魔導士(カードキャプターさくら)
げきじょうばんかーどきゃぷたーさくらにとうじょうしたおんなまどうし
CV/林原めぐみ
クロウ・リードとは顔見知りの間柄であり、良くクロウの元へと訪れては彼に魔力勝負を挑んでいた(ちなみに軍配は何時もクロウに上がっていた)。
彼女は元々クロウが香港にやって来るまで香港で最も優秀な占い師だったが、クロウが片手間で行っていた占いの方が彼女よりも正確な結果を出せることが話題になったため、香港一の占い師の座を明け渡すことになった。その後クロウの才能を妬んだ彼女は何度もクロウに勝負を挑むようになった。
劇中の時間軸では既に故人だが、自身の意識を本に封じることで現世に留まり続けており、旅行で訪れたさくらの持つクロウカードの気配を察知すると、何故か彼女を目の仇のように執拗に狙い続け、最終的には彼女の関係者を何人も巻き込んで襲い掛かる。
彼女の正体を覚えていたケルベロスは、クロウの創ったクロウカードを所持するさくらを、商売敵だったクロウの後継者と見做し、かつて自身が味わった屈辱を晴らすべく襲撃して来た……と推測していたのだが……
さくらに襲いかかって来た本当の理由は香港にやって来たのがクロウではなく、さくらであったからである。
実は彼女はクロウに恋心を抱いており、クロウが香港にいたころ自身の思いを伝える事が出来なかった為、再び彼が香港を訪れた際にその思いを伝えようと、自身の意識を本に封じたままクロウが再び自身の元を訪れることを、長い年月の間待ち続けていた。
そしてようやく香港にクロウの気配を感じ、喜び勇んで彼の気配の出所を探し出したのだが、いざ会ってみればクロウとは全くの別人だった為、激しい怒りに襲われ、何故クロウではなく彼女(さくら)が香港にやって来たのか、何故彼女からクロウの気配がするのかを問い詰める為に襲いかかって来たというのが事の真相である。
当初はさくらたちから既にクロウがこの世に居ないという事実を伝えられても、彼が死んだことを認めようとしなかったが、最終的にさくらが自身の思いに触れた際に、既に彼がこの世から居なくなる程の年月が過ぎ去っていた事をようやく悟り、寂しげな表情と言葉を残しつつ、さくらに自身の行いを詫びると本来いるべき場所へと旅立っていった……