定の評価を受けている。
1994年頃、モデル・タレントの梅宮アンナとの交際が発覚。更に巨額の借金を抱えていたことが判明し、週刊誌やワイドショーで幾度となく取り上げられた。なお、この時に交際及び借金問題について釈明する記者会見で「誠意を…」という発言を繰り返し、マスコミやアンナの父である梅宮辰夫からは「誠意大将軍」と揶揄された。
またこの頃、羽賀はアンナの惚れた弱みに付け込み、アンナを8,000万円の、梅宮辰夫を4,000万円の借金の連帯保証人にし、梅宮家に借金を肩代わりさせていた。梅宮辰夫は羽賀のことを「希代のワル」と称した。
「ペアヌード」写真集を出すなど、様々な話題を振りまいた羽賀とアンナの交際であったが、5年に亘る交際は1999年に破局という形で幕引きを迎えた。
2000年代には芸能活動を再度本格化させる一方で、地元沖縄での実業家としての活動も並行して行っていた。また、2006年には数年間の交際を経て元テレビ番組制作会社勤務の女性と結婚し、子供が産まれている(のちに離婚)。
刑事事件での逮捕・起訴
2007年6月30日、未公開株を元値を隠して高値で売り付けて債務を逃れようとした容疑で、元プロボクサーの渡辺二郎らとともに逮捕され、詐欺・恐喝未遂(二項)の罪で起訴された。2013年3月28日付で最高裁が上告棄却を決定したことにより、懲役6年の実刑判決が確定し、沖縄刑務所に服役した。
その後2016年には、被害者に対する株購入代金のほぼ全額の返還が、民事裁判の結果命じられた他、元妻への「財産分与」としての不動産名義の譲渡が、偽装離婚による財産隠しと判断された結果、詐欺罪での刑期満了目前の2019年1月18日に、元妻とともに強制執行妨害罪で2度目の逮捕が実施された。
この件では、2020年3月18日付で那覇地裁から懲役1年6ヶ月の判決が下されたが、その後の福岡高裁那覇支部への控訴を経て1年2ヶ月へと減刑され、10月5日の最高裁への上告取り下げにより刑が確定、再度服役するに至った。