概要
SCP-662とは、シェアード・ワールド「SCP_Foundation」に登場するオブジェクトの一つ。項目名は「執事のハンドベル」。オブジェクトクラスはSafeとなっている。
SCP-662はその名の通りハンドベルであるが、振鈴装置(おそらく振るとチリンチリンと鳴るアレ)が失われている。
このオブジェクトの異常性は振ると発生し、どこからかチャイムが鳴り「デーズ」と名乗る白人男性が出現する。デーズ氏は拵えの良い服を着て、SCP-662を使用した人物を敬称をつけて呼ぶ典型的なイメージ通りの執事であり、呼び出した人が要求したことを叶えてくれる。サンドイッチなどの料理や飲み物の用意はもちろん、洗濯や洗車、更には暗殺までも受け付けてくれる。
ただし無理なことも当然あり、純度99.98%の金塊を頼んだときは99.14% の金塊が提供され(このときデーズ氏は要求に十分に応えられなかったことを謝罪した)、またサイズが大きすぎるものは駄目なのか車や豪邸、プライーベートジェットを頼んだところ断られた。
そしてあのSCP-682の破壊の要求もできないものの一つであるようだ。知ってたけど。
来歴
元々米国のとある墓泥棒によって掘り起こされた時に発見され、墓泥棒が盗品を質屋に入れた際、主人が偶然ベルを鳴らし、デーズ氏が出現。位置が悪い事に、カウンター後ろの保管庫から出てきてしまったので、主人は2人の男に襲われたと早とちりしてショットガンで銃撃し、デーズ氏は死亡した。
この時は特に注目されず、普通に死体保管庫に保管されたが、その後、デーズ氏の遺体は消滅する(なお、墓泥棒は1週間後に財団のエージェントに拘束されてDクラスに割り当てられた後、あるSCPオブジェクトの試験中に非業の死を遂げた)。
この時ちょうど、巡査部長によってベルが鳴らされ、今度は地方警察隊のケースファイル保管庫に出現し、デーズ氏は速やかに逮捕され、FBI捜査官を装った財団のエージェントが身柄を確保するまで拘留された。
しかしながら、手錠をかけられたデーズ氏が再度消失した事で、エージェントは異常存在がベル本体にあると考え、それが証明された事から"称賛の"銘板を授与された。