概要
カプコンから発売されているゲームシリーズ、『戦国BASARAシリーズ』において使われる言葉。表記揺れとして「戦国BASARAだから仕方ない」や「戦国BASARAなら仕方がない」、「BASARAなら仕方がない」がある。
同ゲームがあまりにもいろいろな意味で暴走しているゲームであるため、文字通り「仕方ない」という呆れの意味や「いいぞ、もっとやれ」的な賞賛の意味で使う場合など様々。
類義語として『遊戯王ではよくあること』があるが、もちろん遊戯王の方が先。
起源
ゲーム版『1』のOPの時点ですでにこの状況である。
- 竜巻を起こして敵を圧倒する武田信玄
- 仁王立ちで槍に乗っかってホバーボードのごとく疾走する真田幸村
- 城をブチ壊して出現する超巨大織田信長
主なBASARAだから仕方ない
他の歴史をモデルにしたゲームでもよくあることだが、戦国BASARAは特に顕著である。
- ツッコミが追いつかないくらいの超展開を繰り広げる
- 史実とは異なったハチャメチャなキャラクター設定(特に年齢設定や4の主要人物など)
- 逆に史実の時点でハチャメチャな大友宗麟はほぼ事実通りの設定で登場(史実との違いは天下統一の野心が無いだけ)
- かなりギリギリのパロディやメタ発言(特にザビー教)
- ぶっちゃけほとんどの登場武将の格好が奇抜
- 拡大解釈を通り越した大幅な歴史捏造(例:柴田勝家の謀反設定※1、高い確率で西軍に入っている黒田官兵衛※2)
…など。
※1…史実では当時の主君である信勝の家臣を務めている時に信長と対立したが、あくまで後継ぎ問題がきっかけであり、謀反がきっかけではない。
※2…史実では機会があれば漁夫の利を狙おうとしていたが、とりあえず戦局を見て有利そうな徳川側についていたため、九州の武将にしては珍しく東軍に所属している。(これは息子の黒田長政も同様)
特に登場武将についてはピクシブ百科事典やWikipediaにある各BASARA武将と、モデルになった歴史上の人物について記載された記事を見ると一目瞭然である。
具体例の一部
以下は具体例の一部である。
ゲーム
- 尼子領が砂漠地帯
⇒尼子氏の本来の領地であった出雲(島根県)ではなく鳥取砂丘をイメージしている可能性大
※もっとも史実の尼子晴久はその最盛期においては、現在の鳥取県にあたる範囲までの守護を任されていたため、必ずしも間違いというわけではない。
- 鹿もすごいが馬もすごい
⇒奥州筆頭のお力添えがあったとはいえ、とうとう空を飛びました。
- そんな馬を抜く武将達
- 高確率で燃えている本能寺
※本能寺の変が起こった際、実際に燃えていたらしいのでBASARAでもこれぐらいは常識である。
- 自分が燃えていてもセルフ消火する元征夷大将軍
- すぐに別ゲーと化す(別名:カプ〇ンの悪い癖)
⇒具体例として上記の戦国競馬(奥州杯)や4でのクロカンピンボールなど。
- とうとうラジオ番組を始めてしまった伊達軍
⇒3宴にて「奥州特攻目安箱」というアイテムが登場、装備すると聞くことが出来る。しかも人気だったのか、4でも続投。
- もはや宗教ではなくただのイロモノ集団であるザビー教
- とてつもないカラクリ兵器・カラクリ要塞
⇒4ではとうとうその要塞が空を飛びました。
…etc.
アニメ
その他
- とにかく斜め上を行くコラボ
⇒コラボ商品は朝飯前。旅行プランとコラボしたり、中には役所が病気の場合もある。
pixivにおいて
pixivでは上記の用法の他に、投稿者が描いたイラストのオリジナル設定や漫画の展開が、「戦国BASARAなら本当にやりかねない」という状態のイラストにも付けられる。
関連イラスト
関連タグ
遊戯王ではよくあること(類義語)
外部リンク
- 『戦国BASARAなら仕方がない』(ニコニコ大百科版)
・PC版
BASARAでも仕方がなくないこと
そんな暴走気味な作風や魅力的なキャラクター達で人気を得ている一方、近年では、もはや「BASARAだから仕方ない」では済まないところまできている部分も一部ある。
例として、
…などがある。
ファンと信者は似ているようで微妙に異なる。
どちらも作品を愛する気持ちは同じだが、良識を持って作品を楽しんだり愛する人物がファンに対し、妄信的に愛して暴走する人物が信者である。
そして後者が、掲示板や某通販サイトのレビューを荒らしたり、他の作品を批難してごり押しするなど非常識極まりない行動が目立ち始めている。
そのため、アンチのかっこうの餌になっている。
さらに歴史ファンや一般人、一部のBASARAファンの中には、公式での一部のキャラクターの設定(や開発者インタビュー)に不快感を抱いている人達もいる。
かなり有名(「戦国BASARA 〇〇」で検索すると割とすぐ出る)なケースだと、毛利元就と大谷吉継がある。
まずはpixpediaにある二人のBASARA武将バージョンの記事と史実バージョンの記事を見比べて欲しい。
そうすると、今から記載していく部分の意味が分かるだろう。
BASARAの毛利元就については、冷酷で仲間を捨て駒扱いするという設定がある。
実はこの設定は開発者側のコンセプトであり、その冷酷さがよりはっきり伝わるように長曾我部元親を面倒見がいい兄貴キャラにしたという筋金入りっぷりである。
他にも信者が某神社にオクラを奉納したりしたなどの珍行動もある。
大谷吉継についても、彼のキャラクター設定の中に「己の病」という言葉があるが、大谷吉継といえばあの病気しか浮かばない人達も中にはいるため、「不幸は万人に等しくあるべきだと考えている」という設定は不謹慎だという声もある。
さらに、史実では親友三成のために義将として戦った一面もあり、(確かにBASARAでも毛利青ルートでそういった一面が見られるものの)あからさまな悪役として描かれていることに抗議している人達がいることも忘れてはならない。
これらの設定はほんの氷山の一角だが、多かれ少なかれ不快に感じている人達もいる。
(もちろん、創作物だからと割り切っている人達もちゃんといる。)
※もう少し詳しい情報(戦国BASARAファンはリンク先注意)→外部リンク
これらの事情を踏まえ、ファンも一般の人達もお互いにどこまでが「BASARAだから仕方ない」で許されるのかを考える必要がある。
終わりに
このように様々な事情があるものの、戦国BASARAのみを集中的に批判したり叩くことはお門違いなので絶対に止めよう。
※多かれ少なかれ他の歴史ゲームにもそういう部分はあります。
また、ファンの方々も自分が信者になっていないかを時々振り返り、いい意味でBASARAが広がるように行動して欲しい。
設定に不満がある場合は、開発元に直接抗議の電話や手紙・メールを送ること。
ただ掲示板だけで騒いでいてはアンチと同じである。