プロフィール
概要
ヘオロットセインツ所属。
スピードに欠ける代わりに、圧倒的なパワーと強化リリィ並みの防御結界を持つことで知られるリリィ。スモール級ヒュージを投げ飛ばす、スモール級を抱えたままフィニッシュショットを撃つなど、彼女の怪力ぶりを伝えるエピソードには事欠かない。
そのパワーとスタミナから、付けられた異名は「コル・タウリ」(ラテン語で「牡牛の心臓」。おうし座の恒星アルデバランの別称)。使用しているCHARMも、圧倒的な威力と引き換えに、初心者には扱うことすら難しい攻撃力特化のCHARM、クルッジ。パワー系のリリィでもなければろくに使えないこのCHARMを、因は巧みなCHARMテクニックで大胆に振るっている。
ノインヴェルト戦術では、ヘオロットセインツを代表する戦術「ブリッツパス」の根幹を担うTZを務めている。その際、因はタンク役にもなれる「ディフェンシブAZ、TZ」としてのはたらきも見せる。
御台場迎撃戦のときには、尾竹廉と一緒に、アルトラ級がケイブを形成していた若洲に取り残されていた。そこで第2部隊が救出に来るまで廉と一緒に建物に立てこもり抗戦を続けていたという。
因は同じレギオンの先輩である菱田治に憧れを抱いていることでも知られている。本人は血誓(御台場女学校特有の契約。隊内で強い結束を持つことを誓う)を結びたいと考えているほど治を尊敬しているのだが、治は同学年の河鍋薺の方を可愛がっているため、薺に嫉妬して強く当たりがちである。
だが、因がノインヴェルト戦術でパスを最も多く回すのもまた薺である。
好物は肉、特に鶏肉が好きらしい。
使用CHARM
クルッジ(試験機)
ヒヒイロカネインターナショナル社製の第2世代CHARM。グラムに匹敵するマギ高出力砲を備えているが、先述のように扱いは難しく、現在も試験運用が続けられている。
因が使用しているものもまた、支給された試験機である。
ヨートゥンシュベルト
御台場女学校のリリィが高等部に進学した際に、ガーデンから支給される第1世代CHARM。彼女のものは太い剣身に赤い紋様が特徴的な大剣の形をしている。
容姿
青みがかった緑の瞳を持ち、青緑色の髪をツインテールに束ねている。
髪型がツインテールなのは、憧れの治の髪型を意識してのことだろうか。
それと、言うまでも無いが結構立派な物をお持ちである。
各作品での活躍
舞台「アサルトリリィ 御台場女学校編 The Singular Ability」
船田純、船田初、司馬燈の三人を欠いた状態で御台場のヒュージ討伐に当たっているロネスネスを援護すべく、幕張にいる本隊から離れて参戦。本来ロネスネスの援護に向かうのは、菱田治、横山梓、河鍋薺の三人だけのはずだったが、因は「治と一緒に戦いたい」一心で隊長の月岡椛に直談判。彼女からの許可を取って、三人の後を追いかけた。
ロネスネスや先に向かった三人と合流してからは、カリスマ持ちとして負のマギを浄化するなどの活躍を見せた。
舞台「アサルトリリィ 御台場女学校編 The Empathy Phenomenon」
ヘオロットセインツの一員として、御台場に出現した特型ヒュージの討伐に当たった。
戦闘中にはCHARMをヒュージに突き刺して投げ飛ばすなどの豪快な戦い方を見せた他、井草昴の反省会にも参加。今村紫と並んで昴の反省会をサボらなかった数少ない一年生の一人となった。
小説「アサルトリリィ~電撃新潟奪還戦」
第7話「御台場からの援軍」にて登場。ヘオロットセインツの一員として、ロネスネスと共に新潟遠征に参加した。
関連人物
ヘオロットセインツ所属の二年生。
因が強い憧れを抱いているリリィ。血誓を結びたいとすら考えている。
舞台「The Singular Ability」では、先のエピソードの他にも、「治療用カプセルに治と二人で入ろうとする」など、治に対して積極的な姿勢を見せる因の姿が見られた。その続編である「The Empathy Phenomenon」でも、昴の反省会で治の隣に座ったり、治にじゃれようと背中を叩いて痛がられたりと、その積極性は健在だった。
