概要
国鉄から継承された事業用電車・443系の置き換え目的でJR西日本が開発した、事業用の電気式気動車。従来のキヤ141系で行われていた信号・通信と軌道の検測のみならず、電気検測の検査も行う総合検測車となった。
2021年に2両編成1本を新製、2022年からの試験運用ののち2025年度の本格稼働を目指している。走行システムは同時期に製造されたDEC700形を踏襲し、普通鋼製の車体に143系・145系と同じ配色が施された。
- DEC741-1号車は屋根上・側方用に50台のカメラ(電気設備撮像装置)を設けることで、広範囲にさまざまな角度で地上設備を撮影できる。沿線の環境に配慮し照明も特殊なものになり、トンネル内や夜間においても暗所の撮影が可能となっている。
- また、DEC741-101号車は架線周りの電気設備測定装置を搭載。4台のカメラを設置し、従来の架線検測装置で測定できなかった架線相互の高低差や離れの測定を可能とした。なお、架線検測装置そのものは443系から移設したものだが、2016年の全検時に更新されたものを使っているため問題はない。