THEPLAGUE
ぷれいぐ
『Dead by Daylight』に登場する殺人鬼の一人。
2019年3月20日にリリースされたDLC『Chapter XI: "Demise of the Faithful"』にて実装された。
これまで様々な時代のキラーが参戦してきたが、彼女は現時点で最も古い時代の人物である。
生前に患った疫病に自らも苦しみ続けており、「黒死の吐瀉」、つまりゲロによって攻撃し生存者へ疫病感染をばらまくという(色々と)トンデモない攻撃手段を用いる。
プロフィール
本名 | アディリス(Adiris) |
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性別 | 女 |
出身地 | 古代バビロニア |
声優 | 不明 |
綺羅びやかで豪奢な装飾が施された、露出度の高い祭服を纏い、多くの信者を惹きつけたという過去を裏付けさせる絶世の美女だが、疫病により顔半分が爛れ、それ以外の各所の皮膚にも腐食や醜い痣が浮かんでいる。
生前はバビロンの神殿の祭司であり、自らも恵まれた生い立ちではなかったにもかかわらず、病気の人に食べ物や水を分け与えたり、信者の治癒の祈祷のために自身の体の一部を切り落とすなど、慈愛に満ち溢れた性格だった。しかし一方で、彼女が信仰する「海のヤギ」(山羊座の神)の下で行われる浄化の儀式は生贄を伴い、当初こそその凄惨さに悲痛を感じていたが、時が進むに連れ彼女の中の神が絶対的なものになると、それは寧ろ名誉なことであると考えるようになっていった。
師父との出会い
アディリスは、元々は7人家族のうち一番幼い末子としてこの世に生を受けた。
しかし5歳の頃、理由は不明だが、彼女はバビロン中心部にある浄罪の神殿に捨てられてしまう。幼いアディリスは当然嘆き悲しんだが、それを哀れんだ高僧の一人ハバンに拾われ、彼らが信仰する神々の教えを説かれたことで、「神は常に自分たち人間の元に介在している(常に監視している)」「今ある不幸は、これまでの行いの中に神意に背くものがあったから」だと自戒し、以降は神殿の一番下っ端として日中は様々な雑務を請け負い、夜は神の許しを請い、奇跡を与えるよう祈りを捧げながら暮らすようになる。
成人を迎え美しい女性に成長したアディリスは、年に一度行われる礼拝への参列を許され、揺れる香炉から天井へと昇っていく黒い煙が、石天井に当たり散っていく様子に、まるでこれまでの悩みが同じように霧散するような開放感を覚え、より一層、神への信奉を深めていくことになる。いつしか彼女のその姿勢は司祭たちにも認められ、彼らの浄化の儀式の補助を任されるまでになる。
アディリスの信仰心が強まる一方で、師ハバンは神の教えに懐疑心を深めていった。ある日の儀式の後、二人きりとなったハバンは生贄となった友人のことを話し、暗にアディリスに意見した。アディリスが「全ては神の意志だった」と答えると、ハバンはそのとき共に興じていたボードゲームをなぞり、海のヤギを「血塗られた神」だと冒涜する。敬意を抱く師の信じられぬ言葉に困惑するアディリスだったが、毎月の美徳の日に合わせ現れる罪人の選別役である「守護の乙女」の前でこの出来事を隠した。
乙女が去った後、ハバンは師としてではなく父として、愛娘アディリスにこれまでの教えを捨て、無数の血で染まったこの神殿から抜け出そうと説得した。アディリスは父が掲示した2週間後までの間、神々の像に祈りを捧げたが、彼の言うように虚しい静寂のみが返るばかりで、ここを去るべきだと決心を固めかけていた。しかし、いよいよ約束の日を前に最後の祈りを諦めたとき、はじめて何者かの気配と渇いたささやき声を感じた。アディリスは神の存在を疑ったことを恥じ、その償いのために己の肉体を棘のムチで傷めつけ、流血し倒れるまで己を罰し続けた。そして、異常に気付き止血しようと近付いてきたハバン…もとい、あの日見逃した愚かな冒涜者を神の元へと送った。
美貌と慈愛の女祭司長へ
外では恐ろしい疫病が猛威を奮っていた。
当然ながら現在のように医療が発展していなかった当時、彼らはただただ浄化による救済を求めるしか術を知らず、司祭たちもアディリスも毎日のように儀式を執り行っていた。罹患者の数は日に日に増していき、とうとう司祭たちも疫病を患ってしまい、儀式を行えるのは、助手として儀式を見たことしかないアディリスだけとなる。彼女はなんとしても彼らを救わねばならないと、儀式の準備に取り掛かる。
