概要
ニコニコ動画にて投稿されている、TRPGサークル「BGB」制作によるクトゥルフ神話TRPGシナリオ、もしくは同サークルのリプレイ動画シリーズの一つ。
セッション自体は2014年5月に行われ、同年8月から動画が公開された(全9話)。
大正浪漫を感じさせる世界設定が為され、シナリオのモチーフは高橋葉介原作の漫画『夢幻紳士 冒険活劇篇』第一話「脳交換クラブ」とのこと。タイトルもほぼほぼそのままであり、比較的わかりやすいシナリオを想定した…らしいのだが、PLたちがそもそも元ネタの作品を未読であり、相変わらず妙にアクの強いPCたちによるRPが展開され、例の如くGMの思惑通りにシナリオが展開されず、話半分のまま最終局面に突入してしまい、PL・GM(演じる敵NPC)が互いに謝罪し合うことになった。
シナリオ
大正十三年、春。
突如降って沸いた若者の連続失踪事件が京都を脅かしていた。
そんな中、ある三流新聞社が大スクープを打つ。
「京大教授、新元素発見でノーベル賞受賞 か?」
果たしてスクープの真偽は、失踪事件の真相は、
そして京都の闇に蠢く「脳髄倶楽部」とは!?
登場人物
GM:ゆっくり霊夢
本シナリオの製作者で、『本当にあったSAN値が下がるクトゥルフTRPG』『ラフヘローの結末』に続き3作目としてこのシナリオを製作した。
PC1:大宮 丙太(おおみや へいた)
とある探偵事務所に務める探偵。年齢34歳。
ある日、京大教授である白瀬という人物から「松井教授を捜索してほしい」という人探しの依頼を受けることになる。探偵という職業柄か交友関係が広く、羽振りが良い。
PLは過去にワケシ、ノノレ、ヒジュウ、奈良山ユミコなどでBGBセッションに参加。
PC2:小林 光(こばやし みつる)
「週刊盲(モー)」の新米記者。年齢15歳。
彩歌新聞の掲載した新元素発見のスクープ記事に焦燥した上司から、件の京大教授を取材してくるように言い渡される。探偵の大宮とは過去に何度か協力した事があり友人の間柄で、偶然にも京大で出会し、彼から松井教授失踪という特ダネを聞かされ、以降大宮の助手として捜査に同行する。
PLは過去全作品の動画においてBGMを担当(クレジットでは「○○萌えの人」と明記)。
PC3:梨家 半蔵(なしいえ はんぞう)
下鴨神社境内の糺の森に住み着く浮浪者の一人。年齢31歳。
かつては東京で植物学者を目指し勉学に励んでいたが、都会の環境に馴染めず体を壊し、京都へやってきたらしい。植物学の知識から薬草や山菜を摘んで暮らしている。探偵の大宮とは、過去に何度か情報提供をしており顔馴染み。最近出来た中華料理屋にて、残飯漁り目的で浮浪者仲間のゲンさんと張り込んでいたところを大宮らと合流する。
PC4:実家 忠継(じっか ただつぐ)
とある小説家の下に弟子として居候している書生の青年。年齢22歳。
生まれた家にて家業を継ぐことを望まれて育つが、その重圧に嫌気が差し京都へ逃げてきたという。ある日、師である小説家からそろそろ一つ作品を書いてみてはどうかと提案され、その題材として、最近巷を騒がせている失踪事件を調べるように勧められる。師のコネで京都警察の知り合いに話を通され、事件の担当である太田の捜査に同行することになる。
PC5:宇部 老膳(うべ ろうぜん)
古物商。年齢43歳。
一見ゴミのようにもみえる美術品を商品として取り扱っており、そうした掘り出し物を探す経緯から梨家とも面識がある。白瀬教授は予てからの上客で、常々珍しい品を仕入れては高額で買い取ってもらっており、その日も白瀬の自宅に品物を売りに現れたが…
PC6:太田 大三(おおた たいぞう)
京都の街に配属されている警察官。年齢30歳。
先の失踪事件についての調査を行っていたが、署長命令により、知り合いの弟子である忠継を同行させることになる。なお、大正時代の警官は銃を携行していなかったが、太田は自費で拳銃を所持している。
NPC:松井 雄一(まつい ゆういち)
京都大学の物理学教授。年齢52歳。
物語前日の夕方から自宅にも研究室にも帰らず、行方不明となる。彩歌新聞のトップ記事として新元素「マツイニウム」を発見したことでも知られるが、実際はただの計測器の誤作動による勘違いであったらしく、かなり焦燥していたらしい。
NPC:白瀬 大毅(しらせ おおき)
京都大学の科学教授。
大宮の探偵事務所に、疾走した松井教授を探し出してほしいと依頼に現れる。その挙動は何処かぎこちなく、まるで服に着られているような立ち振舞をしている。珍しいもの・変わったものを愛好する収集家で、時間に厳しいところはあるものの基本的に人の良い性格らしいのだが…