プロフィール
概要
最上家の当主。自らを「羽州探題」「羽州の狐」と称している。史実の義光とはえらくかけ離れたギャグキャラ。
大袈裟な動きと胡散臭い言動、上から目線な態度が特徴。これらは窮地に陥っても揺らがず、また声を荒げて怒ったりもせず、表情もあまり変化しない。上記のように常に落ち着いている所が、部下の士気に大きく関わっている。
また、人の名前を覚えず、作中で「安藤」「田中」と勝手な名前で呼ぶ癖がある。しかし、4で片倉小十郎の正しい名前を言い掛け、慌てて間違えて言い直すことや、松永久秀が「客観」を与えようとして「いや、その必要もないか?」と発言し、義光の胡散臭いキャラが作られたものであることを暗示させている。(しかし、3の台本全集では名前を間違える台詞に「天然です、本当に間違えています」という注釈があり、設定に差異がある。)
また、陣に設置した大砲に「超轟音鳴動対船砲」、ステージの水門に「超頑丈安心貯水門」、カラクリ兵器の角土竜に「超土竜角有剛護号(ちょうどりゅうつのありごうごごう)」等、自軍の施設や兵器に「超」の付く長い名前を付けている。
また「超真空流星隼号」と名付けた鳥を飼っており、黒田官兵衛の手かせの鍵を度々奪い去る。
玄米茶が(相当)好きで、作中のムービーでも結構な頻度で嗜む、技のモーションでそれを飲む動作がある他、玄米茶でバリアを展開する、部下が発する応答が「玄米茶」になっている等、ある意味パワーワード化している。
奥州特攻目安箱の特攻名夢(ぶっこみネーム)は「我輩は奥州探題」。
毎回読み手に無視される。
戦国BASARA3・3宴
『戦国BASARA3』にて初登場。
隣国の伊達、上杉とは犬猿の仲であり、小田原の役以降の伊達軍の弱体化を機に、東北の覇者になるべく行動を起こす。
「徳川家康」が率いる東軍の軍力を上げる為の作戦の一環として、常に「前田利家」の妻である「まつ」を狙って人質にしようとしている。
『3宴』の彼のストーリーにてその華麗なる暗躍が判明する。
戦国BASARA4
『戦国BASARA4』では敬愛する信長と恩義がある足利義輝との間で自らの立ち位置を悩んでいる。
……が、最終的には「選べない」として、どちらの味方にも就かずに、己で天下を統一せんと動き出す。
ちなみに、進軍ムービー中のモ武将の台詞から、占領した領民にもちゃんと慕われており、更にどうしたら人が喜ぶかを心得ている為、「人に慕われるのが上手」だと判明した。
素敵紳士とその身だしなみ(容姿)
兜は和風なのだが、フェンシングに似た使い方をする剣や、小指を立てて玄米茶を飲む姿、そして何より立派なカイゼル髭で、西洋の貴族や紳士を思わせる風貌をしている。流石は政宗の伯父と言ったところか……。
上記の兜の元ネタの他にも、武器の指揮刀も指揮棒をイメージした可能性が高く、意外と史実に沿った設定がされたと思われる部分がある。
バトルスタイル
『戦国BASARA3宴』でプレイヤーキャラクターに昇格。
指揮刀にキックや体当たり等の肉弾攻撃を交えた攻撃方法や、当て身に騙し討ちを中心とした固有技を持ち、トリッキーな立ち回りが得意。
但し、本質的には意外にタイマン寄りな戦い方を主とし、上記の当て身はサシならばこれだけで勝てる程に性能が高い。
また、固有技毎にキャンセルポイントを備え、例として固有技『超飛込平身低頭剣(ジャンピング土下座から、相手を空中に突き上げる)』は、キャンセルポイントで突き上げをキャンセルし、再びジャンピング土下座で相手を壁際まで運ぶ芸当まで可能。
他にも、自分の氷像を作って壊したり、冷気を纏った指揮刀を乱れ突きする等、氷属性を彷彿させる技もちゃんとある。
更に4皇では『超壮絶復活不死鳥成り(死んだふりから跳躍して広域攻撃)』が空中で(=死んだふりを省略して)使用可能になって雑兵戦に強くなった。
その上に、前述の通り玄米茶のバリアを展開し、攻撃を1回だけ無効化したり、玄米茶バリアを連続使用して黄金紳士になって強化したりと、最早やりたい放題である。
ちなみに3宴でのお楽しみ武器は塩引鮭、4ではラバーカップ。
