動物のようにあいつをつなげば、もしあいつが逃げ出したら……まあ、逃げ出すに決まってるんだが、あいつは自分を軽視した誰も彼もを殺すだろう。
アイテム番号:SCP-953
オブジェクトクラス: Keter
項目名:Polymorphic Humanoid(妖狐変化)
概要
SCP-953とはシェアード・ワールドSCP_Foundationに登場するオブジェクトである。
体重8kgのメスのアカギツネ。
9本の尾を持っており、ありとあらゆる存在に変身する能力を有する。最もよくとる姿は朝鮮系の美女。
加えて、中程度の超能力(暗示やテレパシーなど)を有している。
一見、控えめで親切で甘く丁寧で献身的な完璧な女性のようにも振る舞うが、実際は人間に極めて敵対的かつ残忍な性格。
上述の能力を発揮して魅了した後、躊躇なく惨たらしい方法で嬲り殺す。特にSCP-953を侮辱したり、軽視してかかる相手には悲惨な末路が待っている。
その為、職員らには朝鮮半島における狐の妖怪「九尾狐(クミホ)」と呼ぶことが厳命されている。
好物は肝臓(人間のものを含む)。
毎日の食事として1.5kgの新鮮な肝臓と、十分な量の清潔な飲料水と寝具が与えられる。寝具はSCP-953によって週1回交換され、洗濯される。
梅酒や読書も好む為、精神的条件付けの一環として、好ましい行動に対しては褒賞としてこれらが与えられる。
極めて凶暴なSCP-953だが、実は犬が苦手という大きな弱点を持つ。
どれくらい苦手かというと姿を見ただけで恐怖を示し、吠えたり威嚇している時には10m以内には近づこうとしないほど。
そのために収容室の通路には犬舎と様々な犬種のイエイヌを配備し、収容違反を封じている。
SCP-953が財団と接触したのは、第二次世界大戦直後の韓国・釜山における遭遇が初めてとされる。
収容された後しばらくは、民間伝承を軽視したやり方での収容プロトコルが行われており、その隙をつく形でSCP-953は計6回の収容違反を引き起こした。その都度犠牲を出しながらも再収容され、現在はようやく完成した収容プロトコルによって財団の収容下に置かれている。
最後の収容違反において、SCP-953はペンシルバニア州ピッツバーグで開催された「YiffCon 2███」なるケモナー向けのイベントにうっかり足を運んでしまった。
そこでSCP-953は理解できない趣味で戯れる輩にドン引きしつつ、結果的に27人の殺害を実行した。
その後、おとなしくなったSCP-953は財団によって再収容。以後は無気力になり、収容違反を起こさなくなった。
例のイベントで何があったのかは不明だが、凶悪極まりない九尾狐もHENTAIの進化にはついて行けなかったらしい……。
またエージェント・ギャラガーの「不運な、そして避けられた死」を踏まえ、SCP-953の担当職員のうちケモナーやオタクは直ちに他のプロジェクトへ転任させると決められている。
何やったんだ。
関連タグ
scp-1983 scp-1134-jp:ヤルミナティーには出なかったscp繋がり、前者はテイコウペンギンのみで後者は妖狐変化同様ブラックチャンネルのみ登場している。