SCP-239
ちいさなまじょ
アイテム番号:SCP-239
オブジェクトクラス:Keter
SCP-239とは、シェアード・ワールド「SCP_Foundation」に登場するオブジェクトの一つであり、通称「ちいさな魔女」。
SCP-239は一見すると8歳のヨーロッパ系の少女だが、周囲には未知の放射能を有している。これによる放射波は低濃度ならば危害は特に無いが、高濃度になると素粒子レベルまで物体を分解してしまうらしい。
そしてこのSCiPがKeterクラスになっている理由が、彼女の持つもう一つの異常性によるものとなっている。
SCP-239は「自分の望み通り世界を作り変える」という強力な現実改変能力を持っており、彼女が無意識に思ったことでも発動してしまう。例えば彼女が目の前にいる人と「友達になりたい」と望めばその通りになり、「どっかに行ってほしい」と願えばどこかへと消えてしまうのだ。さらにSCP-239は8歳の幼女のため、自分の能力をまだコントロールできていないことも危険性を高めている。
財団では彼女に「君は魔女だ、教えた魔法しか使えない」と言い聞かせることで彼女の力をコントロールしようとしており、完全ではないものの上手くはいっていた。
しかし、20██年のある日を境に収容プロトコル改定。現在はサイト-17内にある独房に留め置かれ、点滴により無期限に昏睡状態とされている。どんな状況にあってもSCP-239を絶対に目覚めさせてはならず、目覚めさせようと試みた職員は誰であっても即時処分となる。
プロトコル改定の経緯は明かされていない。
SCP-239が昏睡状態に置かれる経緯を描いたTale。
「たのしいざいだん」と揶揄される時代に書かれたもので、クレフ博士やコンドラキ博士をはじめ、数多くの財団職員やオブジェクトが登場する。
内容は以下のとおり。
クレフ博士はO5に対してSCP-239の処分を提案したのだが、何を考えたのか機密文書を平文で送るというミスをやらかしてしまい、結果このことを知ったSCP-239の担当スタッフと同じく財団の問題児の一人、コンドラキ博士がクレフ博士を止めようと立ち上がった。(ちなみに何故コンドラキ博士がSCP-239を守ろうとしたかは不明。SCP-239に操られていた可能性も否定はできない。)
そしてここから、財団史に名を残すレベルの騒動が幕を開けるのだった。
まずSCP-239の収容サイトにやって来たクレフ博士は、エージェント顔負けの戦闘力で職員を無力化し侵入。しかし直後に幻覚を見せることができるSCP-408「幻想蝶」を伴ったコンドラキ博士が参戦。詳しくはどうなったのかは不明だが、クレフ博士はSCP-408の何体かを殺したもののカメラのフラッシュをもろに浴びたことでしばらく視力を失っていたようだ。
クレフ博士はコンドラキ博士を無力化するためにセキュリティルームを制圧し(目が見えない状態で)、男性が近づくと花を咲かせるSCP-091-ARC「樹の精霊」を開放させパニックを引き起こした。自分に花を咲かせたことでSCP-408の気を引くことができ、SCP-408は幻覚を解いてしまう。
だが、ここでSCP-239を守ろうと、自身の生の声を聞いた男性を昏睡状態にする女性ことSCP-336「リリス」が出現。クレフ博士への説得を試みるものの彼の決意を変えることはできなかった。そこで彼女は変声機を外し、クレフ博士に声をかけた。するとクレフ博士は襲ってきた痛みに叫び声を上げ発砲したものの、既にSCP-336は姿を消していた。(この時クレフ博士は涙を流し鼓膜を破っていたことからどれほど痛かったかが想像できる。)
さらに熱を自在に動かせる青年SCP-547「大自然の怒り」が収容違反を起こし、クレフ博士は火傷を負うもこれを殺害。
そんなクレフ博士の前になんとブライト博士が出現。こんな状況にもかかわらずクレフ博士にイタズラをしようと企んでいたらしい。
クレフ博士はブライト博士が持っていた、ダイスの目によって災害が起こるSCP-776「ダイス災害」を使い洪水を凍らせて壁を作り、追手が来れないようにした。
そしてコンドラキ博士の方も異常物品と思われるカメラの三脚を持って再び戻ってきた。
するとそこにはSCP-239と話しているギアーズ博士の姿が。
しかしクレフ博士がやって来たため第2ラウンドが始まった。お互い殺す気はないものの戦いを繰り広げ、遂に決着が――――
・・・と思われたその時、「マジックミサイルえいしょう!」という声と共にあたりが吹っ飛んだ。なんとギアーズ博士がSCP-239に命じて二人を止めたのだった。彼はSCP-239に「悪魔がクレフ博士の体を乗っ取り襲ってくるためコンドラキ博士と私が派遣された」と話し、クレフ博士を止めるため協力してもらったのだった。更にSCP-239はギアーズ博士にクレフ博士から悪魔を追い出す魔法を「教えられ」、それを使ったことでクレフ博士は完全に無力化された。
コンドラキ博士がクレフ博士を連れ出したその後、ギアーズ博士がSCP-239に注射を打ち昏睡状態にしたことで事態はようやく収束した。
コロコロコミックで連載中の漫画、ブラックチャンネルのSCP特集漫画にSCP-096、SCP-910-JPに続いてまさかの登場を果たした。しかもブラック本人が唯一勝てそうにないと言っていた。
しかし、前者2つとは違いブラックの過去の話になる。ブラックが収容所から逃走するSCP-239を助け、意気投合して動画撮影をすることになり、ブラックと仲良くなった。しかし、動画の影響でSCP財団に居場所がばれてしまい、最終的に巨大な消しゴムを出して世界を消そうとし職員に大切なものが全部なくなると言われるが、ブラックが「ムカついたときは我慢しなくても良い」と言ったためブラックを信じ、そのまま世界を消してしまった。
ブラックが消えたことで絶望し、自身も消そうとするがその際にブラックが現れ、自身の能力の種明かしをされ、世界を元に戻した。ブラックは過去に(間接的ではあるものの)世界を滅ぼしていたことが判明した。
Youtube版ブラックチャンネルでも登場している。内容は殆ど同じ。
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