通臂猿猴
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つうひえんこう
左右の腕が体内で繋がっているという中国の伝説に登場する猿。
中国語ではトンピーユェンホウ(Tongbi Yuanhou)と呼ぶ。
左右の腕が体内で1本に繋がっているという伝説の猿で、右腕を伸ばせば左腕が縮み、左腕を伸ばせば右腕が縮むという。
これはテナガザルが、腕で木の枝を交互に掴んで素早く移動する様子を見た人々が、腕を伸ばしているのと誤解して生じた伝承であると考えられている。
中国武術の通背拳(通臂拳)は、打撃が相手が予想するより柔らかく素早く遠くに伸びることから、この猿の伝承にちなんで名づけられたという。