概要
アイテム番号:SCP-063
オブジェクトクラス:Safe
SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「“世界最高の歯プラシ”」。
「……「歯『プ』ラシ」ってなんだよ」というツッコミはちょっとだけ待っていただきたい。それも含めて説明する。
見た目は青いプラスチック製の歯ブラシ。側面には“The World's Best TothBrush”とステンシルが入れられている。
「ToothBrush」ではない。「TothBrush」である。そう、原文からして表記が若干おかしいのだ。これを表現するために日本のメタタイトルは「“世界最高の歯プラシ”」と書かれているのである。ちなみに元々は単なる誤字(脱字)なのか、それとも生産した何者かがわざと「TothBrush」と表記したのかについては不明。
さて、SCPオブジェクトとして認定されている以上、この「歯プラシ」にも奇妙な異常性が見られる。
この「歯プラシ」の毛先で無機物や生物の死体を磨くように擦ると、そのまま磨いた部分を跡形も無く消滅させて掻き分けるように進めることができる。また、前述したように消滅させるのは無機物や死体だけなので、人が普通にこれを「歯ブラシ」として利用することも可能で、その場合は驚くほど歯がキレイになる。
無機物であれば何でも掻き分けられるという性質により、とある男によって金庫破りの道具として悪用されていたが、あまりに常識外れな手口により犯人と共に財団に捕捉された。犯人によると「ある日ただ"見つけた"」らしいが、到底信用できる証言ではなかった模様。最終的に犯人は自殺してしまい、その起源などは判明しなかった。
現在はサイト-19の職員宿舎の某博士の個人用バスルーム内に保管されている。しかし、少なくとも24時間に1度はデザイン通りの用法で使用しなければ、半径0.6m以内にある物体や物質を歪める特殊な放射線を発し始める。放置しているとやがては周囲の無機物全てを細かい塵に変えてしまうためそれなりに危険だが、これも生物に対しては何の影響も及ぼさない。
関連タグ
SCP-279 - 先端部に触れたものを分解できる物品系SCP。「本来の用途」にも使用可能……だが、それについて説明するとR-18な話題になってしまう。
SCP-2207 - 性質が酷似しているSCPオブジェクト。報告書の文中でも関連性が指摘されている。