作品情報
| 作者 | Koi |
|---|---|
| フォーマット | 4コマ |
| ジャンル | ギャグ、日常系 |
| 出版社 | 芳文社 |
| 連載誌 | まんがタイムきららMAX |
| 連載開始 | 2010年12月号（読み切り） |
| 単行本既刊 | 加筆訂正の上、単行本1巻に「ココア襲来」のタイトルで収録※ |
| 連載状況 | そのまま、翌年3月号から連載開始 |
※後述の通り、掲載時のオリジナルは単行本未収録
概要
2011年1月発売の2011年3月号から連載が始まった『ご注文はうさぎですか?』（以下、『連載版』）には、連載が始まる前にその雛型となる、読み切り版が掲載されていた。
それが、この『読み切り版ごちうさ』（以下、『読み切り版』）である。
登場キャラクター
以下の3人+1羽。
詳細は親記事の登場キャラクターを参照。
連載版との違い
この読み切り版は、2010年10月19日発売の2010年12月号に掲載された。これが加筆・修正されたのが、単行本1巻掲載の第1話となるのだが、ストーリーが少し異なるほか、その登場人物の容姿や雰囲気などがかなり異なる。
その具体的な違いは、以下の通り。
タイトルロゴ
現在のロゴは縦書きの明朝体で、茶色に統一された字体。
一方、読み切り版はコースターのようなものの上に、横書きで濃緑色のタイトルロゴが書かれたもの（連載版でも序盤のみしばらく使用されていた）。
キャラクターの容姿・性格
容姿や性格などが微妙に異なる。
保登・心愛（ほと・ここあ、ココア）
髪飾りが連載版より描き込みが細かい。
香風・智乃（かふう・ちの、チノ）
前髪が連載版に比べてあまり整っていない。また、頭が小さく、胴体の割合が大きくなっているため、いくぶんかスリムで大人っぽい。髪も連載版では肩に乗るくらいなのに対し、読み切り版では腰にまでかかっており、かなりのロングヘア。
口調もティッピーを「もじゃもじゃ」と言っているココアに対して単行本収録分よりも不快そうな表情で「は？」と答えるなど、現在のチノとは思えないほど冷たい口調である。
天々座・理世（てでざ・りぜ、リゼ）
彼女の違いが特に顕著である。外見、容姿含めて、連載版とかなり異なる。
外見は連載版にはない八重歯がある。いわゆる八重歯っ娘である。また、目付きも連載版に比べて鋭い。そして髪は、ツインテールが連載版のリゼに比べて高く、色も連載版では紫色で表現されているが、読み切り版ではブラウン（焦げ茶色）である。
髪型は連載版と比べてかなり異なり、リゼの印象を大きく変える要素となっている。
性格も連載版に比べ、口が悪い。また、顔を赤くするなど、全体的に乙女チックなものとなっている。
ティッピー
特に違いなし。
こうした違いは、元々読み切り作品を前提として描いた作品であった（当時のKoi先生はまだ無名のイラストレーターで、本作掲載まで漫画作品の執筆経験すら無かった）故に続きを描くことは全く想定していなかったため、設定もざっくりとしたものになったためと思われる。
ココアやチノも連載版と異なる点が多いが、特にリゼはほとんど別人と思えるほどに違う。
読み切り版を読む方法について
読み切り版の掲載時オリジナルは残念ながら、単行本への収録は確認できておらず、恐らく当時の掲載誌を手に入れるしかないと思われる。しかし、運良く掲載誌が手元にあれば、この読み切り版と連載版との違いを見ながら読むのも面白いかもしれない。
そして何より、この読み切り版が、今や多くのファンに愛される作品となった、「ごちうさ」の第一歩となったことに間違いはない。
あとは最終巻か公式ガイドブックが刊行されたときに併せて収録されるのを望むしかない。
