もし、宇宙に親指がいてお互い相手にムカついたら起きるに違いない!!(台詞:長島雄一)
概要
全ての登場人物が人間の親指と言うユニークな作風が特徴のコメディ「Thumbs!」シリーズの短編映画第一作。
日本では翌年の2000年に公開され、この時は同じシリーズである『親指タイタニック』と同時上映だった。
当時のタイトルは『親指スター・ウォーズ』。
内容は『新たなる希望』をベースにしつつ、中盤以降は『帝国の逆襲』の要素が取り入れられている。
あらすじ
宇宙に暗雲が立ち込めていた・・・
凶悪な親指帝国はネイルサイドパワーで親指反乱軍の拠点を襲撃。反乱軍は秘密基地へと逃れた・・・
親指帝国は究極兵器を製作、反乱軍がこれを破壊できれば親指世界に平和が訪れる・・・
もし、破壊できなければ続編の製作は中止!
せっかく儲けようと思って作ったフィギュアなどのグッズも売れない!
ファンの集いでオタクも見られなくなり、その会場で女の子をひっかけることもできなくなる!
最早勝利するしかない!!
※全て冒頭のナレーションである。
※真面目なあらすじ
究極兵器『親指スター』の設計図を盗むことに成功したアホヤ姫率いる親指反乱軍は、本部へと急ぐ道中でダーク・ベイダー率いる親指帝国に捕まってしまう。
姫を人質に差し出し助かろうとしたドロイド、プリッシーPOとビーポビープはそのことが本人に知られるのを恐れて脱出カプセルで逃走、砂漠の惑星に不時着した末に主人公であるローク・グラウンドランナーの叔父夫婦に買い取られる。
ロークは、自分も親指反乱軍に参加して大きなことを成し遂げたいと叔父に抗議するが『農作物の収穫も人の役に立つ』と耳を貸してくれず、泣きながら途方に暮れていた。
そこへ謎の老人ウビドゥビ・ベノービが現れ、彼に『真実を教える』とドロイドと共に自宅へ連れて行き、アホヤ姫のメッセージを見せる。
帝国の襲撃で叔父夫婦が殺され、天涯孤独となったロークは彼と共に戦うことを決意。酒場で宇宙船ハンド号の船長ハンド・デュエットとバカバッカーを雇い、姫の故郷であるダルダー星へと向かう。
登場キャラクター
ローク・グラウンドランナー(CV:スティーヴ・オーデカーク/日本語吹き替え:森川智之)
ルーク・スカイウォーカーに該当する主人公。本家同様に叔父夫婦の元で暮らしていたが帝国軍の襲撃で天涯孤独の身となる。いじられキャラ。
ウビドゥビ・ベノービ(CV:ロブ・ポールセン/日本語吹き替え:長島雄一)
オビ=ワン・ケノービに該当する人物でフルネームは『ウビドゥビ・スクービドゥビ・ベノービ』。いじりキャラで親指フォースと一つになった後もベラベラ喋る。
プリッシーPO(CV:ポール・グリーンバーグ/日本語吹き替え:高木渉)
C-3POに該当するドロイド。本家同様によくしゃべるがやや影が薄い。
ビーポ・ビープ(CV:スティーヴ・オーデアーク/日本語吹き替え:?)
R2-D2に該当するドロイドだが本家と比べてあまり活躍しない他、アホヤ姫を差し出して助かろうとプリッシーに提案するなどやや外道な一面がある。
アホヤ姫(CV:アンドレア・フィアーズ/日本語吹き替え:井上喜久子)
レイア・オーガナに該当するダルター星の姫君。ダーク・ベイダーの爪切り拷問に耐えるなど本家に劣らぬ気丈さを振舞う一方、自分の言ってることが途中で有耶無耶になったり、映像が録画されているとも知らずに鼻をほじるなどやや下品。
ハンド・デュエット(CV:ロス・シャーファー/日本語吹き替え:相沢正輝)
輸送船「ハンド号」のキャプテン。ロークたちの依頼に対して「ギャルのクスクス笑い」を請求する。無駄に本家のハン・ソロに似ている。
バカバッカー(CV:ジム・ジャックマン/日本語吹き替え:?)
チューバッカに該当するハンド号の副操縦士。叫ぶだけ。
ガバ・ザ・ハット(CV:スティーヴ・オーデカーク)
ジャバ・ザ・ハットに該当する人物でハンドに懸賞金をかけている?
ちなみにこのキャラは親指ではなく顎を使用している。
マスターパペット(CV:スティーヴ・オーデカーク/日本語吹き替え:?)
親指スターから逃れたロークたちが隠れた小惑星で出会った謎の老人。
本家のヨーダに該当するが自身を「ただの腕人形」としか名乗らないため、劇中で本名が一切登場しない。
ロークに修行をつけると言いながら嫌がらせしかしない。
EDにもチラッと登場するが中の人の一部が映ってしまっている。
ダーク・ベイダー(CV:マーク・デカーロ/日本語吹き替え:乃村健次)
親指帝国の主要人物でウビドゥビとは何らかの因縁がある模様。
本家のダース・ベイダーに値するキャラだがその正体はロークの父親・・・・ではなくロークのママ。終盤に正体を明かし、ロークをネイルサイドへと引き込もうとするが駆け付けたハンドの援護で宇宙の彼方へ姿を消す(その際に父親の存在について言及しているが真相は不明)。
シヌゾー叔父さん&ヤラレータ叔母さん
ロークの育ての親。夫婦で農場を営んでおり、泣きじゃくるロークのことをまだまだ子供だなと思っている。
名前の時点でお察しだが原作のオーウェン・ラーズ夫妻と同じように帝国に殺害される。
余談
ローク役の森川氏は本家において若かりし頃のオビ=ワンの日本語吹替えを担当していた。