概要
MODEL2・MODEL3の流れを汲むセガオリジナルのCGボード。
同時期の主力基板であったNAOMIの4倍と言われる強力な半透明合成、業界初のフォンシェーディング(光沢を正しく表現できるシェーディング)対応など強力な3D機能を搭載し、特に「HIKARU」の名前通り光源処理については1ポリゴンにつき4光源まで処理可能、1シーンに1024個まで光源を配置可能……と圧倒的能力を誇っていた。
『電脳戦機バーチャロンフォース』ではそのライティング性能が活かされ、ビーム類などが美しく表現されている。
これらの能力の源泉となっていたのは基板に搭載された大量のカスタムチップである。しかし、カスタム品満載であるが故に基板価格は高くなり、更にNAOMIが普及している段階でのリリースと言うこともあり、この基板が採用されたのは大型筐体の更に一部、僅か6作のみに限られた。
また、セガの独自アーキテクチャーAC基板もこれが最後となり、以降は家庭用ゲーム機ベースの基板やPCアーキテクチャー基板に舵を切っていく。
部品調達難に伴い、修理サポートは2017年3月31日をもって終了した。
仕様
- CPU:日立 SH-4(200MHz動作)×2
- RAM:64MB
- GPU:セガオリジナルカスタムチップ(VRAM:28MB)
- 主な機能:フォンシェーディング、平行光源・点光源・スポットライト、4光源/ポリゴン、1024光源/シーン など
- 出力解像度:640x480(水平周波数31KHz)
- サウンド:最大4chサラウンド対応ADPCM音源64ch(NAOMIと同仕様)
- その他:通信機能、2画面出力、カレンダー(内蔵時計)機能、MIDI、RS-232Cなど
主なタイトル
スターウォーズ レーサー・アーケード
この中で移植されたのは電脳戦機バーチャロンフォースのみ。Xbox360での発売まで9年を要した。