概要
初登場は『戦国BASARA4』。
ゲーム内においての後藤又兵衛は『元黒田軍』という立ち位置なのだが、史実でのことや呼びやすさから「黒田主従」タグが使われている。
※このため、正確には「黒田元主従」。
一見「ポジティブで大胆な親分」と「繊細で面倒くさいツンデレ元部下」と真逆のようだが、
実は、何だかんだで結構似た者同士だったりする。
(3と4はパラレル世界にあたるため、設定などが若干異なる部分もあるが大筋の性格は同じである。)
- 根本的に子供っぽい性格
どちらも良く言えば「純粋」、悪く言えば「子供っぽい性格」をしている。
幾つか例を挙げるとすると、
●感情の浮き沈みが激しい
●自身の感情が顔や態度に出やすい
●思ったことをすぐに言ってしまう
…など。
そのため、「厳島三兵衛戦」の時のように一度言い合いが始まると子供の喧嘩みたいな事態に発展する。
- 思い込みが激しい
官兵衛は一度思い込んだら視野が狭くなって暴走しがちであり、又兵衛は被害妄想が激しくすぐに逆恨みをする傾向にある。
- 気が短い
官兵衛は「不運で負けが込んでいること」から、又兵衛は「狂気とプライドの高さ」からどちらも気が短い上にすぐに怒りっぽい。
そのため、官兵衛の方は決断が早すぎて失敗する(またはすぐ周りに感づかれる)、又兵衛の方は功を焦って失敗する(または獲物を仕留め損ねることがある)。
- 妙なところで自信家(プライドが高い)
程度の違いはあれど、どちらも自信家で慢心しやすいところがある。
(実はあからさまな又兵衛だけでなく、意外と官兵衛の方もプライドが高いところがある。)
●又兵衛…周りを「木偶」と呼んで蔑んでいたり、自身の実力をわきまえずに功績を上げることに拘っていたり、自身の知識を周りにひけらかして悦に浸ることがある。
●官兵衛…3の青ルートでせっかく枷の鍵を手に入れるチャンスなのにもかかわらず、プライドが邪魔をして「超真空流星隼号の名前を言えずに力ずくで手に入れようとする→失敗する」ということをやらかしている。また、「豊臣二兵衛」として竹中半兵衛にライバル意識があったり、島津緑ルートで最初に同盟に誘われなかった時には「そんなに小生は頼りないか?」と不服に思っていたりするなど、自身の実力にもある程度自信がある模様。
- 今の自分を惨めだと思い、逆転したいと思っている
官兵衛は「九州左遷」という実質的な島流しを、又兵衛は「小田原攻め」での失敗をそれぞれ大きな挫折と思っており、常に挽回する機会を窺っている。
官兵衛は「天下を取ったら今までの失敗が帳消しになる」と考えており、又兵衛は「閻魔帳第1位を処刑することで小田原での失敗をやり直し出来る」と考えている。
- 一度根に持ったらとことん拗らせる
官兵衛はBASARA3での島津緑ルートを、又兵衛は4の各ストーリーをそれぞれ進めたら分かる通り、我慢の耐性の違いはあれど二人とも一度根に持ったら結構引きずるタイプである。
それぞれそれが原因で、官兵衛は上記のルートで立花を自分よりも人望があるからと殺しかけ(島津に止められたおかげで未遂で済んだが)、又兵衛は閻魔帳に逆恨みした人物を記してとことん執着するという行動に結びついている。
そのため、ある意味怒らせたら面倒臭いコンビだったりもする。
- 過干渉されることを嫌っている
どちらも左遷(または出奔)後に誰かに必要以上に干渉されることを嫌っており、ゲーム内で「小生(俺様)は自由だ」「構わないでくれ(ほっといてくれ)」という旨の台詞を吐いている。
また、元居た軍に戻らないことを宣言している点も一緒だったりする。(ただし又兵衛の場合は本心か怪しいが)
…など。
ゲーム及び他メディアでの絡み
ゲーム内
最初に発売された『戦国BASARA4』でのやり取りは、「日ノ本穴道・如水線」(黒田官兵衛が大将として登場するステージ)を後藤又兵衛でプレイした場合のみ見られるムービーだけ、というかなり限定的なものだった。
