He178
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第二次世界大戦前のドイツで開発された史上初のジェット機。
He 178は、ドイツのハインケル社が第二次世界大戦前に開発した史上初のジェット機。
開発の契機となったのは、1920年代にイギリス空軍で確立された遠心式ターボジェットの概念を参考としてドイツ・ゲッティンゲン大学工学部の学生が自主製作したジェットエンジン。
これがハインケル社長・エルンスト・ハインケルの目に留まり、その大学院生がハインケルへと招かれたことで開発が開始された。
He178が初飛行を達成したのは1939年8月27日。
『ジェットエンジンで飛ばす』ことを主な目標とした機体であり、その飛行性能はそう優れたものではなかった。
開発当初に期待された高速性についても、実際に発揮された最高速度600km/hというのは同時期のレシプロ戦闘機Fw190と同等程度でしかなく、より高速な750km/hを記録したMe209も既に存在していたことから、その革新性は総じて『ジェットエンジンで飛ぶ』という点に集約されていた。
なお、初飛行の直後となる9月1日にはポーランド侵攻に伴い第二次世界大戦が勃発している。
ハインケルHe280bymakuraren9 | Me262 B-1a/U1byクドリャフカ |
He280 | Me262 |
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結局、ドイツ航空省がHe178に興味を示すことは最後まで無かったが、ハインケルは後に本機の開発経験を活かしてより実用的かつ高性能なHe280試作戦闘機を開発。
これを受けたドイツ航空省はドイツ各地の航空機メーカーへとジェット機の開発を指示、最終的にはメッサーシュミット社によって史上初の実用ジェット機・Me262が完成することとなった。
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