概要
アイテム番号:SCP-2403-JP
オブジェクトクラス:Keter
SCP財団日本支部が管理するSCPオブジェクトの一つで、通称「外来種ぶん投げおじさん」。
(以下、同オブジェクトのことは「おじさん」と表記する)
このおじさんは、世界のあらゆる場所に不定期に出現する人型実体で、その外見は50~60代の白人男性のように見える。
おじさんは出現の際、その場所に生息しない動植物を所持しており、それを放流しようとする(文字通り「外来種」を「ぶん投げ」るのである)。
更にこれらの外来種は、人為的な介入が為されない限り必ず現地に定着してしまう。具体例としては、 オオヒキガエル、ヒアリ、ブラウントラウト、アフリカマイマイ等がおじさんにぶん投げられた可能性が高いとされている。
財団が把握しているおじさんの発生記録で最古のものは1891年の東京府麹町区だが、それ以前(遡ると紀元前にまで及ぶ)にも世界各地でおじさんらしき人物が目撃された記録があり、現段階で在来種とされている生物の一部が、おじさんにぶん投げられたものである可能性も指摘されている。
「世界各地に突然現れる」という性質のためか、財団はおじさんを収容できていない。更に高い負傷耐性を持ち、銃器等による攻撃もほとんど効かない(多少痛がる程度)。
一方、おじさんは財団職員に攻撃をすることはなく、ぶん投げられた外来種も通常の手段で終了することが出来る。
こうした性質から、財団はおじさんの出現を確認次第、おじさん本人を追い払い、ぶん投げられた外来種を即時駆除するという対応を取っている。
おじさんは時折財団職員や一般人に話しかけることがあるが、現代の人類のものと完全に異なる言語を用いているため、コミュニケーションは成功していない。その為、財団はおじさんの言語の翻訳を行っていたのだが、何故か現在は禁止とされている。
補遺
以下を参照するにはセキュリティクリアランス4以上の権限が必要
財団はおじさんの発話内容の一部の翻訳に成功しており、その内容は以下の通り
「あんまりな仕打ちじゃないか。アフリカの片隅にいたお前たちを世界に広めてやったのは、私なのに。」