概要
アニメ映画『すずめの戸締まり』の登場人物、芹澤朋也と岩戸環のカップリング。
環は芹澤のことを「芹澤くん」「君」と呼んでいる。
一向に東京に帰ってこない親友の宗像草太を探していた芹澤と姪の岩戸鈴芽を追って九州から上京してきた環は、御茶ノ水駅前で鈴芽を見つけるなかで初めての対面を果たす。芹澤は鈴芽の旅に協力するなかで彼女に同行した環の不機嫌さを和らげるために、懐かしの歌謡曲を流したり自己紹介をはじめとする簡単な会話を持ちかけている。それにより、環は芹澤に鈴芽の境遇を明かしたりするといった一応の信用を見せるようになったほか、突然の雨に降られた際に芹澤に対して遠慮なくクレームを突き立てたりしている。
また、環が旅の途中で鈴芽と言い争いをして彼女を傷つけてしまった際には、ショックを覚えた環は芹澤のもとに歩み寄り、そのままわんわんと泣き崩れている。一方、環から泣きつかれてしまった芹澤は内心「勘弁してくれよ」と思いつつも、やけくそになりながら20歳近く年上の彼女をなぐさめている。
芹澤にとっての環は、鈴芽のことを大事にする愛情過多な叔母さんであり、彼女がついている限り鈴芽は大丈夫だろうという根拠のない安心感を抱かせるような存在となっている。対する環は、芹澤のことを軽薄に振る舞う楽天者と認識する一方で、彼が胸中に秘める他者への優しさも目にしており、彼が教師として働くことにささやかな応援の気持ちを寄せている。