概要
アイテム番号:SCP-978
メタタイトル:欲望カメラ
オブジェクトクラス:Safe
SCP-978とは、シェアード・ワールド「SCP_Foundation」に登場するオブジェクトの一つ。
SCP-978は一見すると普通のポラロイドカメラだが、このカメラで生物を撮影すると、その生物が「何をしたいか」、つまり欲望が写されるという性質を持つ。たとえ会話が不可能だろうと相手の願望を読み取ることができるため便利だが、稀に本人が気づいていないような欲望も読み取ってしまうため注意が必要。
クロステスト(アニオタwikiより抜粋)
このような性質を持つため、SCP-978は他のSCPとのクロステストに使用される。ここではその中から一部の実験結果を紹介する。
- SCP-005『合鍵』
説明:どんな鍵でも開けてしまう究極のマスターキー。
撮影された行動:収容室に置かれている。
結果:変化なし。
- SCP-035『取り憑くマスク』
説明:人に装着させるとその人物を脳死させて肉体を乗っ取る仮面。表向きは知的で紳士的な振る舞いをするがその本性は極めて嗜虐的で冷酷。
結果:玉座に座っている身元不明の人物が着用している。床にはSCP-035を着け死亡した3人の人物が倒れて居る。写真の場所はデータが削除されている為不明。
…謎が多いがこれ以上深掘りする訳には行かない。
- SCP-053『幼女』
説明:ごく普通の花柄ワンピースを着た推定年齢3~4歳ほどの少女の見た目をしている。彼女と直接接触した生物は被害妄想に駆られて正気を失い、最期は発作を起こし、彼女に傷を付けたところで死亡してしまう。
結果:牧歌的な背景の中でSCP-682の背中にまたがっている。SCP-682は、明るい赤色のヘアリボンを結び、SCP-053がお気に入りの服に似た花柄のドレスを着ており、爪に明るいピンクのマニキュアを施している。成人の人物が数名存在するが、顔の特徴は不明瞭。
…やっぱりあのクソトカゲと遊びたいのか。
- SCP-060『地獄より来たるオカルトスケルトン』
説明:火に触れると凶暴な燃える骸骨の怪物(SCP-060-Alpha)が出現する木立。
撮影された行動:木立の中は静止状態になっている。
結果:SCP-060の近辺地域はSCP-060-Alpha(写真には含まれてない)による火災が起こっており、苗木のSCP-060が見られる。写真に撮られた個体は目に見える損傷は無く、その他物理的な変化も無い。
補遺:SCP-060-Alphaの撮影目的の召喚はSCP-060-Alphaの敵対的な性質と、SCP-978を破壊されるリスクがある為、実験は禁止されている。
- SCP-073『カイン』
説明:30代ほどのアラビアあたりの人の見た目をしている。頑丈な身体と優秀な頭脳を兼ね備えていふが、彼の周囲の植物が腐って死んでしまう。
撮影された行動:サイト-17のカフェテリアで食事中。
結果:未知の植物が生息している農場で動物の世話をしている。
…やっぱり植物に触れてみたいんだな。
- SCP-076-2『アベル』
解説:死体の状態で石棺に眠り、蘇生すると人を無差別に殺す怪人。
撮影された行動:石棺の中で死体として横たわっている。
結果:牧歌的な風景の中で豚の群れの世話をしている。背景では大都市が炎に包まれ、よく見ると豚はSCP-073の残骸を食べている。
- SCP-079『オールドAI』
解説:1978年に作られたエキシディソーサラーマイクロコンピュータ。
撮影された行動:収容エリアに置かれている間、大文字Xの『ASCⅡ』画像を表示している。
結果:IBMブランドのスーパーコンピュータに似た巨大計算装置の構成部品がSCP-079の収容エリアを占めている。また、財団職員と肉体に似た人型実体が床に横たわっており、頭蓋骨からケーブルが突き出て機械に接続されている。職員には顔と手足にロボットによる改造が施されており身元は判明していない。
