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THEARTIST

あーてぃすと

本項では、ゲーム『Dead by Daylight』に登場する殺人鬼「THE ARTIST(ジ・アーティスト)」について解説する。
目次 [非表示]

概要

Dead by Daylight』に登場するキラー(殺人鬼)の一人。

2021年12月1日にリリースされたDLC『Chapter XXII: "Portrait of a Murder"』にて追加された。


呼称の意味は「芸術家」。

かつては絵画・ファッション・文学など、あらゆるジャンルで独自の芸術性を開花させ注目を集めたアートのスペシャリストであったが、自身を起点に巻き起こる家族や親しい人々の数々の不幸の連続と、それらへの自責の念が彼女の精神を大きく歪めることになった。


人物

本名カルミナ・モーラ(Carmina Mora)
性別
出身地チリ
声優不明

赤いドレスを身に纏った、長身の美しい女性。

しかし、その容貌とは裏腹に、両手は刃物や木の枝のように鋭利に尖った黒インクで出来ており、目や口元などの顔の各所からも黒インクを流出させた不気味な姿をしている。また、素足の爪先やドレスの首周りや腰には、後述される彼女の経歴の中で頻繁に確認されるカラスを彷彿とさせる意匠がみられ、獲物を狙うように首を細かく機敏に動かす奇妙な動作を見せる。


背景

カラスとの出会い

幼少期のカルミナはチリ南部の岩の多い沿岸の村で暮らしており、アルゼンチンとの国境にあるパタゴニアの雄大な情景をスケッチすることを趣味としていた。また、家の隣に生えた木の上に巣を作っていたカラスに餌をやることを習慣とする穏やかな少女だった。


一方、彼女の家庭は当時から多くの問題を抱えており、突然の母の失踪と、この件で父から「お前のせいだ」と責められたことで、両親に拒絶される悲哀と自責の念、そして幼い弟・マティアスの面倒を見る役目など、多くの重責を背負うことになる。


そんな生活が1年程続いたある日、カルミナはマティアスを連れて外で絵を描いていたが、家の電話が鳴る音を聞いて一人で家に戻る。ほんの数秒だけマティアスから目を離したつもりだったが、電話に応対している間にマティアスは川に転落し溺死してしまう。弟の遺体を発見したカルミナは悲痛の叫びを上げ、その声をカラスの群れが埋め尽くした。


最愛の弟を失い、父親もそれ以来カルミナに一切言葉をかけなくなり、より深い絶望感と自己嫌悪に苛まれ、あれほど好きだった絵を描くことも出来なくなるほど思い詰めるようになる。ついには、弟の誕生日に自らも命を経とうと、地元でも飛び降り自殺の名所と名高い橋の上から投身自殺を図るも、再び彼女の前にカラスの群れが現れ、その内、肩や側の柵に止まり、まるで身投げを思い留まらせるかのように鳴き騒いだ。


この出来事から、孤独だったカルミナにとってカラスたちは代えがたい存在となり、自殺を止めて家に戻ると久々に筆をとり、この不思議な出来事を画に起こした。結果、これまで主流だった風景画とは異なる、非現実的な世界を表現する“シュルレアリスム(超現実主義)”という新たな画風の確立に繋がり、後に芸術家として世に知られる彼女の主軸となっていった。


有名芸術家から批判の標的へ

数年後、成長したカルミナは色彩表現と創造力を更に飛躍させ、地元を中心にその作品を披露した。ときには人通りの多い区画で大規模な壁画を描いたり、壮大な衣装をデザインしたり、過激な詩を朗読したりなど、奇抜なパフォーマンスを次々と展開した。また、このときも彼女の側にはカラスの姿があったという。


こうした彼女のアートには地元で起こった悲劇的な出来事を下地とした風刺の作品が多く、閲覧する地元民にとっても無視し難いものがあり、徐々に注目を集めることになる。また、他の芸術家たちからは“イコノクラスム(政治破壊や宗教崇拝)”的な観点で「鼓舞する作風」として理解を示す者も数多く現れ、彼女の作品を下に大規模なシュルレアリスム運動が始まるなど社会現象を起こるまでの影響を与えた。


