曖昧さ回避
ここでは名探偵コナンの工藤家について説明する。藤原南家の工藤家は工藤氏を参照。
概要
『名探偵コナン』に登場する、工藤優作・有希子・新一の3人家族。
一家全員揃っての(本来の姿での)登場は、本編では回想を除き一度も実現していない。
夫婦の教育方針は基本「放任」らしく、息子には学業(本業)に関しても探偵業に関しても好き勝手やらせている模様。新一曰く「小遣いは意外と少ない」とのことだが、その一方で高級レストランのディナーでは父親のクレジットカードを使ったこともある。
全員が有名人であるため「工藤一家」全員を対象としたファンも存在しており、その一人である「自称・世界一の工藤ファミリーフリーク」の女性ファンはブログも運営していたが作中ではこの女性フリークの行動がきっかけでちょっとした騒動(コナンにとっては未曾有の危機)が起きることになる。
メンバー
工藤家当主。『闇の男爵』シリーズで知られる世界的推理小説家。
妻と共にロサンゼルスに住んでいたが、現在は帰国。
優作の妻。20歳で電撃引退した伝説的な元アイドル女優・藤峰有希子。
夫と共に帰国するが、アメリカでは「闇の男爵夫人」と呼ばれた。
優作と有希子の一人息子で、江戸川コナンの本来の姿。帝丹高校2年。
「日本警察の救世主」とまで謳われた高校生探偵だが、現在は滅多に人前に姿を現さず、死亡説まで流れている。
居候
東都大学大学院生。住んでいたアパートが放火により全焼してしまったため、コナンの計らいで工藤邸に居候している。
工藤邸
東京都の米花町2丁目21番地(住所のモチーフはおそらくホームズ探偵やワトソン先生が住んでた下宿の住所:ベイカー街221B)にある、古めかしい洋風の屋敷。
美術設定によれば、リビングやダイニングキッチンを別にしても10部屋以上あり、優作の書斎を兼ねた大きな図書室まである。
3年前までは一家3人で、夫妻が米国に移住してからは息子の新一が独りで暮らしていたが、その新一がコナンになり毛利探偵事務所に住むようになったことで無人状態になり、近所の子供たちから「幽霊屋敷」と噂されていたこともあった。コナンの身長では高い門扉の開錠ができず、自宅の鍵は阿笠に預けている。
なお、留守中もコナンが新一の子供服などの物資を回収したり、蘭が園子を連れて阿笠から鍵を借りて掃除したりする。黒ずくめの組織も調査のため二度不法侵入しているが、全員留守中だった事と組織に在籍していた宮野志保による研究データ改竄により工藤家は難を逃れている。
昴が居候を始めてからは、彼を訪ねる子供たちの姿も度々見られ、「緋色シリーズ」以降、昴の外出時はアンドレ・キャメルなどのFBI捜査官が阿笠邸の見張り場として使用している。
工藤夫妻が一時帰宅してからは来客はなかった様子だが、黒のずくめ組織がFBI捜査官達を連続襲撃した際は、彼らを匿うために招いている。
余談
関連メディアにおいて最も若い頃の工藤家が描かれたのは、OVA「夜空に飛び立つ10個の惑星」と思われる。新一が幼児であり、優作もまだ髭を生やしていない。この時、優作は家族でL.A.への移住を提案していた。
ちなみに公式で新一が最初に事件を解決したのは高校生の時であり、中学生や更に遡った保育園児の頃も探偵の片鱗を見せたエピソードが後に明かされたが、家族間とはいえ「(探偵として)この子は有名になるかもしれない」と最も早く示唆されたのも、この話である。