ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要

2022年10月から12月にかけてフジテレビ系列の月9ドラマ枠(ただしテレビ大分テレビ宮崎放送時間差し替え)で放送されたドラマ。主演は吉沢亮。主題歌は中島みゆきの「倶に」。

同枠で放送され、シリーズが2作製作された『監察医朝顔』の制作陣が再集結して製作される。

2024年4月13日に土曜プレミアム枠で新春スペシャルドラマとして新作が放送された。


なお、本作の舞台となるPICU(Pediatric Intensive Care Unit、小児集中治療室)とは、難病を患っていたり、怪我あるいは急病により身体が重篤な状態で、集中治療を必要とする15歳までの小児患者を対象に専門的に治療を行う場所のことである。


医療ドラマの中でも患者に対する向き合い方を特に重視している作品で、基本的にPICUに搬送される子どもやその家族は2話以上に渡って登場する。また、患者を治療する過程でのそれぞれの医者の苦悩が繊細に描かれており、主人公やその友人、病院の同僚たちが支え合いながら仕事に臨む部分も特徴。


あらすじ

北海道で生まれ育った志子田武四郎は、丘珠病院に勤務する小児科医。ある日、武四郎は丘珠病院に新設されたばかりのPICU(小児集中治療室)への異動を命じられる。武四郎は、辛い過去を持つ同僚や一癖ある同僚に囲まれながら、命の尊さ・小さな生命を救う覚悟に向き合っていく。


登場人物

PICU(小児集中治療室)


丘珠病院に勤務する小児科医。新設されたPICUに配属される。愛称は、「しこちゃん先生」

北海道生まれで幼少期に父親を亡くし、地元で母親と二人で暮らしている。医者を目指したのも母親を安心させたかったため。そのため、生命と向き合う覚悟が不十分なまま小児科医としての仕事をこなしていた。だが、子供たちが十分な治療を受けられないまま亡くなる現状には不満を示していたようで、丘珠病院にPICUが設立されるきっかけとなる、星野沙羅を救えなかったもどかしさを綴った手紙を鮫島知事へ送っている。 PICUに配属されて以降、失敗を重ねながらも医者として心身共に徐々に成長していく。

誠実で人当たりが良く、子供たちともすぐに信頼関係を築くことができる反面、子供たちのことを最優先しすぎて周りが見えなくなることもあり、第2話ではそれが原因で大きな挫折を味わうことになった。しかし、彼の持つ性格が第3話にて大いに発揮され、PICUの正式運営に大きく貢献した。

だが、第9話で母親が逝去し、自分の担当患者を満足する形で救えなかったことがきっかけとなり、丘珠病院を去って失踪してしまう。その後、第1話の神崎京花の件でお世話になった「山田病院」の院長・山田透からの要請を受け、稚内まで車で向かい、数日間彼の手伝いをしていた。しかし、悠太から呼び戻される形で再び丘珠病院へ戻ることとなり、悠太や桃子から叱咤激励を受け、再び小児科医としての覚悟を決めた。

本人曰く武四郎のファンクラブが存在するが、会員は現在1名

SPドラマでは、医者として成長し後輩の研修医の指導を担当することになったものの、その後輩からは舐められている。


丘珠病院PICU科長。鮫島知事から要請を受け、東京から赴任したPICU医。日本各地でPICUの開設を進める人物。

広大な北海道に対応できる医療用ジェット機を運用する日本屈指のPICU開設を目指す。

PICU設立のきっかけが武四郎の鮫島知事への手紙であったことから、彼をPICUに招聘している。

いつも冷静沈着で、患者が亡くなった後でもその反省点を次に活かそうとミーティングを行うなど、常に患者のために働く医者の鑑のような人物。

しかし、医者としてやれることに限界があることに苦悩しており、医療用ジェットの配備がなかなか進まない現状にももどかしい思いを抱えていた。

そして、丘珠へのドクタージェット配備を条件に丘珠病院を去ることを決意した…

が、札幌共立病院が再び独自でPICUとドクタージェットの配備を進めることを決断したため交換条件が撤回され、PICU科長としてそのまま仕事を継続できることとなった。


