概要
CV:田中秀幸(優作役の人)
『名探偵コナン』の主人公・工藤新一(=江戸川コナン)の父・工藤優作の代表作。
黒いタキシードにショートボブの髪型、歪んだ笑顔の仮面を嵌めた怪人ナイトバロンを題材とした、世界的に有名なミステリー小説……らしい。ナイトバロンは怪盗にして殺人鬼だという。
世良真純も十年来の愛読書と豪語するなど、世界的に有名な物語。
工藤夫妻の初登場回『江戸川コナン誘拐事件』で初めてその存在が明かされ、黒の組織のメンバーに扮した優作が変装している。「気づかないのが悪い」と非難していることから、優作としては自分の代表作の主人公に扮することで正体の“手がかり”のつもりだったようなのだが、コナンは誘拐されて命の危機を感じていたため、「寝る時でも仮面を外さない不気味なやつ」と思うだけで、何の扮装かすらわからなかった。
8巻収録の『闇の男爵殺人事件』では後述のウイルスの名として登場。犯人がナイトバロンに扮したり、被害者がナイトバロンの格好をさせられて殺害されている他、8巻の表紙もコナンがナイトバロンの服で登場している。
コンピュータウイルス『闇の男爵』
その神出鬼没性から、人々から怪人ナイトバロンの名を与えられて恐れられた伝説のソフトウェア。
一度でも作動したが最後、セキュリティソフトをすり抜けてデータを破壊しつくし跡を残さずに自動でデリートされるという極悪な代物。
『闇の男爵殺人事件』では犯人に名前を利用されただけであったが、後に19巻『大学教授殺人事件』で実際に登場。灰原哀が姉の恩師・広田教授の家で入手したフロッピーディスクを阿笠博士のパソコンで再生しようとしたところ、内部に仕込まれていた『闇の男爵』によりパソコンごとデータを破壊されてしまった。黒の組織の徹底した情報統制により、部外者が組織の保有する端末以外で再生すると自動的に『闇の男爵』が作動するように仕組まれていたという。