最初の儀式を控えた前日、アディリスは強い不安を捨てきれず司祭の聖所に向かうが、その地下で黄金に輝く女性の像と、その手にはめられた美しいルビーの指輪を見つける。翌日、彼女はその指輪と装飾で飾られた祭服を身に纏い、悠然とした姿で人々の前に現れ、儀式を開始した。元来の美貌と合わさり生まれた神秘的で高潔感漂う彼女の姿は、参列者の心を虜にした。これ以来、信者たちはアディリスを「バビロンの女祭司長」と呼ぶようになった。
罹患と最期
富、美貌、そして献身を併せ持つアディリスの名は瞬く間に世間に広まったが、疫病感染は依然として悪化の一途を辿り、アディリス自身もついに罹患してしまう。感染初期の兆候が見え始め、咳には血が混じるようになり、その美しかった顔や体の各所には腫瘍が出来た。その醜い姿を恥じた彼女はヴェールの付いた頭飾りをつけ、皮膚の悪臭を隠すため香炉を持ち歩くようになったが、信者に対する慈愛に満ち溢れた行動は変わることは無かった。
しかし、どれほど儀式を行っても一向に彼女の症状は回復の兆しを見せず、彼女は神への嘆願から少数の信者と共に街を出た。ただただ北へと向かっていたアディリス一行だったが、野営中の洞窟でいよいよ症状は末期を迎え、一歩も歩けなくなる。また彼女だけでなく共にいた信者にも感染してしまい、全員がその場で斃れてしまった。
死ぬ間際、アディリスは最後の祈りを捧げた。かつて神の存在をはじめて感じたあの礼拝のときと同じ黒煙が辺りを包み、彼女と信者たちの骸は何処かへと消えた。
基本情報
移動速度 | 4.6m/s |
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心音範囲 | 32m |
視点 | 高い |
凶器 | 冒涜の香炉 |
鎖で繋れた香炉で相手を殴打する。元々は病に侵された皮膚からの悪臭を隠すために持ち歩いていた。 | |
固有能力 | 黒死の吐瀉 |
根城 | 浄罪の神殿(The Temple of Purgation) |
レッドフォレスト内のエリア。アディリスが生前に祭司として祈りを捧げていた神殿。 |
疫病に侵された我が身を利用し、周囲を同じく感染状態にして追い詰めるタイプのキラー。
感染者を増やす手段は吐瀉…つまりゲロを浴びせ、サバイバーはマップに用意された「献身の淀み」(以下泉と呼称)で疫病を洗い落とさなければならず、放置すると「強制的な負傷状態」「自身が疫病の感染源となる」などのリスク、デメリットを負うことになる。
メメントモリは、香炉の鎖でネックハンギングツリーがてらに相手を真正面向きに締め上げ、その顔にめがけて滝のようなゲロを浴びせ投げ捨てる…というもの。我々の業界ではご褒b…いや、やっぱり拷問です。
固有能力
黒死の吐瀉(Vile Purge)
通称「緑ゲロ」。ボタン長押しで前方に吐瀉を吐き出し、これに生存者が当たると感染状態となる。1段階目は生存者も嘔吐したりうめき声を揚げたりするが、2段階目になると感染した生存者が触れた発電機、板なども汚染され、それに触れた感染してない生存者も感染してしまう。また第二段階の生存者は負傷、衰弱状態に陥る。この時ダメージブーストなどは存在しないため、運がよければ一瞬でダウンさせられる
感染はマップにある泉を使うことで回復できるが、使用後は「穢れた泉」となり、この状態でプレイグ自身が泉に触れると黒死の吐瀉が「汚濁の吐瀉」(通称「黒ゲロ」)となり、感染効果が無くなる代わりに生存者に当たると直接ダメージを与える。
固有パーク
※2024年10月現在の効果
堕落の介入(Corrupt Intervention)
儀式開始時、キラーから最も離れている発電機3つを80〜120秒ブロックする。
3つも発電機をブロックできるため、生存者の動きをある程度制限できる点で優秀なパークである。
長所
感染が広まることによる索敵補助と全体への判断プレッシャー。
感染の嘔吐音は「鋼の意志」でも止められないため隠密は難しくなる。
また緑ゲロはゲートのレバーにもつけられるためゲート戦に非常に強い。
黒ゲロは密着されれば回避はほぼ不可能かつ負傷ブーストの終わり際を狙われると
無傷からでも速攻でダウン、肉壁になっての肩代わりも不可能と全キラーでも随一の火力を誇る。