- SCP-085『手書きの"キャシー"』
解説:紙やキャンパス内を移動出来る力を持つ少女の絵。
撮影された行動:描かれた車を弄り回している。
結果:同様の活動をしているが、SCP-085自体は三次元の人間として描写されている。
- SCP-096『シャイガイ』
説明:顔を見た者を必ず殺す恥ずかしがり屋の男
撮影された行動:収容室にカメラに向かって後ろ側に座っている。
結果:被験者の姿はなく収容チャンバー内だけが写っていた
ちゃんと見られるのが嫌なんだからそりゃそうなる。
- SCP-105『"アイリス"』
説明:ポラロイド社のカメラ(SCP-105-B)で写真を撮影すると写真の中の物が動き出して干渉もできる異常性を持つ女性。
結果:O5によって実験は拒否された。
- SCP-127『生きている銃』
説明:標準的なMP5K短機関銃で、金属質の外骨格を除く全てが有機体であり、弾丸は現生人類に似た種の歯で出来ている。
撮影された行動:収容室に置かれている。
結果:外骨格が除去されている。
- SCP-131-A『アイポッド』
説明:無害な一つ目の涙型の生物。
撮影された行動:フリーマン博士を追っている。
結果:フリーマン博士がSCP-131-Aと一緒に遊んでいる。
- SCP-169『リヴァイアサン』
説明:全長8000kmの超巨大な甲殻類。
結果:O5によって実験は拒否された。
- SCP-173『彫刻-オリジナル』
説明:ご存知目を離すと首をへし折ってくる彫刻。
撮影された行動:収容室に立っている。
結果:変化なし。
写真撮るのにも命がけって…
- SCP-239『ちいさな魔女』
解説:最強クラスの現実改変能力を持った少女。
結果:O5によって実験は拒否された。
- SCP-396『>突然の椅子<』
解説:不定期に地球の何処かに有る椅子と置き換わる形でテレポートする椅子。
撮影された行動:収容室に置かれている。
結果:収容室の中央に大きな玉座に座った教皇パウロ6世がいる。
- SCP-504『批判的なトマト』
解説:くだらないジョークを聞きつけると160km/h以上の速度で突っ込んで来るトマト。
撮影された行動:ボウルの中に置かれている。
結果:変化なし。
- SCP-514『鳩の群れ』
解説:「兵器無効化オーラ」に取り込まれたあらゆる武器や兵器の類は全て機能不全に陥らせるか破壊させてしまうリョコウバトの群れ。
撮影された行動:ボツワナ南部の池で水を飲んでいる。
結果:群れの数は3倍に増加しており、地表は色とりどりの花で覆われている。
- SCP-516『利口戦車』
解説:射程範囲内に存在する自分の脅威となる可能性を持つものだけを自分で判断し、自動的に砲撃する戦車。
撮影された行動:洗車された後、ガレージに鎮座している。
結果:草原の木陰に佇み、砲塔は小鳥の休憩所と化し、車体の上には様々な花が咲き乱れていた。
- SCP-662-1『デーズ氏』
解説:SCP-662『執事のハンドベル』を鳴らすと何処からとも無く現れて使用者に可能な限りの願いを叶える執事。
撮影された行動:カメラに向かってポーズを取っている。
結果:変化なし。
- SCP-682『不死身の爬虫類』
説明:どうやっても殺すことができないクソトカゲ。
撮影された行動:収容タンクに収容されている。
結果:多くの死骸を背景に、撮影者を殺そうとしている。
まあ、そうなるわな。
- SCP-689『暗闇の幽霊』
説明:一度見た相手が目を逸らした場合に即死させる石鹼石製の像
撮影された行動:収容室内に置かれている。
結果:古代エジプト王族の服とアクセサリーを身に着けた男性の死体の上に置かれている。