丘珠病院の救急救命医。植野に誘われ、PICUに配属される。

元々、札幌共立大学病院で救命医として働き、不妊治療の末第1子を授かったが、綿貫が身体の異常に気づき体調不良を訴えても病院側が入院手続きを取ろうとせず拒否したため、病院側が母体からの大量出血という不測の事態に対応できず、流産となってしまった。その際に、子宮を摘出してしまったため、母親としての誇りも打ち砕かれた。現在は、真実を知るべく札幌共立大学病院側に対して約1億円の損害賠償を請求している。しかし、病院関係者からはかなり嫌悪されているらしく、元夫が周囲の偏見の目に耐えきれず病院を退職している。

武四郎に対しての当たりが強く、彼を「使えない医者」扱いしていたが、第4話にて彼に対する接し方を改め、厳しくダメ出ししながらも良い点を褒めるなど彼の背中を押す形で指導している。武四郎に小声で注意やアドバイスをすることが多く、「ささやき女将」と呼ばれている。


ベテラン麻酔科医。バツ2の独身。プライベートではムードメーカー的な役割を果たしているが、いざ仕事になると麻酔科医としての技術を存分に発揮している。植野の誘いで、第3話からPICUのメンバーとして加入。


武四郎の幼なじみ


武四郎の同級生で幼馴染。家業の旅行バス会社で北海道ツアーのバスガイドを務める。

バス運転手の翔と結婚、女児を妊娠し、第10話で無事出産した。名前は南々子。

SPドラマでは南々子が中々食事を摂らないなど、子育てに悩んでいる姿が描かれている。


武四郎と兄弟のように育った大親友。武四郎と同じ医大を卒業後は地元の札幌を離れ、網走の病院で救命医として勤務していたが、過酷な労働環境のせいで精神を病んでしまい、睡眠薬を大量に服用して自殺を図ろうとした。幸い一命は取り留めたものの、意識不明の状態がしばらく続いていた。その後、なんとか意識を取り戻し、患者や上司からの叱責により気持ちが折れかかって「死」を考えていたことを武四郎たちに吐露し、しっかり武四郎たち3人からキツいお叱りを受けた。その後、網走の病院を退職し、武四郎の家に一時居候することになったが、すぐに新居に移り、植野からの誘いで丘珠病院の救命救急士として復職することとなった。綿貫を意識している様子が見られる。

SPドラマでは、稚内で救命医となっている。


武四郎の同級生で幼馴染。武四郎と同じ丘珠病院で小児外科医として勤務している。第3話から正式にPICUのメンバーとして加入。

スピンオフでは主人公を務め、会社員の男性(演:矢野聖人)と知り合うが、患者(演:近藤華)のケアを優先したことで物別れに終わった。


丘珠病院


看護師。東京と長野のPICUでの勤務経験があり、植野からヘッドハントされ、丘珠病院に赴任する。

3人の子を持つ母親。


救命救急医。第3話からは、兼務でPICUのメンバーとして加入。雑学についても妙に詳しい。苦手な食べ物は、ピーマン。


小児外科科長で舞の上司。

SPドラマでは、母親に捨てられた乳児に名字として「浮田」と名付けた(下の名前は「愛衣」)。


SPドラマに登場する研修医。瀬戸病院の御曹司。そのため、非常にプライドが高く、先輩指導医である武四郎を小馬鹿にしている節があり、本心では植野に指導してもらいたかったことを匂わせる発言をしている。とあるアイドルに超そっくりらしく、本人も「時々言われる」とのこと。(ちなみに、演者は同じ。)

武四郎の指導を聞かなかった結果、投薬ミスや患者の家族を傷つける一言を発するなどトラブルを起こしてしまい、意気消沈する。しかし、武四郎の指導で改めて医者としての覚悟を決めた。


