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概要編集

暴力の世界の住人のうち、「非戦闘集団」である6つの『呪い名』組織から、各1名ずつが参加して結成された6人組。


「1人がいるだけで敵味方を合わせた総数以上の損害を与える」存在として忌避され、狐面の男が「世界の終末を見る」という野望のために組織した『十三階段』のメンバーを選定するに当たっても「2人いれば十分」と判断した『呪い名』が、6人で徒党を組んだという恐るべき集団。


作中では戯言シリーズ本編から数年前に起こった”小さな戦争”の黒幕が、零崎双識を抹殺するために刺客として差し向けた。のだが……


メンバー編集

時宮時雨編集

呪い名第一位『時宮病院』。<<操想術師>>。

スキル「精神干渉」を得意とする『時宮』の一員で、自分の姿を、相手の記憶の中から自分が求める条件に最も該当する人物として、認識させる術を使う。相手は容姿だけでなく性格や口調まで含め、その人物本人のように感知し、それが時雨の術による錯覚だと理解していてもなお、解除することはできない。一方で、時雨本人には相手が自分を誰と認識しているのかまでを知ることもできない。


罪口摘菜編集

【西尾図鑑】罪口摘菜

呪い名第二位『罪口商会』。<<武器職人>>。

武器に愛されており、武器による攻撃が通用しないという体質を持つ。自作のシュレッダー鋏『七七七(アンラッキーセヴン)』を得物として使用する。

詳細はリンク先を参照。


奇野既知編集

【西尾図鑑】 奇野既知

呪い名第三位『奇野師団』。<<病毒遣い>>。

あらゆる毒物や薬物を身体に仕込み、空気感染させるがごとく相手に自在に投与することができる。また自分自身にドーピングを行うことにより、身体能力の強化や痛覚の遮断も可能。チェーンを武器にした肉弾戦も行うが、あくまで毒薬物が相手の身体に廻るのを速めるための時間稼ぎが目的のため、戦闘能力自体はあまり高くない。

ちなみに、上記の『十三怪談』の十二段目である奇野頼知は、彼の弟である。


拭森貫道編集

呪い名第四位『拭森動物園』。<<飼育員>>。

スキル「脳内干渉」を得意とする『拭森』の一員で、「目的を見失わせる能力」を持つ。ある目的のために行動する相手の脳に干渉することで、その目的を忘れさせることができ、その効果は飲食休息といった、生存に不可欠な欲求に基づく行動にさえも及ぶ。これにより相手が弱るまでひたすらに後をつけ狙い、最終的に抵抗できなくなるほど衰弱したところで、安全にとどめを刺す戦法を得意とする。


死吹屍滅編集

【西尾図鑑】死吹屍滅

呪い名第五位『死吹製作所』。<<死配人>>。

全身くまなく傷だらけの男。彼の発言する「し」はすべて「死」と記載される(例:零崎双識→零崎そう死き、~でしょう→~で死ょう、等)。

スキル「身体支配」を得意とする『死吹』の一員で、相手と向かい合い暗示をかけることで、自分と相手の動きが鏡写しになるように操り、さらに肉体へのダメージも相手に反映させることができる『藁人形』という能力を持つ。彼の身体が傷だらけなのは、この能力を使って相手を殺すために自傷行為を繰り返してきた結果であり、目的のために傷を負うことに一切の躊躇がないという彼の異常性の表れでもある。


咎凪尖離編集

呪い名第六位『咎凪党』。<<予言者>>。

予知に関するスキルを持つとされるが、詳細は不明。理由は後述。


関連タグ編集

呪い名

零崎双識 萩原子荻


零崎人識の人間関係 人間シリーズ


零崎人識













※これより先は裏切同盟の「戦闘」に関するネタバレが含まれます。作品未読の方はご注意下さい。












戦闘(ネタバレ注意)編集

  • 奇野既知

刺客の一番手として登場……したのだが、何と標的である双識本人ではなく、彼の弟・零崎人識(当時17歳)を双識と人違いして攻撃を仕掛けるという大失態をやらかす

薬物で人識を一時的に行動不能にし生け捕りに成功するが、彼を持ち上げた際に衣服の随所に仕込まれていた無数の刃で手を損壊し、驚いて手を離したときに同じく人識の指先に仕込まれていた刃が首元をかすめ、喉を裂かれて死亡した。


全く・・・・因果な人生だよな、欠陥製品。  

この戦闘後、兄・双識の危機を察した人識は、あえて彼に変装し、裏切同盟の襲撃を迎え撃つこととなる。


  • 罪口摘菜

刺客の二番手。

自身の体質によりナイフを得物とする人識を苦戦させるが、その秘密を自ら得意げにばらしてしまったため、双識への変装衣装を用意するために持っていた普通の(すなわち武器ではない)糸を使った技「曲弦糸」で全身を拘束され、そのまま切断された。


  • 拭森貫道

刺客の三番手。

「双識を探し」、「裏切同盟を撃退する」という目的で行動する人識を、能力を用いて丸一日にわたって迷わせ続け、遂には昏倒させるところまで追い詰める。しかし、とどめを刺すべく人識に近づいたところで「目的なしに人を殺す殺人鬼」である彼に、半ば条件反射に近い形で心臓を刺し貫かれて死亡した。


  • 死吹屍滅

刺客の四番手。

貫道を倒した直後の人識に、とどめを刺すために現れる。衰弱した彼を能力でさらに傷つけるが、「曲弦糸」で付近の電柱を切断し自らを吹っ飛ばさせるという奇策で逆襲され、転倒した際に人識が右胸に仕込んでいたナイフの刃によるダメージを左胸で受けたことで死亡した。


  • 咎凪尖離

No Image

裏切同盟のメンバーのうち4人までもが斃されたことで時雨に撤退を提案するも反対され、最後は仲間割れの殺し合いの末に敗北、殺害された。

結果、彼は人識の前に姿を現すことなく、また能力に関する描写もろくになされないまま、作中から退場する羽目になってしまった(同じ理由で、彼のみ公式イラストも存在しない)。


  • 時宮時雨

【戯言図鑑】時宮時雨

最後の刺客。

自分の姿を人識にとって「自分が絶対に勝てないと思う相手」である匂宮出夢の姿に認識させ、襲いかかる(公式イラストでも出夢の姿で描かれる)。しかし当時の人識は、同時に出夢が「いつでも殺せると思う相手」でもあるという矛盾した考えを受け入れていたために術が通用せず、彼が所有・装着していたすべての刃物を使い果たしての投擲攻撃を全身に受け、死亡した。

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