概要
東日本大震災の観光面からの復興支援、地域の活性化を目的とし、岩手県盛岡市にある岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されていたC58-239号機を動態復活させ、釜石線で運行するプロジェクトとして始まった。2014年4月12日運行開始。
運行開始に先立ち、フジテレビの企画でSL銀河の車両を用いた団体臨時列車「みちのくSLギャラクシー」が釜石線釜石駅から東北本線経由で上野駅まで運転された。
- 列車名は宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」に由来する。
- 客車の老朽化でメンテナンス用の部品調達が難しくなったほか、その代替として相応しい車両がJR東日本管内に無いとして、2023年6月11日の「SL銀河ファイナルツアー」で現形態での運行を終了をした。
使用車両
機関車
C58-239号機
盛岡車両センターに所属。
客車
機関車と同じ盛岡車両センターに所属するキハ141系700番台を使用。気動車だけど客車である。JR東日本社内では「旅客車」と呼んでいるという。
何故普通の12系などが使用されなかったのかというと、それは釜石線の線路事情が関連する。陸中大橋駅から足ヶ瀬駅までの区間は仙人峠を超えるために急勾配が連続し、非力な蒸気機関車ではとても登り切れないため、丁度JR北海道で余剰となっていた、50系客車からの改造車でもあるキハ141系を購入し、郡山車両センターで再改造した。
C58に牽引される時は力行操作のみ行い、ブレーキの取り扱いは行わない。勿論単独走行も出来るし盛岡〜花巻間の回送運転では気動車がSLを牽引するという世にも珍しい光景が見られる。