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あいつは自分の扱いが雑なんだよ……」


CV:神木隆之介

概要編集

東京都内にある大学の教育学部に通う大学4年生で、「閉じ師」の青年である宗像草太の友人。

柄の悪そうな見た目や乱暴な口ぶりに反して、友達思いの義理堅い一面を秘めている。また、格安で手に入れた中古の赤いスポーツカーを乗り回しており、しばしば不調に見舞われることもあるものの、自身は愛車として気に入っている。

そんな彼は、自分と同じく教員採用の二次試験を控えているのにもかかわらず一向に東京へ帰ってこない草太のことを心配していたとき、草太のアパートの部屋で見慣れない女子高生・岩戸鈴芽と出会う。そしてその翌日、再会した鈴芽が自身と同じく草太を探していることを察した芹澤は、草太への個人的な貸しを返してもらうことを口実に、彼女の旅を助けることになる。


人物編集

芹澤朋也

容姿編集

金髪に近い色味の明るい茶髪のウルフヘアと、洒落た丸眼鏡の奥の不機嫌そうな目つきが印象的な、輩(やから)然とした柄の悪い青年。いかにも軽薄そうなその外観は、街ゆく人々や鈴芽の叔母である岩戸環たちから「貧乏ホストみたいだ」などと評されている。(小説版、184ページ、255ページ、277ページ)

アパートに帰ってきたらしい草太の様子を見に彼の部屋を訪れたり、その翌日に鈴芽をドライブに誘うなかでは、黒いジャケットと細身のブラックジーンズという出で立ちで現れているほか、ドライブの途中でひと息つく際にはジャケットを脱いで赤いTシャツの姿になっている。


性格編集

他人にあまり興味を示さず、楽天的に物事を考えるマイペースな気質の持ち主。期待も失望も抱かないのんびりとした口調と、へらりとした薄笑いのもとに他者と接することを常としている。(小説版、264ページ、274ページ、302ページ)

しかしながら、下に3人の弟や妹がいることもあってか、軽薄そうな外見に反して責任感を持ち合わせているほか、教師になるという明確な目標を持っており、教員採用試験といった課題に真正面から取り組んでいる。また、自身が仲を深めた大事な相手に対しては、事あるごとに強い心配を寄せたり、ピンチに際して助けを差し伸べようとするなど、遠慮のない真剣な想いをぶつけている。


なお、芹澤の声をあてている神木隆之介は、一見軽薄そうに見えて誠実な人柄を秘めている彼の人間性について「すごくいいヤツ」と評するとともに、人を見守ったり導いたりする素質を本能的に備えた人間であると見ている。また、事あるごとにお金の話を持ち出したりするのは実は自分なりの照れ隠しであり、草太よりも器用そうに見えるけれども本当は不器用な人間なのではないかという見立ても行なっている。(『すずめの戸締まり』公式ビジュアルガイド、58ページ)


経歴編集

田舎にある地元の高校を卒業した後に上京したが、同時期に未曾有のパンデミックが起こったことや実家からの仕送りも期待できなかったこともあって、孤独なオンライン授業の合間に複数のアルバイトをこなして食いつなぐ生活を送っていた。

やがて、効率の良いバイトを求めて夜の繁華街の世界へ出入りするようになり、少し怪しげなバイトに明け暮れつつ、髪色やファッションを変えたり酒や煙草も覚えたりした。また、この時期に、現在の愛車である中古の真っ赤なオープンカーを、夜の世界で知り合った先輩から格安で譲られ(小説版、261ページ、301ページ)、自分なりに大枚をはたいて購入している。

その後も、学業の合間に夜の世界へ出入りしていたが、大学3年時に知り合った草太から(自身が詐欺に遭いそうになっていたこともあって)「自分の扱いが雑すぎる」と忠告され、後に自身が体調を崩した時に見舞いに来てくれた彼と打ち解けたことで夜の世界からも距離を置き、草太と共に教師になる目標を叶えるために邁進していく。