小説「アサルトリリィ~電撃新潟奪還戦」では、ノインヴェルト戦術の際に治から嬉しそうにマギスフィアを受け取ると、楪にパスを回していた。
ヘオロットセインツ所属の一年生。
「スピードスター」の異名を持ち、レアスキル「ファンタズム」と高速移動・高速攻撃を組み合わせた「スピード系ファンタズム」使いとして知られるリリィ。スピードに自信がない因はそんな彼女にコンプレックスを抱いている。
その上、憧れの治は薺の方を気にかけているため、治が薺を褒めると露骨に機嫌が悪くなり、彼女に強く当たり始めてしまう。
だが、因もまた薺のことが好きである。本人は決して口にはしないが。
尾竹廉(演:北澤早紀(AKB48))
ヘオロットセインツのサブメンバーを務める一年生。
御台場迎撃戦では一緒に若洲に取り残されてしまったが、第2部隊が救出に来るまで彼女と一緒に抗戦を続けた。
因の治への想いを応援してくれている。
ロネスネス所属の一年生。
「カリスマをレアスキルに持つ一年生」という共通点があり、「The Singular Ability」「The Empathy Phenomenon」では燈が因に忠告したり、共に戦ったりするシーンが多く見られた。
その他
「沈めぇ~~~!」
Twitterの「アサルトリリィ原作公式アカウント」で公開された彼女のイラストの一つに、
「沈めぇ~~~!」
という台詞が添えられたものがある。この台詞は後に「The Singular Ability」にも取り入れられ、彼女を代表する台詞の一つとなった。
大型犬?
舞台「アサルトリリィ 御台場女学校編 The Singular Ability」の公演期間中、その元気いっぱいな明るい振る舞い、そして治の姿を見てすぐに駆け寄る姿から、ファンの間から「大型犬」とあだ名され、大型犬風に描かれた因や、大型犬化した因の飼い主になった治のイラストが次々に描かれた。
そのことはすぐに演者たちにも伝わり、演者たちの間でも因を暗喩させるものとして、犬や犬の足跡の絵文字が使われるようになった。
立体物
2021年現在ドール化はされていないが、カスタムリリィとLL胸並びにメガバスト素体の組み合わせと塗装である程度は再現可能だったが、2022年に二代目アールヴヘイムの田中壱、遠藤亜羅椰共々ドール化が決定している。
関連項目
この先は、舞台「アサルトリリィ 御台場女学校編」のネタバレを含みます
注意!ここから先の内容には、舞台「アサルトリリィ 御台場女学校編」のネタバレが含まれています!
ラプラス覚醒へ
それまでの解説などではレアスキルがカリスマであった司馬燈が、舞台「The Singular Ability」ではラプラスに覚醒していた(何時のタイミングで覚醒したんだ…とかツッコんではいけない)。
そして、劇中の激しい戦闘の中で、因もラプラスに覚醒する。
燈は「ラプラス持ちである自分がいたことで強い影響を受けていたのではないか」と推測を立てている。
「レアスキル『カリスマ』とは、ラプラスのサブスキルであり、ラプラスへの成長過程に過ぎない」
「アサルトリリィ原作公式アカウント」からは以前このような解説がされていたが、それ以前にラプラス覚醒者だと判明していたのは、百合ヶ丘女学院の一柳梨璃(故人である川添美鈴もラプラス覚醒者ではないかと推測されている)だけであった。
しかし、「The Singular Ability」を経たことで、明らかとなったラプラスの覚醒者は、梨璃、燈、因の三人となった。
ヘオロットセインツ所属の二年生。
彼女のレアスキルはルナティックトランサーであり、レアスキルにラプラスを持つ彼女と相性が良い。そのため、「The Empathy Phenomenon」で御台場に出現した特型ヒュージ討伐の際、因は紅の補助に積極的に回ろうとしたが、思ったようにサポートできずにいた。相手が負のマギを操るドミネーターヒュージであり、ラプラスと相性が悪かったのが原因の一つだったのだが、そのことで一時因は自信を失っていた。