概要
マジック・ザ・ギャザリングのカードの1枚
カードタイプはインスタント。
ギャザの黎明期であるアルファに登場したカードであり3にちなんだ効果を色マナ一つで発揮する「ブーンズ」呼ばれるカード群の一つでその青担当なのだが・・・
カード性能
いかんせん効果がヤバすぎた。
マナコスト | (青) |
---|---|
カードタイプ | インスタント |
能力 | プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。 |
TCGを齧ったことのある読者ならこのヤバさがすぐにわかるだろう。
たった一枚のカードとターンごとに回復するマナの最低量だけの投資でカードゲームで最も貴重なリソースであるカードが3枚も手に入ってしまうのである。
通常このゲームでは1ターンにひけるのは1枚。それが3枚も、しかも好きなタイミングで引けてしまう。更に言えば青は相手の妨害を得意としている色。対抗呪文などで相手の行動に備えマナを残していることが他の色に比べて多く、運よくマナとこのカードを残していたらこれを唱えて相手ターンを終え、次の自分のターンでターン分のドローをも合わせて3枚補充しマナを蓄えた状態からスタートすることになるのだ。
また、このゲームには敗北条件として”ライブラリが空になって引けなくなると負け”というのもあるため、いざという時は相手に唱えてライブラリー破壊で勝利をもぎ取ることも可能。
ブーンズの中ではこれだけレアなのだが、ぶっちゃけ全然パワーバランスはとれていない。
TCCそのものが手探り状態だったとはいえ、”ドローを過小評価しすぎた”例の一つと言えるだろう。
あまりに強すぎた為初期から3回収録されただけで絶版。パワー9というカードパワーのおかしなカード群の一枚で値段も下手な宝石よりも高い。様々なゲーム形式で禁止カードにされており一番緩いヴィンテージすら1枚制限。日本語版は第5版からなので、ブーンズの中ではコレだけ日本語訳が無い。といった数々の事実がこのカードのすさまじさを物語っているといえよう。
※ブラック・ロータス/Black_Lotusもパワー9のひとつであり日本語版は存在しないのだが、後に登場したカードの能力の都合で日本語名が付く事になった。
では、どれぐらいなら適正なのか?
3枚引くインスタントの適正な調整カードはこれぐらい。
ジェイスの創意 | |
マナコスト | (青)(青)(3) |
カードタイプ | インスタント |
能力 | プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。 |
マナコストは5倍だし、青シンボルは二つ必要なので序盤から唱えるのはムリ。
「ブーンズ」一覧。
- 治癒の軟膏/Healing Salve
- ライフを3回復、もしくはクリーチャーのダメージを3軽減。本作ではライフ回復が軽視されているため、基本的に「攻撃力の上がらない巨大化」=「巨大化の下位互換」扱い。
- Ancestral Recall
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 黒3マナを発生させる。黒1マナが必要なうえ効果も黒固定なので、ブラック・ロータス/Black_Lotusよりは弱い。
- 稲妻/Lightning Bolt
- 対象に3ダメージ
- 巨大化/Giant Growth
- 対象のクリーチャーを+3/+3
関連項目
他TCGにおけるドロー加速カード
サイバー・ブレイン:こちらもドロー加速系カード。デュエル・マスターズのパワーインフレもあって、一時期はプレミアム殿堂(禁止カード)入りしたこともあるが、現在は制限なし。
強欲な壺:こちらもドロー加速系。遊戯王OCGの場合、マナコストの概念がないので引ければ使用できるタイミングでいつでも使えるのもあり、禁止指定を受けてからは解除されたことはない。
マサキ(ポケモン):『ポケモンカード』にて『デッキから2枚カードを引く』という効果を持ったトレーナーカードとして登場(トレーナーカードの詳細はリンク参照)。こちらはデッキに4枚積みが可能な上に上位互換とも取れるカードもあったが、ルール改定に伴い、『(マサキ及び類似する効果のトレーナーカードは)1ターンに1枚しか使用できない』の制約が課せられた。