SPドラマに登場する研修医。瀬戸と同じく先輩指導医である武四郎を小馬鹿にしている節がある。

患者から研修医というだけで医者よりも下に見られることに不満を持っていると同時に緊急事態に動きが固まってしまう自分自身に焦りを感じている。

そのため、どうにか辛い現場から逃げ出そうと植野をセクハラで訴えるなど手段を選ばなくなっていたが、綿貫から本心を指摘されただけでなく医者としての覚悟を問われ、考え直しセクハラの訴えを取り下げた。


その他


北海道知事。3年前、武四郎から星野沙羅の命を救えなかったもどかしさを訴える手紙を受け取り、そのことがきっかけで北海道にPICUを設立するべく尽力するようになる。


武四郎の母。長年の不妊治療の末、武四郎を授かったが、夫を若くして亡くし、女手一つで武四郎を育ててきた。

桃子の実家の旅行バス会社でバスガイドを務めていたが、定年退職後も時折、ヘルプでガイドの仕事を手伝っている。桃子からは「南ちゃん」と呼ばれている。

だが、回が進むごとに体調が悪化しており、第5話では検査の結果、膵臓がんを発症していることが発覚した。しかし、息子である武四郎に心配されたくないため中々病気のことを武四郎に話そうとはしなかった。その後、緩和ケアと寛解に向けて武四郎が奔走していたものの、病状は既に全身転移に至るまでに悪化。第9話で息子との最後の東京旅行から帰ってきた1週間後に亡くなった。


桃子の夫。バスの運転手で、実家のバス会社で桃子と出会い、交際の末に結婚。結婚後は完全に妻・桃子の尻に敷かれており、父親として奮闘しようとするものの空回りするなど若干頼りなさが目立ってしまっている。


札幌共立大学病院・救急科科長。

かつて大学病院にPICUを設立しようと奔走したが、資金難で実現しなかったところ、鮫島知事の鶴の一声で丘珠病院にPICUが設立されることとなり、そのことが気に入らず、知事の選挙に向けてのパフォーマンスだと毒づき、丘珠病院のPICUへの人材派遣を阻止しようとする。

鮫島知事から丘珠病院のPICUへドクタージェットを常駐させる協力要請に対し、PICU科長の植野を更迭し、自分の息のかかった人物を科長に登用するよう交換条件を提示する。

これまでの経緯から丘珠病院とは敵対関係にあると思われたが医師としての矜持は失っておらず、武四郎から圭吾の治療のために過去に発表した論文について何度も問い合わせを受けたことで、医師としての使命感から丘珠病院を訪問し、植野や声をかけた知り合いの医師たちと圭吾の治療方法についてカンファレンスを開いた。

そして、地震によるトンネル崩落事故の一件を機に再び独自にPICUとドクタージェットの配備を宣言し、交換条件を撤回した。


余談

  • 2022年10月17日に、北海道美瑛町が第1話の内容が町の医療体制への誤解を招くとして、フジテレビに抗議したことが明らかとなり、フジテレビ側は「対応を検討する」とした。
    • 10日に放送された初回で、体調を崩した女児が美瑛町の病院から旭川市の大学病院に転送後、ドクターヘリで札幌市の大学病院に運ばれたものの、その努力も虚しく亡くなる場面があったが、美瑛町によると実際は町の病院を経ずにドクターヘリで旭川の病院に直接搬送することがあるという。放送後、町議がフジテレビに「実態と異なる」と電話で指摘したところ、12日に番組関係者が来町。角和浩幸町長が「フィクションとはいえ、医療過疎、住みにくいという印象を与えて残念だ」と抗議したという。

  • 第2話で武四郎が患者の保護者からビンタを喰らうシーンに関しても、ネットで賛否両論を呼ぶほどの話題となっており、「あれはビンタしてもおかしくない気持ちだったんだろうな」「あんなことしちゃった以上、ビンタくらい大人しく喰らっとくべき」という意見がある一方で、「いくらそういう気持ちがあったとしてもビンタは普通に暴行罪」「子供に危険なことをあらかじめ教えることすらできない親がビンタする資格なんてないだろ。」といった意見も存在している。

関連タグ

月9 医療ドラマ


外部リンク

公式サイト

関連記事

親記事

月9 げつようくじのふじどらま

兄弟記事

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました