曖昧さ回避
妖怪の蟹娘
江戸時代の明和六年(1769年)に書かれた『半日閑話』などに記述がある、浅草の見世物興行に出演していたという両手の指が二本ずつの少女の呼び名で、ある程度有名な人物であったようである。
寛政八年(1796年)刊行の黄表紙『怪席料理献立』では妖怪化され、やはり当時の見世物興業で有名だった鬼娘の元同僚として、他の女妖怪たちとともに人間の女に対してケチをつける場面に登場した。
なお20世紀のアメリカのフリークショーには、同じような手をした四代続く「ロブスターボーイ」と呼ばれるメンバーがいたという。