概要
ウラン(原子番号92)よりも大きい元素の総称。アクチノイド(89番~103番)のほとんど、ニホニウム、コペルニシウム(112番)などが該当し、そのいずれも放射性物質である。
※アクチノイドで超ウラン元素でないのはアクチニウム、トリウム、プロトアクチニウムの3つ。
ウランは「地球上にまとまった量が存在する元素」の中で最大の原子を持つため、(「まとまった量」の定義にも左右されるが)それより"重たい"超ウラン元素は一部を除いて自然産出しない(プルトニウムやネプツニウムなど例外もある)。
超ウラン元素は巨大で不安定な原子核を持つため、放射線を出しながら崩壊や分裂を起こして軽い元素に変化していく性質をもつ。
超ウラン元素の利用
彼らはことごとく放射能を有し、価格も極めて高価なので、身近に接する機会はほぼ無い。
だがアメリシウムは煙感知器に使われ、ウランやプルトニウムは原子力エネルギーとして核兵器や原子力発電の燃料としても使用される。
また原子番号が100を超えるような未確認の種々の新元素も超ウラン元素の範疇に入るが、これらはコンマ何秒以下という短い半減期で崩壊するため、測定のために十分な量を確保するのが難しい。元素としての存在が確認されても、物理的・化学的性質が不明なものも多くある。