人物関係
『長いものに巻かれる』を信条とするからか、偉い立場や強い立場のキャラとの絡みが多い。
史実では伊達政宗の伯父に相当するが、本作では特に言及はない。
ちなみに当の政宗からは「Gentleman(ジェントルマン)」と呼ばれており、あまり相手にはされていない。が、彼の家臣の片倉小十郎からは「油断ならない男」として警戒されている。
信長には詳細は不明だが敬意と恩義の念を抱いている。義光の兜は現存するものがモデルになっており、これは信長からの贈り物である。この史実が設定に反映されている。
3及び宴では、信長やお市関連になると非常に真面目な言動となり、いわゆるきれいな最上と化す。
4及び皇では信長の為に戦う姿を、政宗に少し見直されている。
3時点より、まつを人質にして前田家を東軍側に就けたりと何かと媚びを売っている。
が、当の彼からはそうした卑怯とも見える性格等から、さほど好かれていない様子。
特に3宴でのストーリーでは、自分の手柄自慢の為に関ケ原の戦いを中止させようとゴネた結果あの家康を本気で怒らせる(ちなみにこの時、普段「最上殿」と呼んでいるのが「最上」と呼び捨てになっている)等、本人の思惑とは正反対に悪感情を抱かれつつある。
「『義』の字をもらった」御恩により、4では彼の部下になろうとしている。
ちなみに、義輝が信長との戦いを命じられた際には、彼と信長との間で悩んでいた為、彼にとって義輝は信長と同価値と思われる。
秀吉には苦手意識があり、半兵衛に「なぜ秀吉に取り入らないか?」と言われた際にはその旨を伝えていた。
※この設定は、史実で義光が豊臣秀吉によって愛娘を惨い仕打ちで殺され、それにより彼女の母親である奥方も衰弱死してしまう等の、酷い目に遭わされた史実が反映されていると思われる。
学園BASARA
私立「BASARA学園」の政治経済担当の教師。
ソフトボール部の顧問もしており、政宗達が所属する野球部を目の敵にしている。(いつも野球部とサッカー部のグラウンド争奪戦を繰り広げており、ソフトボール部がグラウンドを使えない為)。
容姿は戦国と大きな変化はない。
ジャケットは襟、袖、裾はフリルがついていて華美な印象だが、背面はシンプルである。
スカーフ下のインナーのシャツの襟は高さがあり、フリルが無い。
ブーツ上部に金具がついてる。
戦国では指揮刀だったが、こちらでは指揮棒を愛用している。
余談
- ファンからの愛称は「もがみん」「ムッシュ」「鮭様」等々。
- 意外にもBASARAの中ではかなり史実ネタが多いキャラであり、戦闘中の会話の台詞にも一部史実での逸話が含まれている場合がある。
- 底が知れないイロモノ、実は意外と常識人(特に信長の前では顕著)、4で見せた影武者戦法など、1と2に登場していたキャラ今川義元を彷彿とさせるような共通点が幾つか存在する。
史実の最上義光
BASARAでのギャグ設定とは違い、史実の義光は背丈6尺(約180cm)もの大男であり、BASARAでは素敵紳士として振る舞う指揮棒に関しても史実では鉄で出来た2m程のものであり、かなり重かったとされている。関ヶ原での戦いでは攻めてきた上杉軍に対し2週間以上も籠城戦で耐え忍び、その後の追撃戦にあたっては自身も前線に立って戦い、頭に銃弾を受けながらも重い指揮棒を振り回し、果敢に戦った猛将であったと伝わる。また、庄内地方や川の開拓にも力を注ぎ、優れた歌人としても知られ、多くの家臣に対して1万石以上もの石高を与えた器量溢れる名君であったという。
指揮棒に関してはBASARAでもその史実を採用し、ゲーム中に義光自身が「この指揮刀、実はと~~~っても重たいのだよ」と言ったり、兵士が「探題様って、意外と力持ちだよな」というセリフがある。
BASARAでの素敵紳士もがみんと実際の義光公は全くの別物である事を理解した上で、愛すべき素敵紳士を嗜むことをオススメする。
関連イラスト
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最上義光(史実)