SCP-105
あいりす
アイテム番号:SCP-105
メタタイトル:"アイリス"("Iris")
オブジェクトクラス:safe
ヨーロッパ系の女性。本名はアイリス・トンプソン。身長154cm、体重50kg。
アリゾナ州フェニックス出身。
本人には異常性はないものの、彼女がポラロイド社のOne Step 600カメラ(以後SCP-105-B)で写真を撮影した時、異常性が発生する。
彼女がSCP-105-Bで撮った写真に写っている物がリアルタイムで動き始め、その中に写っている物を手の届く範囲なら触ることができるのである。
他のカメラでも同じことはできなくもないのだが、一番動かせるのはSCP-105-Bで撮った物だった。
もともと普通の人間として生きてきた彼女だったが、ある日ボーイフレンドが何者かに殺害された。
その時アイリスは彼と電話をしており、急いで彼の許へ向かおうとしたと主張。しかし通話記録が説明と一致していなかった事から、重要参考人になってしまう。
実は事件発生時、アイリスは数日前にボーイフレンドと一緒に撮影した写真を通じ、彼が殺される現場を目の当たりにしていた。その事を彼女は弁護士に伝えたが、弁護士はこれを無視して彼女に罪を認めさせようとした。
そのことを不服に思った彼女は、裁判の際して自らの「能力」を披露。これが財団に知られ、サイト-17に収容される事となった。
後にSCP-105-Bも財団により回収され、アイリスの両親には「精神医療施設での保護中に他の患者の脱出に巻き込まれて死亡」と説明がされた。これにより、彼女は公的に「死亡」扱いとなった。
こうしてSCP-105となったアイリスは、インタビューに素直に応じた。
それによると「能力」が発現したのは10歳くらいの時。撮影した海の写真をながめていた時に波が動き始めた事で気づき、両親に訴えたが「想像力が豊かな子」として受け止められてしまったという。
その後、徐々に「能力」は拡張し、写真内の映像に干渉できるようになる。クリスマスプレゼントでおねだりしたSCP-105-Bにより、この「能力」は更に強くなった。
財団に「収容」された事については「まるで刑務所みたい」と素直にコメントしつつも、「私に何が起きたか知らないよりはいい」として現状を肯定。
自分の「能力」を知る為に実験を率先して受け、協力を示す事となった。
その後、アイリスは限定的ながらも自由を約束される。その代わりに機動部隊オメガ-7「パンドラの箱」(あのアベルが所属していた部隊)に配属された。
しかし後に「能力が使えなくなってきた」と嘘をつき、参加を拒否するようになった。それは任務が調査から暗殺へ拡大した為であり、彼女は与えられた権利を奪われてもなお任務を拒絶したのである。
彼女に嘘をつかせたのは担当していた博士の手引きによるものであり、協力を得て脱走する計画が持ち上がるが失敗。再収容されたSCP-105は限られた権利の回復と引き換えに、再び「能力」を発現する。
その後オメガ-7はあるインシデントで壊滅して解散、SCP-105はサイト-17へ戻された。
セキュリティ上のリスクを考慮し、SCP-105-Bとの接触は許可されていない……はずなのだが、「現在は機動部隊アルファ-9に所属している」という旨が書かれた報告書が数多く作成されている。
財団側は「これらの報告書は嘘であり全くの誤情報である」としているが、本当に嘘なのか、それとも……
SCP-999と同じように財団のアイドル枠である彼女だが、結構美人らしい。
そして財団の問題児ことブライト博士によって、あのクソトカゲがアイリスに乗るというポルノが画策されたそうな。
何考えてんだあの博士。
というよりも、お色気担当として職員から見られている節がある。あのさぁ……
SCP財団を原作としたライトノベル「鏡の国のアイリス」でヒロインに抜擢。
SCP財団の世界に迷い込んだ主人公をサポートしたり、ブライト博士からセクハラを喰らったりと生き生きした彼女が見られる。
既刊1巻。2018年以降更新されていない。
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