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16連射

じゅうろくれんしゃ

16連打とも。ゲーム機において、ボタンを1秒間に16回押すこと。高橋名人の特技であり、氏の名前と共にファミコンブームの牽引役となった。

16連射、または16連打とは、高橋名人必殺技である。


概要編集

その名の通り、1秒間にゲーム機のコントローラのボタンを16回押すことである。平均して0.0625秒以下の間隔でボタンを押すこととなる。

実際にやってみると判るが、特別に訓練を行っていない一般的な人物の場合で、だいたい1秒間に10~12回程度押せればかなりスピードが速いと言える方(作品によっては1秒に15回までしかボタン入力を認識しないこともある)。それ故、使い手として知られる高橋名人こと高橋利幸氏のヒーロー性をファミっ子達に知らしめる大きな要因となっている。と同時に、氏を語る上で欠かすことの出来ない要素でもあり、氏の公式ブログの名前ともなっている。それにちなんで、当時発売されたファミリーコンピュータスーパーファミコン、果てはニンテンドウ64に対応した連射パッド「ジョイカード」は連射スピードが1秒16連射になっている。


その威力は凄まじく、スイカに撃ち込めばスイカが爆裂する。恐れ戦いたある人間は、コントローラにバネを仕込むことで実現しているという全くのデマを流すことで無理矢理に納得しようとしたとすら言われている。後に高橋氏は「バネを仕込めばそのバネの厚みでボタンが押せなくなる」ことを看破し、何のトリックも含まれない正真正銘の必殺技であることを見せつけた。


この16連射は当初は正確に計測したわけではなく、「まあこれぐらいでしょ」という事で

言い出したものらしいが、後に映像から計測した際には10秒間で174発の弾を発射していた、

つまり全盛期は17連射/秒を越えていたらしい。

ただ、16の方がキリが良い(元々プログラミング関係の仕事をしていた高橋名人にとって馴染み深い二進数で書くと16は10000である)という事で16連打という事にしていたそうである。

50歳を越えた現在は流石に衰えて16連射できなくなったと本人は言いつつも、

未だに12~13連射/秒程度の連射は可能らしい。

高橋名人の項も参照されたし。


余談編集

実は人間が行う連打(連射)は細かいところで不規則になっている事が多々ある為、連射パッドのようにコントローラー側で規則的かつ等間隔に入力するものを使うと失敗とみなしたりするペナルティを課すゲームもある。

これはソフト側では不規則な間隔の連続入力を手動とみなし、等間隔を察知すると不正とみなしている為。

わかりやすいところではコナミのハイパーオリンピックで使われていた2ボタン交互連打が連射パッド殺しである(一応これにも抜け穴があるらしいが)。


また、「ファミコンの仕様上、15連射/秒以上は意味がない」という話もあったりするが、

これは半分正解で半分誤り。実際にはソフト側に依存する部分が大きく、

高橋名人が最初に16連射を披露していた『スターフォース』などのゲームを筆頭に多くのゲームでは

ボタン入力の検知は30回/秒であった。

こうしたタイトルではボタンの押下を検知出来るのは実際はその半分である15回/秒が理論値になり、

入力タイミングなどによっては15回/秒以下しか反応しない事も多い。

そのためか、HAL研究所が発売した世界初の連射機能付きコントローラー、ジョイボールでは

連射数は「15連射」として誠実に(?)表示されている。


一方で、それ以上の入力回数を検知できるように作られている物もある。

後にハドソンから発売された『スターソルジャー』などは連射力=競技力の一部とみなした

ストイックな作りとなり、大々的に行われた公式大会では

擦り撃ち(爪で擦るようにして連打する方法)で20連射~25連射を繰り出す猛者まで現れた

特にこのゲームでは16連射以上が出来ると有利になる場面が多く、敵の耐久力として

16や32といった数値が何かとよく出てくる。つまり、16連射以上ができればまさに必殺する事ができる。

連射力を鍛え上げる事も含めて競技性の高さから人気が加熱したものの、

連射力を勝負に組み込む事で上位層が固定化してしまうという問題点もあり、

後の大会では連射パッドの使用が許可されたりゲーム自体に連射機能が付くようになっていった。

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