人物
常にウクレレを手に歩き回っており、チェシャ猫のようなニヤニヤ笑いを浮かべている、腹の出たおっさんらしい。
「らしい」というのも、既知の技術では彼の「顔」を撮影することが出来ないためである。
辛辣な性格、かなりの嘘つきに加え、「どこでもウクレレをかき鳴らし、鼻に微量のシナモンロールをくっつけてセキュリティエリア内を歩き回る」というはた迷惑な習慣のために、多くの職員からは嫌われている。
その一方で、仕事面では非常に有能な人物でもある。数々の危険とされるSCPを「終了」、あるいは取り扱い法を開発してきた事を評価され、対応チームとフィールドエージェントの訓練部門と開発課のトップを任されている。また、セキュリティクリアランスのレベルも4( つまり大多数の機密情報に触れることができる )とかなり高い。
報告書等のサインにハ音記号を用いることが許されており、人呼んで「アルト・クレフ」。
財団問題児3人衆の1人( ほかの二人は「首飾りの付属人格」ブライト博士と「ちょおちょおたちの王」コンドラキ博士 )。
謎
- エージェント顔負けの戦闘能力
- 現実改変者( 現実を自らの意思で改変することが可能なSCP。基本的にオブジェクトクラスは一番上のKeter )に対抗するための、かなり具体的な知識を有する
- SCP財団の加入に至る状況など女性に対する何らかの特殊能力も存在
- 過去世界オカルト連合( GOC、この団体は「SCPの回収および破壊」を目的としている )のエージェント疑惑
等の事柄から、謎の多い人物として認識されていたが……。
事件239 B クレフ-コンドラキ
この人物を語る上で外せないのが、この事件である。
あらすじとしては、SCP-239( 「ちいさな魔女」、強力な現実改変能力を持つ少女であり、殺害も困難、能力制御のため「魔女である」という暗示をかけている )の終了をO5に提案しようとしたクレフ博士が、誤ってそのメッセージを一般職員向けに送ってしまい、それを見たコンドラキ博士が彼を止めるために向かう……というもの。インタビュー記録や監視ログを集めた体裁で記されている。
クレフ博士の正体とも言うべき、人となりがよく分かる。
"Pleased to meet you, hope you guessed my name."
( 会えて嬉しいよ。私の名前は知ってるだろう? )
……人となり、というのは語弊があるかもしれない。
人間関係
彼が多くの財団職員から厄介者扱いされている一方で、彼も他の職員とは馬が合わないようだ。
唯一関係良好と言えるのは、前述の事件で結果的に自分を救い、その後共同でSCP-531-D( 「ドリーマー」、強力な現実改変能力を持つ青年、能力のコントロールができるようになったこと及び精神面の変化のため財団が存在を持て余していた )を「終了」したコンドラキ博士くらいのものであろう。
創作上
創作上では割と動かしやすいと思われる。彼を主役としたtale( エピソードやifの話など、公式の二次創作のようなもの )も多数存在している。