高木刑事、手錠で逃走
たかぎけいじてじょうでとうそう
コナン・蘭・小五郎はファミレス「ダニーズ」でウエイターの染谷竜太と梨本靖男が激しい揉み合いになっている現場に遭遇。
梨本が殴り飛ばされたところで、染谷が110番通報を客たちに頼み、一瞬妙な動きをした後に店を飛び出していく。
その近くのテーブルに座る小中千絵は何かに怯えたようにうつむいていた……。
3日後、高木刑事は手錠をした染谷をパトカーに乗せて警視庁まで連行していた。
山あいの道を走行中、染谷は車内で暴れパトカーが大破し、染谷はその隙に逃げようとするが失敗し、高木と手錠でつながれたまま一緒に川へ転落。
山の中で意識を取り戻した後、高木は染谷が逃げ出そうとした目的を探ろうとする……。
ご存知高木君。
暴行事件で逮捕された染谷の連行中、逃走を試みた染谷の手錠を自分の腕にはめて逃さないようにしたが、同行していた警察官が(染谷を逃げられないようにする為に)手錠の鍵を捨ててしまった事で手錠を外せない事態に。
しかし、危機的状況であるにもかかわらず今の状況を自分がDVDで12回は見たと言う刑事物の映画に例え、何故か興奮して喜ぶ始末……。
どうやら、その映画は「手錠で繋がった男2人が、反発し合いながらも,次第に心を通わせ合い、立場を越えた友情が芽生える魂の傑作映画」とのことで、その映画の男2人と自分達2人を重ね合わせ、染谷にも何か深い事情があったのではないかと気にかけるようになる。
冒頭の暴行事件の目撃者。
高木が容疑者の染谷と共に行方不明になったことをニュースで知り、染谷の同僚であり被害者である梨本と、染谷と梨本の同僚の小中から事件の話を詳しく聞くことに。
- 染谷竜太
ファミレス「ダニーズ」の店員。
同僚の梨本をいきなり殴ったことで暴行の容疑で逮捕され、その3日後に警視庁までパトカーで連行される途中、パトカーを揺らして事故を起こし、気絶した高木から手錠の鍵を奪って逃走を図ろうとするが、結果的に高木と手錠で繋がり離れられないと言う奇妙な状況に陥ってしまう。
何故か興奮して喜ぶ高木に呆れてるが、行動を共にしているうちに徐々に高木との間に友情が芽生えるようになり…?なお、冒頭の暴行事件の際、同僚の女性店員である千絵に向けて何かのハンドサインをしていたが……?
- 梨本靖男
染谷の同僚でファミレス「ダニーズ」の店員。
冒頭でいきなり染谷に殴られてしまい、小五郎達から事情を聞かれた時に「染谷が千絵にストーカーをしていた為、それを止めようとして染谷に殴られた」と証言する。
- 小中千絵
染谷と梨本の同僚でファミレス「ダニーズ」の女性店員。
梨本によれば、染谷にストーカー行為をされていたらしく、彼女も何かに怯えているような様子を見せていたが……。
実は、千絵にストーカー行為をしていたのは梨本の方であり、染谷は千絵を守る為に梨本を殴ったと言うのが真相であった。染谷が逃走を図ったのも、自分が捕まったことで梨本が再び千絵を襲うことを危惧して阻止する為であった(冒頭で染谷がやっていたハンドサインは千絵に「後で電話をするから心配するな」と言う意味であった)。また、梨本は染谷と千絵が親しくしていることに嫉妬し、染谷が千絵のストーカーであると嘘をつき、挙句電話で染谷に廃工場に呼び出されると、染谷を高木諸共殺そうとショットガンで襲うが、駆けつけたコナンによって阻止された。
なお、理由はあれど暴行事件を起こし、逃亡する為に事故を起こし、高木や同行していた警察官を脅したことは事実である為、染谷は結局警視庁に出頭することになったが、コナンによって真実が明かされたので罪が重くなることはないと思われる。
今回、(結果的に犯人ではなかったが)容疑者と手錠で繋がり逃走する羽目になった高木だが、実は彼の恋人である佐藤刑事も『本庁の刑事恋物語2』で同じような状況になったことがある。この為、高木が染谷と手錠で繋がった瞬間、『これってまるでアレとおんなじ!』と興奮するシーンでアレとは佐藤刑事のことだと予想したファンもおり、Twitterでは「佐藤刑事と同じ手錠の使い方してるじゃん」「高木刑事が嬉しそうだから、佐藤刑事が容疑者と手錠かけちゃった話のことかと思った」「思ってたのと違ったなにその映画」などと呟かれた。
高木と同行していた警察官には岸田悟という名前が設定されているが、ストーリーでは名前紹介がなく、字幕付きで視聴していない場合とエンディングで名前が判明する形になる。