金毘羅権現を崇める金毘羅(金比羅)信仰の総本宮であった。主祀神が同じで同じ名前を名乗る寺社は日本各地に存在する。
概要
由緒は諸説あるため今のところはっきりとはしていないという。
金刀比羅宮公式サイトに拠れば、初めは大物主神を祀る琴平神社として建立されたのが起りとしている。
神社としては、大物主神と崇徳天皇が主祭神である。
金毘羅権現は出自や信仰の変遷が複雑だが、金毘羅権現の項が詳しいのでここでは割愛。
神仏習合時代は象頭山金毘羅大権現だったが、明治政府によって神仏分離令が出されると金毘羅権現は大物主と同体であるとして神社となった。
江戸時代は伊勢神宮とともに長旅を伴う寺社詣でで人気を博した。
また、金毘羅権現は遡るとインド神話におけるガンジス川を司る女神の乗り物である鰐とされることから、海上交通安全の神として船乗りや廻船問屋などからも篤く信仰された。
現在でも、瀬戸内の海運・造船関連の企業や従事者などを中心に信仰が続いている。
階段
社殿は山間にあるが、参道は石積みの階段が整備されており、本宮までは785段、本宮より先の奥社までは1368段ある。
かつては、1人乗りの駕籠を駕籠かき2人で担いで登る駕籠屋が数軒あったものの、最後の1軒が2020年1月に惜しまれながら廃業となった。
交通
その他
- 丸に『金(の異体字)』がトレードマーク。
- 1994年には、愛媛県の今治造船から製造当時世界最大の船舶用スクリューが奉納された。着見櫓そばに安置されている。
- 長く急な階段を活かしたマラソン大会がある。