連城建彦
れんじょうたつひこ
演:松尾諭
弁護士としては優秀だが、裁判をゲームのように楽しんでいる傲岸不遜な男。その胡散臭い顔立ちから、たまたま観た(作品を知らない)初見の人が「何かの事件の犯人なのか」と誤解したり、ファンの間からも「敵か味方か分かりにくい人」という評価がなされる事がある。
ずば抜けた記憶力の持ち主で、本人曰く「会話の99パーセントを記憶できる」とのこと。守秘義務の観点から、留置所での手紙のやり取りは一切行わず、その抜群の記憶力により内容を諳んじて相手に伝えるという方法をとっている。
シーズン15第16話では、犯罪が起きる可能性が分かったうえで北一幸(かつて特命係と捜査一課が捕まえた快楽殺人鬼)に協力するなど、かなり危険な人物。
また、遠峰小夜子(真珠養殖詐欺で中年男を手玉に取り、命まで奪った平成の毒婦と呼ばれた女)とつながっていて、遠峰小夜子の代理人として特命係に接触してくることもある。
連城自身、遠峰小夜子のサイコパスな面や特異な能力(人の顔を一度会ったら確実に覚えられること)には気づいていて、あえて右京にぶつけて「モンスターにはモンスターと考えただけです」と右京に返すなどしている。
顧問弁護士を務めていた出版社が、名誉棄損で遠峰小夜子に訴えられた際、「有能な刑事と話がしたい」という条件を持ち掛けられ、右京を紹介した。それ以来、遠峰小夜子の依頼で特命係と連絡を取る役割を担うが、連城自身の本心や狙いは分からない。
優秀な杉下右京に自分と同じものを感じるのか、度々特命係の前に現れる。
シーズン16第6話では、特命係と手を組み事件の真相に迫っていく場面もあるなど、ときには味方ときには敵…といった立ち位置で、今後の動向が気になる人物である。
右京の方も連城の能力は認めていて、シーズン18第19話では、大手ゼネコン社員自殺事件の真相につながる死体損壊罪の容疑者の弁護を依頼したこともある。連城の手腕もあり、事件の黒幕たちの悪事が明らかになり逮捕につながった。
シーズン15第16話「ギフト」、シーズン16第6話「ジョーカー」、シーズン17第6話「ブラックパールの女」、シーズン18第17話「いびつな真珠の女」、シーズン18第19話「突破口」、シーズン19第7話「同日同刻」とたびたび登場している準レギュラーキャラであり、危険人物という点で同類である遠峰小夜子とのセット出演が多い。
演者である松尾氏は、BSフジにて放送されたドラマ「BARレモン・ハート」にて伊丹役の川原和久氏と共演している。