概要
『山海経』の「西山経三」に記載される、西山の翼望山に棲む不思議な鳥で、カラスに似た三つ頭に尾が六本という異形で鳴き声は笑い声のようであるという。
この鳥を食すと悪夢を見なくなり、凶事を防ぐことができる。
中国語ではこの鵸鵌をチーユィ(Qiyu)と呼ぶ。
「北山経」には鵸鵌に似た漢字表記の「鵸䳜」という鳥が記載されており、こちらは北山の帯山に棲む五彩(青黄赤白黒)の鳥で、赤い模様を持ち単性生殖をするとされる。
この鳥は食すと腫れ物を防げる。
中国語ではこちらの鵸䳜をチートゥー(Qitu)と呼ぶ。
さらに「中山経」には「䳅鵌」という丑陽之山に棲む、赤い脚のカラスのような鳥もおり、この鳥は火防の力を持つ。
中国語では䳅鵌をチートゥー(Zhitu)と呼ぶ。
なお「南山経」には鶏に似た、三つ頭に六本足という𪁺𩿧(へっふ/チャンフー)という鳥が記載されるが関連は不明である。
創作での扱い
神仙伝(ゲーム)
「ひっぽう」「きんぐぎどり」の色違いの三つ頭の鳥の妖怪として登場。