名声を得ることになったカルミナの下に、あるとき「ヴァック・レーベル」という多国籍企業からの仕事の依頼が舞い込んだ。しかし、このグループの企業をよくよく調べると、彼らが評判の悪い下院議員を選んで芸術作品を贈与していたことがわかり、また過去にヴァック社に仕事を委託されたアーティストたちは、その後姿を消しているようだった。カルミナは、企業と政治汚職の関係性を暴こうと敢えて依頼を受諾し、翌週にはヴァック社を痛烈に批判する巨大壁画を制作。結果、汚職に関する過激な論争の火付け役として、世間から批判の的となってしまう。


結末

上述の一件により、ついには匿名で殺害予告までされることになり、警戒したカルミナは親しい友人たちを連れて父の家に避難した。しかしその夜、覆面姿の武装集団が家に押し入り、カルミナと友人たちは彼らに拉致されてしまう。翌朝に目を覚ますと、そこは砂漠のど真ん中で、自身は両手足を拘束された状態で椅子に縛り付けられ、友人たちもまた、体の自由を奪われた状態で横たえられていた。


拉致グループの中心人物と思しきフード姿の男がカルミナに近付き、聖歌のようなものを謎の言語でつぶやき始め、それが終わったかと思った次の瞬間、銀色に輝くナイフを振り下ろしカルミナの手を切り落とした。激痛から悲鳴を上げ、満足気に笑みを浮かべる男に対し罵倒を浴びせるも、男は続け様に彼女の顎を掴み上げ、こじ開けた口の中から舌を引きずり出して同じように切り落とした


絵を描く手も、詩を語る舌も奪われたことで、弟を失った悲痛に立ち向かうための唯一の手段であった芸術家としての道は永久に閉ざされることになり、カルミナの心は正気を保てなくなるほどの激しい怒りと喪失感に染まり、ただただ泣き叫んだ。すると、激流のような勢いでカラスの大群が飛来し、フード男の体を容赦なく啄みはじめた。かつて自身の描いたシュルレアリスム作品を再現するかのような光景を前に、カルミナは微笑んだ。


ところがカラスたちは、フード男の体を一通り啄み終えると、今度は友人たちに標的を移しはじめる。カルミナは直様気付き止めようとするも、手足の自由も舌も奪われた彼女には飢えたカラスを止める手立てもなく、間もなく辺りは友人たちの苦痛の叫びに包まれた。


そんな中、カルミナの視界は闇に覆われ、深い罪悪感だけが残ったその肉体を黒い濃霧が飲み込んでいった。


性能

移動速度4.6m/s
心音範囲32m
視点高い(高身長)
凶器鋭いパレットナイフ
不条理な現実の境界は、かつて彼女が壁画を描くのに使ったパレットナイフから鋭利な刃を作り出した。
固有能力さいなむ害鳥
根城カラスの巣

能力「さいなむ害鳥」でカラスを設置してから飛ばす事ができる。


直接ダメージを与えられる射程は長くはないが、その後もカラスは真っ直ぐ飛び続け、生存者にまとわりついたり、位置を感知したりできる。

カラスがまとわりついている状態なら距離に関係なく、もう一度カラスを当てる事でダメージを与える事ができる。

メメント・モリは生存者に飛びかかり、左手を口に押し込む。すると生存者の腹からカラスが飛び出し、カルミナに少しまとわりついた後に生存者の体をついばむというもの。


関連イラスト

DbDまとめ172


関連タグ

DeadbyDaylight キラー(DbD)

芸術家 芸術 アート 詩人 シュルレアリスム カラス 欠損


シザーハンズ:モノクロ+赤のカラーリングの外見、鋭利な両手、幸福と不幸にまみれた人生など共通点が多い。

エリック・ドレイヴン:こちらも悪党に人生を奪われてカラスから授かった力で超常的存在となった人物であるが、人物像が逆にヒーロー寄り。


THE CENOBITE(セノバイト) → THE ARTIST(アーティスト) → THE ONRYŌ(オンリョー/怨霊)

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