概要
2008年から中国で放送されている中日合同で製作された特撮ヒーローシリーズ。
1作目の無印は全52話が放送され、その続編となる劇場版『鎧甲勇士之帝皇侠』が2010年の春節の休暇期間に上映。
2作目の『鎧甲勇士・刑天』は2011年全60話が放送された。
3作目の『鎧甲勇士・拿瓦』は2013年から全52話が放送され、その続編となる劇場版『鎧甲勇士・雅塔莱斯』が2014年に上映された。
4作目の『鎧甲勇士・捕将』は2015年から全51話まで放送され、その続編となる劇場版『鎧甲勇士・捕王』が2016年に上映された
5作目の『鎧甲勇士・猎铠』は2018年からシーズン1とシーズン2合わせて合計60話まで放送された。
2024年には『鎧甲勇士・星曜訣醒』が放映開始。
シリーズは4作目の铠甲勇士捕将までがYoutubeで無料公開されている。
また、特別版として2024年に『铠甲勇士大战火力少年王』という初代鎧甲勇士と中国で放映されたヨーヨードラマとのコラボ作品も制作されている。
一部からは中国版仮面ライダーと呼ばれるが、エンディングクレジットのスーツアクターや造形は円谷プロダクションのスタッフが記載されている。
中国版ライダー
元々は中国国内で仮面ライダーやウルトラマンといった日本の特撮作品に人気が出ていた為に「中国国産の特撮ヒーロー」が徐々に作られるようになり、本作が放映される前に存在していた『光影战士』を製作したCEOが仮面ライダーのような作品を作ろうと製作した企画の著作権が買い取られた末に企画が始まったものである。
また、本作の企画にはレインボー造形の株主で同じく仮面ライダーの大ファンであったHerobox Studioの社長が仮面ライダーの要素を取り入れるように進言したために意識している部分も多く、中国国内でも「パクリ」作品として扱われることも少なくないが、どちらかと言えばリスペクトやオマージュで構成された作品である。
最もベルトなど似てる部分や本家のSE(ガイアメモリの刺す音)が使われている事はあったとはいえあからさまに似た要素は同じ中国の女児アニメシリーズの「巴啦啦小魔仙シリーズ」アニメシリーズと比べてもそれ程強くない。
また中国国内でも仮面ライダーが放送されているため、明確に同年放映されている作品の玩具として発売される変身アイテムのモチーフは被らないように徹底的に避けられており「ベルトが異空間から召喚される」「動物からベルトに変形する」など劇中でもライダーシリーズにはない演出で差別化されていた。
ただ最新作である「铠甲勇士星曜诀醒」ではシリーズ休止中に中国国内で「仮面ライダーセイバー」が人気が出た為か以前のシリーズに比べライダーシリーズの影響が強く表れており、
- 「デザイアドライバーとディケイドライバーを組み合わせたようなベルトとギミック」
- 「変身に使うカードがカメンライドカードに似ている」
- 「主人公戦士がリバイスのようなカラーリング」
- 「ガッチャードのようにカード化された喋るモンスターの力を借りて戦う」
など「どっかで見た」要素のてんこ盛りであり日本は勿論中国国内でもツッコミが相次いでおり、玩具CMも明らかに本家のバンダイのCMに似せた演出がされている。
中国最大規模の玩具メーカーであるAULDEY社(日本でいうところのバンダイやタカラトミー)がスポンサーであり、初期の玩具はチープさが目立っていたが『鎧甲勇士・拿瓦』以降は平成二期を意識したギミックありのコレクションアイテムや奇抜ながらもカッコいい変身音が採用され、日本のDXトイと引けを取らないクオリティになっている。
またS.H.FiguartsやCSMを意識したような高級グレードの復刻玩具も販売されている。
韓国では初代のみ2009年に『천하무적 아머히어로(天下無敵アーマーヒーロー)』として吹き替えでローカライズされていたため、中国産ではなく韓国産と勘違いしている人も日本では少なくない。
なお、韓国ではそもそも吹き替えのミスキャスティングが目立っていたことや玩具のクオリティがそれほど高くなかったことからヒットには至らなかった。
日本国内においてはローカライズ版等は一切出ていないが、YouTuberのとい★はっぴー氏が『鎧甲勇士・拿瓦』のAULDEY社の玩具を動画内で紹介していたことでマイナーながらも知られるようになった。日本国内での知名度向上は彼による功績が大きい。
登場人物
- ウー・ジェンフェイ/チンナン
過去に親を失ったナイーブな性格の青年。ピアニスト志望。
火の光影石で変身する。
- グォ・シュアイ/トウシャン
ERP研究所の科学者。
木の光影石で変身する。
- バイ・シュウシュウ/ベイミャオ
キザな性格のエリート青年。
水の光影石で変身する。
- チャン・チャオ/シージャオ
界王の養子。
金の光影石で変身する。
- チン・イェンシ/クンジョン
最後に登場したバスケが得意な最年少
地の光影石で変身する。
関連項目
カマンライパー:よくセットで比較される海賊品。こちらもとい★はっぴー氏によるレビューがネタとしての発祥。