Marcoh(Fear&Hunger2)
ぼくさーのまるこ
引き締まった大柄な体躯を持ち巻き毛の髪を持つ男。シャツの上にジャケットを羽織りベルトでしめたジーンズをはいている。31歳。
不愛想に見えるが話してみると意外に世話好きで根は善良なことが垣間見える。後述の生い立ちも考慮するとこれはある種の軌跡とすら言える。
The Vatican(バチカン王国:現実世界のイタリアと思われる)で産まれ幼いころに両親と死に別れ妹と一緒につらい幼少期を過ごしてきたマルコだが恵まれた体格と優れた格闘センスを持っていた彼は絡んでくるごろつきをフルボッコにしていきストリートファイターとして名をはせる。
やがて妹も可憐に成長したマルコは妹と親しくなっていたリカルド・アッカルドというギャングと関係を持ち彼お抱えのボクシングのトレーナーの指導でさらに技術を磨いてお抱えのボクサーとなる。
そこでも勝ち続けたマルコだったが、リカルドは本性を現しかつて自分が抱えていた別のボクサーを試合で殺すように強制。妹を人質に取られていたためやむなく命令に従い相手を殺してしまったマルコだが、このままでは更なる血が流れると己の罪に慄いたマルコはリカルドを殺害。
幸い妹はその時別荘にいたため行動に制限はなかったがマルコは殺人を犯したためバチカンの法的機関やリカルドの配下たちに追われていることを説明。
そこで追っ手を撒くために妹とは別行動でRondon(ロンドン)に向かうことにしたマルコはブレーメン帝国の一地方である今作の舞台であるPrehevil経由の列車に乗り込み逃避行を開始した。
…戦争や謀略の陰でおぞましい神への儀式が執り行われているとは露にも思わず…
強い(確信)。
上記の通りボクサーとしての恵まれた才能のおかげで様々な格闘技術を持つ。また、両手武器や銃器も問題なく使いこなせる。
まず、彼の素手攻撃は両腕から繰り出される連続攻撃で他のキャラクターに比べて手数が多い。しかも素手攻撃が命中しやすくなっており一発あたりの威力も他キャラクターの1.5倍あるため序盤から他のキャラの3倍近いダメージを叩き出す。
しかも本ゲームには四肢切断によるペナルティーがあるがそのペナルティー内容は『その手に武器を装備できなくなる』というものであり、この状態でも素手攻撃は威力を維持したまま繰り出すことができ、他7名よりも戦闘力が減りづらい。
また、回避率を上げるスキルやガード姿勢を取り四肢切断を防ぐことができ、戦闘が長引くと攻撃力が上がるスキルや戦闘速度を上げて手数を増やすスキルもある。
そしてこれだけ高性能でありながら一部の主人公にありがちなペナルティー要素はない。
アベラと並び本ゲームの初心者お薦めの主人公の一人で、難易度が高くなっても積極的な攻勢に出ることができる数少ないキャラクター。もちろん仲間にしても非常に頼りになる。
ロンドンで無事に妹と合流でき安堵したマルコだったが、一方で自分はおぞましい体験に悩まされることになった。
だが、彼は「自分の体験をもとに世の中に潜む深淵に人々が対抗できる術を伝授できるかもしれない」と発奮。ボクシングのジムを開設しそこのオーナーとして第二の人生を歩み始める。
街のごろつきに対抗できる護身術を身に着けるため入門した弟子たちは、それらだけでなく未知のものに立ち向かう準備をして外に出る。
人の命を救うことは、マルコの内なる罪悪感をいくらか軽減することができた。彼は身を護るためとはいえ多くの命を奪ってきたがその経験は無駄ではなかったかもしれない。
作者曰くモチーフはロッキーシリーズのロッキー・バルボアと龍が如くシリーズの桐生一馬だそうで、実際ファイティングスタイルはボクサーそのものだしギャングにかかわりがある人生を送ってきたにもかかわらず必要以上の殺生は控えるなど不愛想ながらがら優しい性格をしている。
が、大柄なうえに立ち絵がいかにもやれやれだぜと言い出しそうな雰囲気を醸し出していたり顔の造形や四肢を切られても素手攻撃の性能は落ちない描写から、ジョジョシリーズや刃牙シリーズに絡めた二次創作をされることもしばしば。