※草太×鈴芽ではないので注意!
新海誠監督作品「すずめの戸締まり」の岩戸鈴芽と宗像草太の関係性を表すカップリングタグ。
鈴芽は「草太さん」、草太は「鈴芽さん」と、お互いにさん付けで呼んでいる。
鈴芽の攻めとしての論拠
「これじゃあナンパか?」
この台詞は、宮崎で初めて草太と出会った後、草太を探しに廃墟まで入り、あなたとどこかで会った気がすると呼びかけた後の台詞。
女性から男性に声をかけることは、逆ナンと呼ばれることがある。"逆"とは、「通常は男性から女性に対して行われることが逆になっている」ことを意味し、「男性を攻め、女性を受けとするのが『通常』である」という考えを前提としている。しかし、鈴芽は自身で主体的にその行動をナンパと称する。"逆"という認識はしていないと思われる。
髪型や服装が変わる中で一度も似合っているかどうか質問していない
本編中、鈴芽は服装や髪型を何度か外見を変える。その際、他者(あるいは「好きな人」)に見せるためのような描写は映画版にも小説版にもない。
同じ監督の過去作の三葉も行動力の高いほうだっだが、そちらは髪を切った際に「どう……かな?」と周囲に話しており、その点鈴芽とは対照的。
草太の受けとしての論拠
鈴芽に性欲を見せていない
本編中では鈴芽は17歳で未成年、草太は21歳で成人かつ教員志望であるためか、草太から鈴芽へ性欲が出ることはない。それだけである。しかし、それこそが重要。これを「とはいえ男だから性欲あるでしょ」「相手が未成年だからなだけ」などと解釈することは、悪い意味で原作から逸脱した解釈となる。
「……いつか聞いてくれるか?」
こちらは「芹澤のものがたり」での出来事。芹澤に対して、自身の稼業のことを聞いて欲しい素振りを見せたのにもかかわらず、芹澤のほうから何も言われなかったので1年たっても芹澤との関係が進展していない。自分からは言わない、向こうから来て欲しい、という草太の精神性が描かれている。