その他編集

  • スポーツカーはイタリア製ではあるものの型落ちの中古車であるためか、ギアチェンジのたびに咳き込むように激しく揺れたり、折りたたみ式の屋根が中途半端なところで停まってしまったりするというようなボロさを抱えている(屋根の不具合は劇中で偶然直った)。しかし、それでも自身は「愛車」として気に入っている。
  • 生年月日は2001年7月6日。なお、作中で登場する学生証には「2002年」と記載されていたものの、2022年12月6日に行われた舞台挨拶において作画ミスであることが公表されており、2023年5月12日から公開されたリテイク版では2001年に修正されている。
  • マルボロ(赤マル)を好む愛煙家であり、鈴芽たちを乗せてドライブをするなかでも事あるごとに煙草を吸っている。
  • ドライブの途中で訪れた道の駅では、昼食として海鮮がたっぷり盛られたふかひれラーメンをすすっていたほか、デザートにソフトクリームを購入している。また、そのついでに「せっかくこんな場所まで来たのだから、記念に何かご当地めいたお土産でも持って帰ろうか」などといった気楽な考えも浮かべている。(小説版、278ページ、290ページ)

主要キャラクターとの関係編集

岩戸鈴芽編集

すずめの戸締まり


九州の静かな港町に暮らしている女子高生。

芹澤は鈴芽のことを「鈴芽ちゃん」と呼んでおり、対する鈴芽は「芹澤さん」と呼んでいる。

草太のアパートの部屋の窓が開いているのを目にして彼の部屋を訪れた際に、部屋のなかにいた鈴芽と鉢合わせたのが出会ったきっかけとなっており、当初は正体不明の少女である鈴芽に怪訝な態度を向けていた。鈴芽が草太と親しい間柄(鈴芽いわく「従姉妹」)であることを知って態度を和らげ、草太の抱えていた秘密を鈴芽に明かすものの、突然起こった地震とともに異変を感じ取った彼女にその場を立ち去られ、その場に残されてしまう。


その翌日、芹澤は自身の車に乗って鈴芽を探し回っていた末に、御茶ノ水駅の前で彼女の姿を目にする。そのまま鈴芽に話しかけた芹澤は、彼女が草太を探していることを察すると、自身もまた彼を探していることを彼女に告げ、「俺が連れてってやる」と協力の手を差し伸べている。そうして鈴芽と手を結んだ芹澤は、彼女から指示された目的地の遠さに「まじかー…… こりゃあ、今日中には帰れねえな」とうなりながらも、結局その頼みを受け入れて出発している。


芹澤は鈴芽を乗せてドライブをするなかで、彼女の過ごした境遇を叔母の環から明かされたり、鈴芽のセンシティブ(繊細)な部分にうっかり触れてしまったりして「闇深ぇ」と驚いているものの、彼女の前ではそのような想いを見せることなく、「鈴芽ちゃん、晴れると気持ちいいでしょー、この車」などと努めて明るく振る舞っている。


宗像草太編集

芹澤と草太さん


日本全国を旅している「閉じ師」の青年。

芹澤は草太のことを「草太」と呼んでおり、対する草太は「芹澤」と呼んでいる。

芹澤と草太はともに教師を目指す教育学部の学生仲間であるほか、たびたびアパートの部屋を遠慮なく訪れたり、金を貸し借りするような親しい間柄の友人でもある。しかしながら、草太がその身を顧みずに彼の家業を果たそうとする姿勢に際して、芹澤は「何があったにせよ連絡くらい出来ねえのかよ。子供かよ。常識ねえのかよ……」というような、強い心配からくる愚痴と苛立ちを明かしており、ときには「ムカつくから二度と顔見せるな」と強く呆れる様子も見せている。

しかしながら、芹澤はそれでも親友として草太のことを助けてやりたいという想いは揺らぐことはなく、再会した鈴芽に助けを差し伸べた際にも「友達の心配しちゃ悪いのかよ!?」という真剣な想いを真正面からぶつけている。


