PL-01
ぴーえるぜろわん
本機の計画が判明したのは2013年9月2日に実施されたキェルツェの国際防衛産業展。
試作車両の完成は2016年、量産化は2018年と計画されていた。
さらに世界初のステルス戦車ということもあってそこそこ人気が高く、
プラモデルも作られていたりする。
さて、ここまでさんざっぱら語っておいてなんだが、実はこの車両試作機のみで頓挫しているのである。どうやら計画が承認されず、量産できなかった模様。
重量 | 30t(標準レイアウト)、35t(増加装甲パネル追加時) |
---|---|
全長 | 7m |
全幅 | 3.8m |
全高 | 2.8m |
要員数 | 3名 |
主兵装 | 105mm、または120mm口径の主砲 |
副兵装 | 7.62mm機関銃 |
懸架・駆動 | トーションバー |
行動距離 | 500km(舗装路上) |
速度 | 70km/h(舗装路)、50km/h(不整地) |
レイアウトは現代戦車とほぼ変わらない。
車体内部には砲手と車長が入り、車体後部には四人を乗せられる。
砲塔は無人砲塔で、車体のベースはCV90。
装甲はモジュラー式セラミック-アラミド装甲で、
車体と砲塔の前面内部にNATOの標準規格レベル5+に適合する
防御力を与えるよう設計されており、
増加装甲パネルは砲塔と車体に装備される。
この増加装甲はIEDや地雷などに対しても防御を発揮する。
また車輌全体は電波吸収材料で覆われており、本機をステルス戦車たらしめている。
動力系統は出力940hp以上のディーゼルエンジンにトルクコンバータやオートマチックの変速機、操縦補助機構を装備するほか、緩衝装置は7組の転輪を用いこのうち前方の転輪2組と、最後方の転輪2組に装備されたトーションバーの車軸はアクティブダンピング能力を持つ。他には本車は30度の傾斜や堤、幅2.6mの壕を克服する。また準備を何もしなくとも1.5mまでの深さの河川障害を徒渉し、準備状態では5mまでの深度を渡れる
主兵装は無人砲塔に搭載された105mmもしくは120mmの滑腔砲。
全部で45発の砲弾を備え、うち16発は即応弾として砲塔内のレールに組み込まれ、
残りは車体内コンパートメントに装備される。
さらに主砲はNATO規格に適応しており、対戦車ミサイルの発射も可能とされる。
他には7.62mm口径のUKM-2000C機関銃で武装しており、携行弾薬は1,000発。
追加装備は遠隔操作モジュールに組み込まれ、現在の設計には7.62mmもしくは12.7mm口径の機関銃に750発の弾薬を携行すること、また40mm擲弾発射器と400発の弾薬の携行が含まれている。アクティブ防護システムも装備され、飛来するミサイルを迎撃する他、発煙弾発射器が砲塔内に組み込まれる。
すべての機材は電子制御され、観測・照準システムにはレーザー測距装置、昼夜間カメラが用いられる。第三世代の熱映像処理が行われ、スクリーンに視覚データが表示される。
PL-01は砲塔内部と車体に消火システムを装備するとされ、他に車内無線通話システムやアクティブ対発射体防護システム、排気冷却システム、空調フィルターを備えるとされるだけでなく、本車輌には衛星航法システムと敵味方識別装置を搭載している可能性がある。
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