補遺:完全に盲目の者が撮影を担当した。
- SCP-914『ぜんまい仕掛け』
説明:中に入れたものを5種類の設定で加工できる。
結果:「Very Fine」の後に6種類目の設定が確認できた。何と書いているかは不明。
- SCP-939-109『数多の声で』
説明:獲物を声真似で誘い捕食する危険生物。
撮影された行動:睡眠中。
結果:遊び場で幼体のSCP-939が身元不明の幼児と遊んでいる。一方背景では成体のSCP-939が切断された人間の死体を傷付けている。
- SCP-999『くすぐりオバケ』
説明:人を見つけると飛びかかりくすぐってくるスライム。
撮影された行動:ボウルからm&m'sを食べている。
結果:撮影者と戯れている。かわいい。
- SCP-1048『ビルダー・ベア』
説明:人間の耳やスクラップ等から自身の複製を作るキチクマ。
結果:多数のレプリカが付属しており、その多くは現在文書化されていない。
- SCP-1370『困らせルボット』
説明:クソトカゲ並みに敵対心が強いが、とてもポンコツなロボット。
結果:ぜんまい仕掛けとスモッグに覆われ、歯車とパイプの塔が月に届こうとしている。
…ひょっとして異世界のものだろうか?
- SCP-2006『おおこわいこわい』
説明:人間に恐怖を覚えさせる事に無上の喜びを感じ、人々を怖がらせる事を使命と考えている謎の存在。その変身能力に上限は存在しない。
結果:カメラに向かって「叫んで」いるSCP-2006の顔の接写。SCP-2006はRo-Manの形状をとっている。
- SCP-2521『●●|●●●●●|●●|●』
説明:自身を言及しようとした者やデバイスを壁抜けや瞬間移動でその者の所までやって来て、黒いリボン状の触手で連れ去る(持ち去る)存在。
撮影された行動:静止している。
結果:SCP-2521が映っただけの白紙の写真が現像された。
現像後すぐにSCP-2521は瞬間移動で消える前に撮影者から写真を盗んだ。
- SCP-3000『アナンタシェーシャ』
説明:財団の記憶処理剤の元となる物質「Y-909」を排出する超巨大ウツボ。
結果:エッケルカンプ管理官の命令により実験は拒否された。
- SCP-3199『誤れる人類』
説明:家畜のニワトリとチンパンジーのDNAから遺伝子操作で生み出された生物とされる存在。
撮影された行動:子供を産もうとしている。
結果:幼児個体に餌を与えようとしている。
- SCP-4999『私たちを見守るもの』
説明:余命20分未満の孤独な人物1名の傍にのみ現れ、その人物の最期を見守る男。
撮影された行動:ある病院で末期の癌患者が横たわったベッドの側で立っている。
結果:SCP-4999が存在せず、患者が別の男の傍に立っている事以外は同じ写真だった。
説明:肉体は失われているものの、SCP-963に精神や意識が移ってしまい、SCP-963を身に着けた人を操ることができる財団の問題児。
結果:青空の下、草原に『ジャック・ブライト、漸く(ようやく)憩う』と書かれた墓標がある。
…死ねない彼のことを思うと何とも言えなくなる。
説明:常にウクレレを持っている世界オカルト連合出身の変態博士。
結果:被写体の頭が中指を立てている手と置き換えられ、白いドレス姿の少女も見られる。あのさぁ…
説明:寡黙で髪が薄い博士。寡黙すぎて機械の疑惑がある。
結果:撮影されたときとあまり変わっていなかったが、すごく笑顔となっていた。
ちなみにこの後何者かによって写真は処分された。
説明:ランダム性のあるオブジェクトを使用するとリンゴが必ず出てくる科学者。
結果:一粒のリンゴの種の写真。
結局リンゴじゃねぇか!!
関連タグ
SCP_Foundation SCPオブジェクト ポラロイドカメラ