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SCP-120-JP

せかいでいちばんのほうせき

SCP-120-JPとは、SCP財団日本支部に収容されているオブジェクトの一つである。
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概要編集

アイテム番号:SCP-120-JP

メタタイトル:世界で一番の宝石

オブジェクトクラス:Euclid


SCP-120-JPとは、シェアード・ワールド「SCP_Foundation」に登場するオブジェクトの一つ。

見た目はクモガイと呼ばれる東南アジアに棲息する蜘蛛に似た貝の形をしている。また人間と会話できる程の知能がある。


コイツの異常性は自身の周りに「SCP-120-JPは価値がある」と考える人間がいないことで発現し、その場合SCP-120-JPは貝の中から「SCP-120-JP-1」と呼ばれる体長8mの凶暴な生物を出現させる。この生物は自らの周りにある価値の高いものを優先的に攻撃し、無力化されるか自分の意志で戻るまで暴れ続ける。

とは言っても財団の機動部隊ですら歯が立たないレベルの強さを持っているため、基本的には後者の条件でしか鎮圧は不可能である。


コイツが収容された経緯についてだが、SCP-120-JPはとある地域に住んでいた少女が元々は持っており、財団は彼女に許可を得る形でSCP-120-JPを収容しようとした。

しかし運搬している途中でSCP-120-JPに価値を見いだす人物がいなくなったためSCP-120-JP-1が出現。運搬車を破壊した。

その後財団はあの手この手で収容を試みるものの失敗。何度も収容違反を起こし、このままだとKeterクラスへの格上げもやむを得ないとなっていたが、職員の一人が「アイツが今まで壊したものを考えたら、アイツには50億円くらいの価値があるんたろうな」とふと考えたところ、ピタリとSCP-120-JP-1の出現が止んだため、財団はSCP-120-JPを「世界一綺麗なもの」だと認識させるため偽装した美術館で「この世で最も高価な貝殻」として展示している。


しかし人間――特に大人にとってこの世で一番、ましてや命より大事なものなどたかが知れている。


このオブジェクトがEuclidに認定されているのは、SCP-120-JPが「命より大事」と考えるある少女がいるからである。


SCP-120-JP-2編集

SCP-120-JPは元々とある海岸にあった貝殻であり、財団の発見時はとある家屋にいたが土砂災害によって破壊されてしまった。

だがその際に一人の少女にSCP-120-JPは助けられたのであった。

彼女の名前は「SCP-120-JP-2」となっているが、今回はいつもSCP-120-JPが呼んでいる彼女の本名であろう「アイリ」と呼ぶ。

アイリは土砂災害により家族を失っており、そんな彼女にとってSCP-120-JPは文字通り「命より大事」だった。

現在彼女は財団の教育施設に通っており、SCP-120-JPが彼女にしか心を開いていないため30分以上の外出は許されていない。ただし、どちらかが望めばビデオ通話ができる。

会話記録が報告書には残されているが、アイリが「ヤドカリさん」と呼ぶのを『深き海とそびえる山を統べる偉大なる王だ』と訂正したり、アイリが作ったイチゴジャムを食べたりとすごく和やかな雰囲気であり、挙げ句の果てには収容違反した際もアイリに怒られてすごすごと戻っていく姿も書かれている。

また彼女に対して見栄を張っているのか、アイリにSCP-120-JPについて聴取を行った際には、「ヤドカリさんは総理大臣よりも大統領よりも偉い」、「ヤドカリさんはオリンピックに出たことがある」などと言っていたことが明らかとなった。


アイリとSCP-120-JP編集

SCP-120-JPは現在こうした経緯があって財団に収容されている。

ただしこの先もこうした関係性が保たれると限らないのが、このSCPがEuclidに認定されている理由である。

アイリはいつか成長し、多くのものと出会っていくだろう。もしも彼女がSCP-120-JPよりも大切だと思えるような宝物を見つけてしまったらどうするのか?

意外にもSCP-120-JPはそのことに対して肯定的であり、いつかそのような日が来ることを覚悟しているとも言える。だが決して割り切れているかと言われるとそうではないのもまた事実だろう。


最後にSCP-120-JPが書いたレポートを皆さんに紹介しよう。それを読んで何を思うかは皆さん次第である。


きみはいつか大人になる。それを止めることはできない。今、私はきみにとっての世界で一番の宝物だろう。だがきみもいつか別の宝物を見つける。もし、時を止めることができるなら、私はきみの時を止めるだろう。世界で一番の宝物であり続けることは難しい。きみは大人になる。そうでなければならない。きみもいつか子供を生む。そして、その子供に私との思い出を語るときがやってくる。きっとそうなる。思い出の中の私は、今と変わらずに世界で一番の宝物であり、そのとき初めて私は本当の価値を手にする。それこそは世界で一番の宝石 [最後の一行は乱雑な線で消されている]


余談編集

非公式であるファンサイトでは、SCP-120-JPとSCP-978「欲望カメラ」とのクロステストが掲載されている。

その内容は――――


被験者:SCP-120-JP

撮影された行動:撮影のため、SCP-120-JP-2により掲げられている

撮影結果:SCP-120-JP-2の面影のある██才前後の女性が、 抱きかかえた[データ抹消]にSCP-120-JPを握らせている。

結果において、SCP-120-JPの会話ログに度々登場する 『深き海とそびえる山を統べる偉大なる王』を想起させるような変化が存在しなかったことは注目に値します。


・・・もしかしたら彼女はSCP-120-JPにとっての、「世界で一番の宝石」なのかもしれない。


関連タグ編集

SCP_Foundation SCPオブジェクト 泣けるSCP


関連リンク編集

SCP-120-JP "世界で一番の宝石"

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