ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

貸本屋とは、貸本というを貸し出す商売を行っているのこと。

pixivのタグとしては、主に東方Projectに登場する貸本屋「鈴奈庵」のイラストに付けられている。


日本における歴史と背景編集

江戸時代には既にこのような商売を営む店があったとされる。

出現し始めた当時は、紙こそそれなりに気軽に手に入れられる代物であったが(既にティッシュペーパーが存在していた)、印刷技術はさほど進歩しておらず版が劣化しやすく量産に向かない木版画しかなかった。

このため本は基本的に木版か手書きによって少数出版され、それを商店が預かって顧客に貸し出す「貸本」という業態が生まれた。

(庶民の間にも学問の意識が芽生えていたとは言え、やはり需要自体が少なく量産しても利益が上がらなかったのも一因、版画複製より手書きの「写本」の方が安価であったりするのもそのため)

また当時の庶民の間に「リサイクル意識」というのが強く根付いていたのも、貸本業が流行った大きな要因であり、いわゆる一時的な読み物である「雑誌」などをわざわざ買って読むという発想が受け入れられづらかったとも考えられ、明治維新後、活版印刷技術が導入されても本を購入して読むのは富裕層の贅沢であった。

しかし戦後、欧米風の生活が流行ったり、復興の活気の中でそういった意識は薄れていき、また印刷技術の向上から本が安価になったことも合わせて、徐々に民衆の感覚は「本は借りるもの」から「買うもの」へと変わっていき、貸本屋は段々と廃れ、店の数も少なくなってきた。

しかし近年になって「レンタルコミック」という新しい業態が発生し、表面的には復活したようにも見える

(全く余談だが、ビデオ/DVD/BDレンタルと違いコミックは権利料を収めていないのでクリエイターが得る利益は、書店がレンタル用に準備した書籍の金額に準じたもののみである)


貸本屋で扱っている貸本の中には、貸本専用に作られた雑誌もあった。

そのような貸本専用の雑誌から生まれた作品として、ゲゲゲの鬼太郎の原型となった墓場鬼太郎などがある。

world's end supernova



関連タグ編集

 本屋

貸本

貸本版 悪魔くん

ゲゲゲの鬼太郎 墓場鬼太郎

印刷 製本

東方鈴奈庵 鈴奈庵 本居小鈴

関連記事

親記事

本屋 ほんや

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 296387

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました