曖昧さ回避
概要
1982年公開のアメリカ映画。
当時としては斬新なCG技術とアニメーション合成技術が用いられていた。線と光で表現されたコンピューター世界と人の姿で表現されたプログラムが特徴。また、台湾のアニメーターが多数参加している。
仮想世界シーンのコンセプトデザインにはジャン・ジロー・メビウスやシド・ミード、ピーター・ロイドらが手掛けている。
「キングダムハーツII」ではこの映画の世界がワールド「スペース・パラノイド」として登場している。
2010年公開の映画「トロン:レガシー(TRON:LEGACY)」は同作の続編にあたる。こちらの映画の世界も「キングダムハーツ3D」でワールド「ザ・グリッド」として登場している。
あらすじ
ソフトウェアメーカー・エンコム社に在籍するケヴィン・フリンはゲーム「スペースパラノイド」を開発したものの、その全データを同僚のデリンジャーに盗まれてしまう。デリンジャーが自身の作として発表した「スペースパラノイド」は大ヒットし、たちまち彼はエンコムのトップまで出世する。その一方でフリンは場末のゲームセンターのマスターへと追いやられてしまう。
憤慨したフリンは「スペースパラノイド」がデリンジャーの盗作である証拠を掴むべく、夜な夜なエンコムへのハッキングを行い始める。だが証拠のデータはデリンジャーがプログラムしたMCPによって厳重に隠蔽されており、発見は不可能だった。
そんなある日、ハッキングの事実を知ったエンコムの社員アランが、恋人のローラと共にフリンの元を訪ねて来る。事情を話したフリンはエンコム社内のコンピュータから直接、アクセスさせてもらえるよう懇願。了承した2人はフリンをエンコムへと導き、またアランも不正調査とMCP破壊のために、開発途中の監視トロン・プログラムを起動することを決意する。
しかし、フリンを快く思わないMCPは、エンコムが実験中の物質転送機を使いコンピュータの内部世界へと送り込まれてしまう。そこはMCPによる独裁であらゆるプログラムがネットを通じて集められ、逆らうものは強制的にゲームへ参加させて殺し合わせるディストピアだった。
そんな中で、フリンはアランそっくりの1人のプログラムと出会う。実は彼こそが、MCP破壊の任を帯びてアランに送り込まれたプログラム・トロンだった。
キャスト
ケヴィン・フリン:ジェフ・ブリッジス
トロン:ブルース・ボックスライトナー(※1)
ヨーリ:シンディ・モーガン(※1)
レッドサーク(サーク指揮官):デビッド・ワーナー(※2)
MCP(マスター・コントロール・プログラム):デビッド・ワーナー(※2)
アラン・ブラッドリー:ブルース・ボックスライトナー(※1)
ローラ:シンディ・モーガン(※1)
エド・デリンジャー:デビッド・ワーナー(※2)
(※1)一人二役。
(※2)一人三役。ただし吹き替えではデリンジャー&サーク役の声優とMCP役の声優は別々になっている。
関連タグ
金田のバイク…この映画に登場するライトサイクルをモデルにデザインされたバイク、SFバイクといえば「金田のバイク(英語圏でもSFバイクはそのまま「Shotaro Kaneda's Bike」または「AKIRA BIKE」と呼称される)」と言われるほど有名になっている。