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概要

熊本県山鹿市出身で、2008年より熊本県知事。

農業高校卒業で農協に就職、その後農業研修で渡米したことにより

学者転身し、政治学の学者となりハーバード大学を卒業、東京大学

教授になるという異色の経歴を辿る。

2008年の知事選挙では特定の党には所属しなかったものの、自由民主党などの

後押しを受け、前任の潮谷知事が推していた対立候補に圧勝。

地方にありがちな公立高校カースト制度

(熊本市内の偏差値上位公立高校数校が名門とされている)、

高校学閥地縁を重視する風土が根強い熊本県において

熊本市外の職業高校出身者であり地域の有力者の家系でもない彼が知事選挙で圧勝するのは異例のことである。

2012年の2期目の知事選挙においては対立が共産党泡沫候補のみでさらに圧勝した。

前任の潮谷義子知事が福祉を重視していたのに対し、

県経済の活性化に力を入れ、くまモンなどの広報企画を積極的に推進。

また自身も結構出たがりな人で、吉本新喜劇の舞台に立ってアピールするなどしている。

二期目では大学教授時代の弟子であった小野泰輔(後に日本維新の会の衆議院議員となる)を史上最年少(38歳)の副知事として起用。

2008年にはもう1人の弟子で当時総務省に勤務していた木村敬を出向という形で呼び、その後副知事として置く。

その後4期知事を務め、TSMCなどの半導体企業の誘致等の経済対策にも力を入れる。

2024年の任期満了を目前にした2023年末、5期目に出馬しないことを表明。

事実上の後継者として木村敬が立候補し、蒲島も選挙戦で応援に立った。

2024年3月24日に木村の当選を見届け、4月15日の任期最終日をもって政治家を引退することとなる。

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