概要
ウォーターフェルの売り手をしている亀のじーさん。歴史や考古学の研究をしている。
長寿であり、かつての人間とモンスターとの戦争を生き延びた歴史の生き証人でもある。
王家の紋章のデルタルーンや、「フワリン(もふうさ)王」のあだ名を持つアズゴアの事など、モンスターの歴史を教えてくれる。
若い頃はロイヤルガードのトップを務めていたらしく、「ヒーロー」や「正義の鉄槌 ガーソン」と呼ばれていたという(Gルートでは「そんなタマではなかった」と話しているが、あくまで本物の勇者ではないという意味合いかもしれない)。
アズゴア、トリエルの古い友人で、アンダインも子供のころから知る仲。中でもアンダインは大いに彼を尊敬している。
大半のモンスターと違い、地上に出ようとする意欲がない。なぜならかつての戦争を生き延びた経験から、仮に地上へ出られたとしても人間たちに殺されることを予想していたためで、当初はアズゴアも彼の同志であった。しかし、アズゴアが身の回りで起こった事件によってが方針転換をしたため、袂を分かって現在に至る。
Gルートではこの頃になると他のモンスターの大半がアルフィーの手引きで避難して姿を隠しているが、彼は他のルートと変わらず店番をやっている。だがその目的は、虐殺を重ねる主人公を自分がひきつけて他の住民の避難をさせるという、事実上の囮を買って出たのである。
アイテムショップではバトルができないゲームシステムを認識しているのかそうでないのか、「たたかう」を選んでも決して彼に攻撃を加えることはできないという、長い年月を生きてきた人物ならではの老獪なやり方で巧みに時間を稼いでいる。
それを堂々と主人公に話しつつ啖呵をきる肝の据わり方をしており、アンダインから尊敬されるのも納得のまさしく「ヒーロー」と言えるだろう。
作中の主要人物の名前で始めようとすると本人に咎められてプレイできない場合が多い中、彼の名前をつけた場合は豪快に許可してくれる。
紋章
モンスターの王国の紋章で、ドリーマー王家の家紋(トリエルのローブなどに見られる)。元々歴史の記録が始まる以前から存在していたもので、その意味は完全には語り継がれていない。
デザインは一対の翼をもつ円形と、その下の3つの三角形で構成される。3つの三角形は中央のみが下向きで、他二つよりも下に位置する(ただ、遺跡のものは中央にある)。
学者の解釈では、下の3つの三角は地下に追いやられたモンスターたちを意味し、上の羽付きの円は天(地上)から舞い降りる「それ以外の何か」だという。
正しい伝承は「天から「ソレ」が舞い降りた時、地底からモンスターは居なくなる」であり、このことから、モンスターたちを自由にするために地上から舞い降りる「天使」ではないかと言う説が提唱されている、この場合モンスターが地上に上がり、地底からモンスターの姿が無くなるという意味になる。
ただ、最近は物騒な解釈もなされており、全てを滅ぼして塵に返す「死の天使」ではないかとも言われている、その場合地底のモンスターが居なくなる理由は…
ちなみに「DELTARUNE」という文字列は「UNDERTALE」のアナグラムになっている。
そして来たるべき新作のタイトルにもなった。
『Deltarune』では
上述の続編『Deltarune』にも名前だけ登場。フルネームがガーソン・ブームであることが明かされている。
物語開始時点で既にこの世を去っており、主人公クリスたちが暮らす町の墓地で眠っている。前作同様歴史家として活躍しただけでなく著述家としても名を馳せ、彼が自分の見た夢から得た着想などを交え執筆した小説『ロード・オブ・ザ・ハンマー』は世界的ヒット作となった模様。墓地の端には彼の功績を記念したベンチが設置されている(クリスの家にもサイン入りの著書がある)。更には教師でもあったらしい。
この世界ではモンスターの墓には故人を象徴する遺品を埋葬する習慣があり、彼の墓には生前愛用したハンマーが納められている。
町の教会で牧師を務めるアルビンは彼の息子であり、Chapter 2の終盤に墓地を訪れると、父の墓前に佇み思いを馳せる息子の姿を見ることができる。
余談
Undertaleの公式グッズの一つに本作のキャラクターたちが描かれたタロットカードが存在し、ガーソンは「隠者」に割り当てられている…のだが、当初発表されていた絵柄では「隠者」のカードには別のキャラクターが描かれていた。修正された理由については不明であるが、修正前のキャラクターが作中でも屈指の謎を抱えた存在である為、現在でも語り草となっている。
そもそもこのタロット、かなり細かいキャラクターまで拾われているとはいえ、作中でもまあまあ存在感のあったガーソンが最初は収録予定になく、更に作中で碌に名前も触れられない隠しキャラクターが彼を差し置いて内定していたというのは中々に不自然である。その為、この公開から修正までの流れ自体が件のキャラクターの謎を深めるために意図的に用意されたものであった可能性も否めない。