SCP-565-JP
てのひらひーろーず
SCP-565-JPとは、シェアード・ワールド「SCP_Foundation」に登場するオブジェクトの一体であり、通称「手のひらヒーローズ」。オブジェクトクラスは現在Euclidに指定されている。
コイツは全長80mmの4体の人形であり、それぞれ赤、青、銀、黄の4色というスーパー戦隊かメタルヒーローのような色をしており、SCP-565-JP-A〜Dまでの番号が振られている。
コイツらは1年間を通して3つのサイクルを繰り返している。
1:不活性期
毎年7月1日から4月1日にかけてはSCP-565-JPは一切活動せず、普通の人形と同じように扱うことができる。ただし人形が互いに3m以上離れるとテレポートして常に3mの距離を保とうとする。
2:活性期
4月1日の18:00になるとSCP-565-JPは活性化し、最も近い距離にいる7歳から12歳までの年齢の少年(SCP-565-JP-1と報告書では表記)の元に出現する。
この時のSCP-565-JPはまるで生きているかのように喋り、少年とコミュニケーションを取る。
しばらくすると少年はSCP-565-JPに対して強い友情意識と執着を覚え、引き離そうとすると抵抗するようになる。
3:終末期
6月30日の18:00になると全長2m程の黒い霧状のSCP-565-JP-2が出現し、少年を空中に固定する。このとき少年は強い苦痛を覚え、バイタルサインも危険な状態まで低下する。
するとSCP-565-JPは以下の発現と行動を行う。
(SCP-565-JP-2が発生。SCP-565-JP-1は中空に固定され悲鳴を上げる)
SCP-565-JP-A:何![SCP-565-JP-1の個人名]くん!
SCP-565-JP-B:大丈夫か!
(SCP-565-JP-2内から初老の男性の声で):我が名は宇宙大帝ジゴック、この小僧の命は我がパワーとして吸収してやろう。マイクロファイターズよ、お前らにはもはや為す術はないのだ。
SCP-565-JP-C:[SCP-565-JP-1の個人名]は俺たちの大事な友達だ!そんな事、絶対に許せねえ!!
SCP-565-JP-D:(左腕にあるキーボード状の意匠を触れる) なんてことだ!皆さん、[内容は毎回変動]を犠牲にしてマイクロパワーを得ないと、奴を倒すことはできません!
SCP-565-JP-B:なんだって!そんな事をしたら人類は・・・リーダー、どうすりゃいいんだ!?
SCP-565-JP-A: (10秒ほどの沈黙)例え・・・例え何を犠牲にしても、目の前で苦しんでいる[SCP-565-JP-1の個人名]くんを見捨てることは、俺達にはできない!いくぞ、みんな!
SCP-565-JP-D:(左腕にあるキーボード上の意匠を触れる) 了解!現実エネルギー吸収、マイクロパワー充填します!
SCP-565-JP-C:それでこそ俺たちマイクロファイターズだ!待ってろ、[SCP-565-JP-1の個人名]!今助けてやるぜ!
SCP-565-JP-AからSCP-565-JP-Dは拳を突き上げ跳躍、SCP-565-JP-2の中に飛び込む。
・・・とこんな感じで特撮モノの終盤の展開のようなことを繰り広げたあと、SCP-565-JP-2は消滅し、SCP-565-JPも不活性化する。そして少年も開放されて一連の流れは終わる。いやぁ、めでたしめでたし。
・・・と終わってくれないのがSCP。ポイントは先程の会話の中に出てきた「犠牲」の部分。
この「犠牲」はいわば「人類にとって有益な発見、発明」であり、一連の流れの後で本当に消滅してしまい、二度と再現できなくなってしまう。今までに犠牲になってきたものの一例としては、品種改良されたイネ、HIVワクチン、あるKeterクラスのオブジェクトの収容保護手順が挙げられる。
更にたちの悪いことに、SCP-565-JP-2から開放された少年は2時間後に死亡する。また、サイクル3の際に少年が死亡してもSCP-565-JPは一切気にすることなく、上記のサイクルを行い「犠牲」を出した。
要するにこのオブジェクトは、「子供を使って人類の発展に多大な被害を与える」鬼畜極まりない存在なのである。
現在財団ではサイクル3に入る前に子供を殺害すると進行しない性質を利用し、毎年「余命が1年の意識ある子供を生贄にする」という方法でしか収容を成し遂げられていない。
SCP_Foundation SCPオブジェクト SCP-268-JP SCP-014-JP-EX-1・・・同じく日本生まれの胸糞SCP。
アイリの嘆く水曜日・・・SCP-120-JPとのTale。めっちゃカッコイイヤドカリさんを見れる。
表題:少年の夢と信頼を踏みにじった、エセヒーローどもの茶番劇・・・上記のSCP-268-JPとのTale。お口直しにどうぞ。