官兵衛は又兵衛を自分の一の部下だと可愛がっており、「いつ戻ってきてもいいんだぞ!」と優しい言葉をかけたりしており、出奔された事を恨んではいない。
当の又兵衛は官兵衛を「阿呆官」と呼んで馬鹿にしている。
(公式曰く、プライドの高さ故のものであり、根はそんなに嫌っていないらしい。)
その完全版にあたる『4皇』では2人で絡む機会が増えた。
まず、「戦国創世・極」モードにて、官兵衛に新しくドラマルートが追加された。
(逆に、又兵衛の「戦国創世」モードの方は新しいルートの追加が無いため、4と変化なし。)
ドラマルートに突入すると、創世ルートの中盤で彼の部下が話していた「奇妙な笑い声の幽霊」の正体が又兵衛であることが判明し、二人のやり取りが始まる。
新ステージ「穴道での再会」で又兵衛としては官兵衛を「からかいに来た」と言っていたが、当の官兵衛に「小生に会いに来てくれたんだろ!」と図星を突かれて「何分かった気になってんだ⁉︎オマエ殺す、もう殺す、絶対殺す!」と慌てふためいている。
その後も、鍵の在処の情報を提供しただけでなく、鍵を手に入れるために佐和山城に向かった官兵衛が三成に負けそうになっていたところを、又兵衛が奇刃を投げつけて助けているが…?
同じく新しく追加されたステージ「厳島・三兵衛占拠」では元主従らしからぬ子供っぽい言い争いを繰り広げる官兵衛と又兵衛の姿を見ることができる。
このステージは黒田主従を仲間割れさせる・させないで後々の会話やデモムービーが異なるため、進め方次第で様々な会話が見られる。
毛利アニメルートと大谷ドラマルートで登場する三兵衛ステージでは、更に特殊な会話が発生するため、必見。
『真田幸村伝』では、本編の補足にあたる前談秘話の一つ「官兵衛さんと又兵衛」の中で、又兵衛が小田原攻めで失敗した後に官兵衛がいる穴蔵に戻り、黒田軍を出奔するまでの二人のやり取りが描かれている。
それ以外
4皇に先立って戦国BASARAマガジンに掲載された「三兵衛騒乱」においては、小田原無血開城と言う功を立てたにもかかわらず官兵衛が失脚した理由が描かれており、こちらも黒田主従好きは必見である。
(現在ではドラマCD化して販売もされている。)
余談
上記の様々なやり取りから、この二人の関係性は「黒田官兵衛(黒田孝高)と後藤又兵衛」の方ではなく、官兵衛の息子にあたる「黒田長政と後藤又兵衛」の方が元ネタになっていると思われる。
史実において後藤又兵衛は幼少期に黒田家に引き取られ、又兵衛は官兵衛から実子の長政と兄弟のように育てられたという説があり、官兵衛が没した後は元々あまり仲が良くなかったこともあって袂を分かっている。史実の又兵衛が浪人になったのはその後の話。
※ちなみに、「そのキャラクターのモデルとなった人物」の先祖や子孫のエピソードをそのキャラクター自身の性格や行動(キャラクター性)として盛り込むことは戦国BASARAではよくあること。
2人とも特定の固有奥義や固有技を使うと「奥州杯」でUMAを抜かすことが出来る。(詳しい方法については「チーム「戦国大爆走」」の記事を参照。)
pixivにおける扱い
上でも説明した通り、史実においての二人は ほぼ親子のような付き合いの長さである。
そういった背景があるからか否か、タグが適用されているイラストには「ゲーム内でのやり取りが判明する前の色々な関係性」を想像した作品も多く存在する。
そのため、このようなifイラストが投稿されていることも…。
一般向けだけでなく腐向けにも使われることがあるため、腐向けの作品には「腐向け」タグも併せて付ける方がマナーとして良いだろう。
そのため、腐向けカップリングタグである「官又」「又官」タグが併用されている場合もある。
関連イラスト
関連タグ
戦国BASARAシリーズ 戦国BASARAコンビ・トリオ・カルテットタグ一覧
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黒田軍(類義語) チーム「戦国大爆走」