岩戸環編集

鈴芽とまた喧嘩しちゃった環さんとヤケ酒に付き合わされる芹澤


鈴芽と一緒に暮らしている彼女の叔母。

芹澤は環から「芹澤くん」「」と呼ばれている。

御茶ノ水駅の前で鈴芽と再会した際に、彼女が偶然鈴芽のもとに現れたのが出会ったきっかけとなっている。芹澤は環から「鈴芽をたぶらかそうとした男」という疑いの目で見られたり、自身の車の上でぎゃあぎゃあと騒ぐ環と鈴芽をなだめようとするなど大変な目に見舞われるものの、突如現れた謎の猫・ダイジンの登場による衝撃によって、ひとまず環を乗せて鈴芽の目的地へと出発することになる。

そののち、芹澤は環を乗せてドライブをするなかで、始終不機嫌な彼女を和ませようと、彼女の世代が好きそうな歌謡曲を選んで流したり、軽い自己紹介をはじめとする雑談を交えるなどして、彼女から一応の信用を得ることに成功している。


また、ドライブの途中で立ち寄った道の駅において、言い争いの果てに鈴芽を傷つけてしまった環が自分のもとに歩み寄り、その場でわんわんと泣き出してしまった際には、「勘弁してくれよ」と20歳近くも年上の知らない女性から泣きつかれ、食べかけのソフトクリームもこぼしてしまった自身の身の上を嘆きながら、やけくそな想いで彼女の肩に手を置いてなぐさめている。(小説版、291〜292ページ)


ダイジン編集

すずめの戸締まりで好きなキャラ


人間の言葉を話す謎の白い猫。

芹澤はダイジンのことを「」「」と呼んでいる。

御茶ノ水駅の前で鈴芽と環が言い合いをしているなかで、どこからともなく車に乗り込んできたダイジンが「うるさい」と一喝したのを目にしたのが出会ったきっかけとなっており、芹澤はその際に環と口をそろえて「猫がしゃべった!?」と驚きの声を上げている。しかし、鈴芽が慌ててその場を取り持ったことを受けて、白猫がしゃべったのは自身の気のせいなのだろうと思い直している。

そののち、芹澤は2人とダイジンを乗せてドライブするなかで、猫と一緒の旅立ちというシチュエーションから『ルージュの伝言』を上機嫌で流したり、鈴芽の複雑な境遇に際して「なんか、闇の深い一家だよなあ」とダイジンを呼んで語りかけるなど、ダイジンを旅の仲間のひとりとして迎え入れるような様子を見せている。


余談編集

芹澤の声をあてている神木隆之介は、新海誠監督の前々作『君の名は。』と前作『天気の子』において立花瀧のCVを担当しており、本作で同監督の作品に出演するのは3度目となる。

また、親友である宗像草太のCVを担当する松村北斗とは、同年公開の映画『xxxHOLiC』でも共演している。


関連イラスト編集

黒ジャケット姿

芹澤朋也

no title叱ってもらうわマイダーリン!


赤シャツ姿

芹澤朋也「二人だけの

沼深ぇ〜芹澤朋也ァ・・・


関連動画編集

映画『すずめの戸締まり』WEB CM -ドライブ篇-(2022年12月)


関連タグ編集

すずめの戸締まり

宗像草太 - 親友。たったひとりで使命を背負って日本全国を旅している。

岩戸鈴芽 - 草太とともに旅をしている、九州の静かな町に暮らす女子高生。

岩戸環 - 鈴芽を追って東京にやってきた彼女の叔母。

ダイジン - 人間の言葉を話す謎の白い猫。


チャラ男 ウルフカット 丸眼鏡 マルボロ


外部リンク編集


参考文献編集

  • 新海誠『小説 すずめの戸締まり』 角川文庫 2022年8月24日発行 ISBN 978-4-04-112679-0
  • 新海誠監督作品 すずめの戸締まり 公式ビジュアルガイド KADOKAWA 2023年1月16日発行 ISBN 978-4-04-113229-6

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