鳥居みゆき
とりいみゆき
S&D Studioに所属したあと、サンミュージックに移籍した。芸人としての活動のほか、女優、小説家、映像監督、絵本作家としても活動している。
身長170cm。
埼玉県立行田進修館高等学校(現:埼玉県立進修高等学校)卒業。
姉は元読者モデルで、鳥居本人も一時期読者モデルをしていた。
ブレイク後の2008年に、前年に結婚していたことを突如告白し話題となった。その後、2022年4月26日の「有吉クイズ」に出演した際、2019年にすでに離婚していたことを明かしている。ただ元夫との仲は良好とのこと。
元夫は一般人とされているが、ある雑誌で元芸人の「タロフ」であると報じられている。
高校卒業後、歯科助手のアルバイトなどをして過ごしていたが、松稔お笑い塾に通い、姉の紹介でS&D Studioに所属となる。S&D Studioはモデルや俳優が中心の事務所であり、芸人としての所属は鳥居が唯一であった。
ラブ守永や藤井ペイジとのユニットでもしばらく活動するが、最終的にピンに落ち着いた。
2005年、ライブを見にきていたヒロシの当時マネージャーからスカウトされ、サンミュージック所属となる。
2007年7月に出演した『カンニングの恋愛中毒』(GyaO!)ですさまじいインパクトを残し、ニコニコ動画などインターネット上で大きな話題となる。その後2008年ごろからテレビ出演が増えはじめた。
2008年度のR-1ぐらんぷりで6位入賞。
テレビでは後述する「マサコ」を元にした狂気的なキャラクターとして振る舞っていることが多く、素は滅多に人前では見せない事でも有名だが、狼狽するような事になると出てくるらしい。独特な語彙と切り返しの素早さから不思議な返答で笑いをとることも多い。
その芸風からはなかなかイメージがつきにくいものの、本人は正統派の美形であり「かわいい・美人な女芸人ランキング」で一位になったこともある。芸人デビューの前後はアイドル的な立ち位置でもあり、実はアコムのCMのオーディションで最終選考まで残っていた(※このとき選ばれたのは小野真弓。小野とはのちに同じ事務所になっている)。このことは自身のネタ『妄想結婚式』の中でも明かしている。
本人曰く高校3年間は全く友達がいなかったとのこと。また、ブレイク前には「自分のネタはテレビでやっていいようなものではない」と方向性について悩み、自律神経失調症や対人恐怖症になったこと、日常的にリストカットを繰り返し、自殺を図ったこともあると告白している。
一見すると支離滅裂に感じられるが、言葉遊びや時事ネタも取り入れた知的な芸風で知られる。回想や妄想オチなど入れ子構造のネタも多い。また、下ネタや、道徳的に際どい内容も珍しくない。
またコントには死ネタが多いが、本人によると「死をもって再生する」という意味が込められているとのこと。
安部公房を愛読しており、コント創作の原点となっていると語っている。
また『クイック・ジャパン』85号の寄稿では戸川純からの影響についても言及している。
14歳の時にヴェルナー・ヘルツォークの『アギーレ/神の怒り』を観て衝撃を受け、表現者となりたいと考えるきっかけとなったという。
女優業では本人っぽさのある怪しげな役柄から、もの静かな役、気の強いしっかりした役まで幅広い。幼い頃に読んで衝撃を受けたという「少女椿」(丸尾末広)の実写映画ではみどりの母を演じた。
マサコ
ボサボサ頭に白いパジャマ姿で裸足、顔は血の気がなく、目の下に隈(または濃いアイメイク)があるのが特徴。どこか陰鬱で気怠げな雰囲気でありながら、マラカスを手に「ヒットエンドラ~ン!」とハイテンションに踊るネタで注目を集めた。
元々は持ちネタの一つだったが、のちにメディア出演の際はこのキャラで通していることが大半となっている。
この時は包帯が巻かれたテディベアの「多毛症」を持ち歩いているのだが、ネタではほとんど使われないという謎の存在。
「ヒットエンドラン」はそのまま野球用語にかけたものであると同時に「打つ・走る」→「うつ・そう」→「鬱と躁」を示唆していると考えられている。