野上玄斎
のがみげんさい
やあやあ!我こそは、野上玄斎!
国盗り戦の、葦名衆が一人よ!
葦名の分家、平田家の郎党で、青い袖無し羽織に袴姿の剣客。
九郎の護衛を務めていた野上家の一人で、野上伊之助や野上のおばばの親族である。
名乗り文句によれば二十年以上前の葦名の国盗り戦に参加した古強者で、自身を「老体」と称していることもあり、年齢は初老を過ぎた位ではないかと考えられる。
物語本編の始まる三年前、賊の襲撃を受けた平田屋敷は壊滅的な状態に陥る。これは先だっての戦の折、若い侍のほとんどが出払ってしまい、警備が手薄になった為である。
野上玄斎は、屋敷奥にさらわれた若様、九郎を救うため一人、屋敷前に陣取るうわばみの重蔵率いる賊の様子を岩影から窺っていた。
そこに現れた狼に助太刀を申し出る。
お主、この危地に、良くぞ参じたのう
はぐれ忍も、捨てたものでは無いわ
儂は若様を…九郎様を、救わねばならぬ!
そうせねば、一心様に申し訳が立たぬわ
ともに参れ!
重蔵に勝利した時に、玄斎が死んでしまう事がほとんどで、生還させることも出来るのだが、正史では多勢に無勢、無念と共に「にぎり灰」を握って息絶えた。
作中で唯一共闘できる人物で、賊の頭目であるうわばみの重蔵に二人で挑むことができる。
流派は葦名流(正眼守り)。弾きや体幹回復を習得しており、正面切っての戦闘にめっぽう強い。
しかし実際は毒霧使いが率いる多人数と戦う事になる、玄斎は搦め手に弱く多人数戦にも疎い、そんな中でもわざわざ名乗りを上げて突っ込む、と忍から見ればなかなかに困った御仁。
なので先に狼が周りのザコ敵を処理して重蔵が1人になった所で背後忍殺を仕掛け、ゲージを1つ削ったところで共闘を申し出ると良い。
なお傀儡の術とは違い、彼の攻撃がこちらに当たってしまうことはないが、戦闘前に斬りかかると敵方に寝返ったと判断されて戦闘になる。